さて、今年も終わりです。

とりあえず、今期最終回を迎えたアニメ、私的ベスト3。今回は3本の順番にかーなり悩みました。


1. ミラクル☆トレイン〜大江戸線へようこそ〜
ステレオタイプな阿呆キャラクターが笑え、悩みを乗り越えていくさまざまな女の子たちの姿が頼もしく、月曜への活力をくれる、コンスタントに楽しませてくれた作品。
作画や演出は平均以下の回が多かったので、ベスト1はどうかとも思いましたが、物語と枠の親和性という要素が珍しく文句なしだったということ、女性向けでありながら幅広くアピールできるようなエンタテイメント性があったということ、最終回の感動もあわせて、この位置にしました。
女性向け作品がベスト1になるなんて自分的には画期的出来事で、地味に嬉しいです。中央線もアニメ化が決定したようですので、また楽しませてくれることを期待してます。


2. 生徒会の一存
なぜにこれ?というくらい、ノーマークですっかりハマった作品。
小ネタは楽しいし、女の子たちは揃って凄まじく可愛いし、男性主人公に嫌みがないし、時折挟まれるシリアス部分の演出も的確で、OPは見れば見るほど心に残るし、EDは・・・・・・とにかく、よかった。感動した!これDEENだよね?と確認したくなるくらい、目立った崩れも綻びもなく、堅実に点数を稼いでくれた作品でした。相方が速攻全巻揃えたので6巻まで読みましたが、構成も、原作エピソードを上手くシャッフルしてしていたと思います。キャストに関しても、メインの女性陣は知らない方ばかりでしたがぴったりマッチしていたし、脇キャストは意味がわからないくらい豪華だったし。
久しぶりに、DVD買うしかないか、という気持ちにさせてくれました。ラストは原作の展開を匂わせるセリフだったので、次も期待しちゃっていいのでしょうか。いいよね?


3. NEEDLESS
これとそらのおとしものはかなり迷ったんですが、全体的なテンションと安定感という点でこちらを選びました。
2シーズンに渡る、おバカな勇者たちの熱いストーリーは、なんかわからんけど面白かった!としか言いようがない。よく知らんけどぶっ飛ばす!的ヒーローは、見てて気持ちがいいし、お勉強が出来なさそうだが偉そうなヒロインは、いいよもう可愛いからいいよ、と思わせてくれるし、恥ずかしい技名は連呼するし、巨悪はいるしと、安心して楽しめる設計で、終わり方もオリジナルにしてはきれいで気持ち良く、後味すっきりの炭酸系。
出来ればもう少し見ていたかったです。こういう作品がもっと増えてくれることを希望。



12月28日分。


そらのおとしもの【最終回】「空の女王」
誰にも知らせずに人間を(というより身近な人たちを)守ろうとするイカロスとニンフ。その時点で、彼女たちは人形から人間に近付いているということに、彼女たち自身は気付かない。彼女たちが守りたい人たちもまた、彼女たちを守りたいと思っている可能性にも気付かないところも、人間らしい。
ニンフがイカロスを守ろうとした理由が、智樹が悲しむから、というのもぐっと来ましたが、ニンフが羽をむしられる衝撃的な光景に、智樹たちののんびりした会話がオーバーラップするシーンがあざとすぎるくらい巧かった。だからこそ、この絶望的な状況に智樹たちが現れるシーンが映えるし、シビれました。圧倒的な戦力で闘っているのはイカロスなのに、イカロスを解き放つ智樹が、ニンフの鎖を壊す先輩たちが、負けないくらいのヒーローに思えました。
空に住んでいたときには気付かなかったその広さに、見上げることで初めてニンフが気付くシーンは、彼女が自分の知らない世界の広さ、そこに自分の知らなかった幸せがあることに気付くという状況を象徴し、綺麗すぎるくらいキレイにハマりすぎ。空から落ちてきた女の子たちと彼女たちの羽をクリスマスの雪と重ねて考えると、彼女たちもきっと、智樹たちにとっての贈り物なのでしょう。
結局、根本的な問題はまったく解決していないんだけど、十分満足できる展開と締め方でした。EDへの時間の費やし方といい、無意味なエピソードへの力の注ぎ方といい、パンツを飛翔させるという阿呆ファンタジーな絵づらといい、空から女の子が落ちてくるという定番に新たなスパイスを加えた作品として、記憶に残るものになりそうです。これってやっぱり続きます?その時は、喜んでお付き合いさせていただきます。
スタッフ、キャストのみなさん。いろいろな意味で、お疲れさまでした!



その他、感想は書いてなかったけど見ていた作品。


乃木坂春香の秘密 ぴゅあれっつぁ♪
お互いの気持ちを確かめあうまでの前作は面白かったけど、カップルになってからのふたりは、お互いの悪いとこ全開という感じでドン引き。春香ちゃんはあまりにも世間知らずで鈍感すぎるし、裕人くんも優しいのは結構だが、他の女性に対する惚れてまうやろ!と思わせるな過剰な優しさが鼻につくし、何より、春香ちゃんのことわかってないのはどうだろう?と思いました。


空中ブランコ
入り込むのに時間がかかりましたが、慣れてしまえばそれなりに面白かったです。結論に特に意外性があるわけではなく、人生気楽に行こうぜ、という話だったわけですが、すっきりした患者さんたちの姿は気持ちのよいものでした。これもミラクルトレインに通じるものがあります。ただ、顔がウリではない声優さんの顔をことさらモデルにする必要があったのかは疑問でしたが・・・