2008年年間アニメ自分的ベスト3を挙げてみました。

昨年はベスト5だったんですが、今年は4位以下がハヤテのごとく、紅、破天荒遊戯二十面相の娘ヒャッコ、まかでみといろいろ浮かんで決められないので、ここで切っとくことにしました。
一応、本年最終回を迎えた作品のみを対象にしております。



1. 狂乱家族日記
今年はこれなしでは語れないほど、自分の中でぶっちぎりでツボをえぐってくれた作品。おバカなスラップスティックにほんわかとした家族愛という内容も、キャラクターの愛らしさもピカイチ。もちろん、視聴後原作もそろえましたともさ。原作では、さらに旦那様ラブな凶華様のお姿を拝めて、なぜこのラブリー奥様な部分をアニメでやってくれなかったっ・・・!とコブシを握ったりもしつつ、簡潔に原作を端折ってアレンジしてたアニメ版はアニメ版でよかったなあ、との感慨を新たにしております(でも、ナス子さんはアニメでもやって欲しかったなあ)。
ちなみに、凶華様は私の中における2008年年間ベストキャラでもあります。というかもう、凶華様が圧倒的すぎて、ワンアンドオンリーキャラです。凶華様に巡り合わせてくださったこのアニメ版に、心より感謝いたします。


2. 夏目友人帳
人間同士、妖怪同士、人間と妖怪という、それぞれの関係をほのぼのと描くことで、この世界が包含する優しさと切なさをしみじみと感じさせてくれた、それゆえに毎回泣かせてくれた真の佳作。原作は読んでおりませんが、決してその雰囲気を壊すことのない作品だったのではないかと確信できるくらい、画面の作り方も構成も文句なしでした。続編も楽しみにしております。


3. 君が主で執事が俺で
1年を振り返って、これがベスト3に入るとは自分でも意外ですが、ドタバタなラブコメのくせに家族の絆も描かれていて、可愛らしい話だったなあ、としみじみ思いかえしていることに気づきます。
実は自分はギャグと家族愛の融合に弱いのだと知ってしまったこの1年。夏目も大きな意味で疑似家族の話だったような気がするし、殺伐とした出来事が多いこの頃、癒しを求めているのかもしれません。


上記以外で特筆すべきは、純情ロマンチカという作品の存在でしょう。SFでもファンタジーでもない現代日本を舞台に同性同士の恋愛関係を扱い、ストレートにこのカテゴリに取り組み、続編までやってしまいつつクオリティを持続していたその情熱に敬意を表したい(制限があったとはいえ、放送した局の勇気も称えたい)。


以上、この日記を書き始めて初めてと言えるくらい、特異な作品がインパクトを残してくれた年でした。
というわけで、今年もこの日記に足を運んでくださったすべての方々に感謝。アニメを愛するすべての皆様。2009年もお互い、幸せにしてくれる作品に出会えることを期待しましょう。
よいお年を!



12月29分。


キャシャーン Sins「過去は目の前に満ちる」
ルナが生きているという噂に、拠り所を失いそうになって揺らぐリューズ。一方のキャシャーンは、滅びを止めるために真実を求めて迷わず前に進む。第一話でのイメージとは対照的な印象を与えるふたりの姿です。そして、そこに現れた、諸悪の根源であるはずのブライキングボス。他のロボットたちと同様に、滅びに侵食されている彼が語るには、オージがキャシャーンの製作者だという。キャシャーンと、ディオ、レダの三体は生殖を可能にするロボットらしい。ということは、リンゴも同じように未来を作ることができるロボットなんでしょうか?もしかして、キャシャーンとリンゴのカップリングもありですか?なぜブライキングボスは、自らも滅びの道をたどることを知りながら、ルナを殺させたんでしょうか?単なる考えなしですか?
これは新EDなのかなあ。前の方がよかった。



ヴァンパイア騎士 Guilty【最終回】「ヴァンパイアの騎士〜ナイト〜」
李土消滅のあまりのあっけなさに呆然。さすがこのために育てられたブロイラーの力と言うべきでしょうが、要は、その後のドラマの方が大事だったらしいので、だったら先週で決着つけてもよかったような気がします。
ヴァンパイアとなった優姫は、零と一緒に生きていくことはできない。お互いにそれがわかっているからこそ、優姫が零の血を吸うシーンが艶めかしく切ない。彼らは、血によって心も体も結ばれた。そしていつか、また再び出会う日を、零が優姫の命を奪う日を夢見る。実に耽美かつ背徳的な愛の形です。玖蘭先輩も彼らの絆を承知の上で、彼を守ると言ってくれた優姫と生きていくことにした。ヴァンパイアの騎士は零であり、またこれからの優姫でもあるということなんでしょう。
さて、ヴァンパイア親衛隊のみなさんはと言うと、藍堂さんは玖蘭先輩の行動に感動し、千里と莉磨は冷めた視線を送り、瑠佳と暁が呆れながら見ている。優姫と玖蘭先輩のふたり旅になるのかと思ったら、この騒がしい連中もついていくので大所帯になりそうです。千里と莉磨がどうするのかわかりませんが。というか、一条さんはお亡くなりになったのでしょうか?玖蘭先輩たちは、一体どこに行くつもりなんでしょうか、。
二クールにわたって繰り広げられてきた耽美なヴァンパイアラブストーリーは、妙に清々しい幕の下ろし方をしてくれました。ただし、盛り上がったのは、本当に二期の最後の方だけだったので、ここまで引っ張る話でもなかったような気がします。李土の最期もショボ過ぎでしたし、原作が連載中のようなので、この展開は完全にオリジナルなのかもしれない。どうせオリジナルなら、優姫の恋物語よりも、ヴァンパイアクラスのみなさんドラマをもう少し見てみたかったですね。でもまあ、自分の視聴範囲の中では珍しいタイプの作品だったし、こういうラストは嫌いじゃないので、終わりよければ、ということにいたします。
お疲れ様でした!



12月30日分。


魍魎の匣【最終回】「魍魎の匣、あるいは人の事」
関口の絶叫朗読に笑みがこぼれてしまいました。終盤は、リアクション芸人関口くんの独壇場。そして、京極堂対美馬坂のシーンは、サイバーSFのようでした(花火って原作にはなかったよね?)。いさま屋は、もっとぼーっとしたイメージだったんですが、原作キャラとのイメージの違いについては今さら言うまい。
もお原作なんかどうでもいいでしょ?という作り方にうんざりさせられていたマッドハウスにしては珍しく、原作のおどろおどろしさを忠実に再現していた作品でした。よくあのボリュームをわかりやすく端折ってまとめあげ、動きのないシーンを工夫して作り上げたものです。この原作にこの出来上がりは、快挙と言っていいかもしれない。満足。