小学館の一件で一番見直した人。

ご他聞に漏れず、新條まゆたんてんてーです。
作品はアレだけど、人間としてまっとうな考え方のできる人だったんだなあ。
仕事の種類に関係なく、金の流れがどちらに向いているかにも関係なく、仕事相手に対して敬意を払うって重要ですよ。「情けは人のためならず」という言葉が一番目に見える形で現れるのが、仕事上の関係だと思います。
特に、世に跋扈するモンスターなんたらという人種には、ぜひ新條てんてー言うところの「〜してもらっている」という気持ちを学んでもらいたい。


そういやこの間、クイズ番組で、石田衣良が「情けは〜」の意味を間違って答えていて、たいそう切なくなったものだった。



6月14日分。


PERSONA - trinity soul - 「贖罪の契」
両親が健在だったときの話。諒が両親の告白を聞いた日。そして、事故が起こった日。
あの事故は、稀也が神郷夫妻の口封じのため、神郷兄弟を手に入れるために仕組んだことの結果だった。神郷夫妻を襲ったアヤネのペルソナを撃退するために現れた慎のペルソナの力があの事故を引き起こし、洵と結祈を結合させる原因を作った。そのショックから心を閉ざした慎に人間らしい人生を取り戻させるため、諒はすべてを背負った。
まだ少年だった諒が、知らずに稀也に心を操られていく様子が痛々しい。あの状況で、すべてを託されて、よくおかしくならなかったものです。多分それが、諒という人間なんでしょうね。いっそおかしくなることができたら、幸せだったのかもしれない。
こうやって見ていると、稀也が許せないのはもちろんとして、神郷夫妻にも怒りを覚えます。世間知らずで周りが見えない研究者だったのかもしれないけれど、稀也の研究の恐ろしさに気づかず、気づいた後は、稀也のような異常人格者相手に何の対策もせず、意図していなかったとはいえ、まだ幼い諒にすべてを背負わせてしまったふたり。結果として、諒が両親の罪も、稀也の計画を阻止することも、弟たちの幸せも、何もかも任されてしまった。
すべてを思い出した慎もまた、諒が背負ってきた重荷に加え、閉ざされた諒の人生も背負うことになった。ただし、誰にも頼ることができなかった諒に比べて、慎には傍で力を貸してくれる人々がいるのですから、希望はあると思いたい。



狂乱家族日記「無邪気海賊ムジャッキー」
またバカンスとは、乱崎家優雅だなあ。また水着とは、凶華様可愛いなあ。
番外編の凶華様日記に登場しますのは、とってもロリな海賊船長で、可愛いもの大集合させてどうする?と笑顔で問いかけたくなる状況。魚を売り歩く、みんなに好かれる海賊を目指すムジャッキー船長とロリコン海賊たち。父親の腹心ドゴーンさんも、実は船長のことを思いやるいい人だったし、先代船長のクラワルドさんも、海賊としても父親としても、なかなか厳しい立派な方だったようで、ムジャッキー幸せ者じゃん。とか思ったが、実は当のムジャッキーが一番凶悪だったというオチ。鯖寿司を独り占めした挙句、鯖アレルギーを発症し、クラーケン化した月香さんが演出する海洋パニックも、ナウシカクラスのスケールのでかさを感じさせました。
だがしかし、鯖争奪戦で月香さんに負けて、捨て台詞を叫びつつ泣きながら走り去る凶華様の愛らしさに敵うものなど何もない。あいえ、手綱を握ってる凰火さんは別ですよ。さすがの凶華様も、凰火さんに怒られると冷や汗ざぶざぶ。すっかり凰火さんにメロメロなんだなあ。そろそろおふたりの甘い新婚生活も見てみたいものです。



あまつき「木の暗茂」
便利に使われまくってる空五倍子がちょっと気の毒。鴇時くんは、女性に対するデリカシーが決定的に欠けてるようです。自分の腹の音だ、くらい言ってやれよ、朽葉のために。依頼先で捕まっちゃう沙門さんは、うかつすぎ。
ということで、鴇時たちにとって脅威となるのは、実はあやかしよりも同胞たちだったようで、爆発の原因も阿片の粉だし、欲深い人間は、あやかしなんかよりよっぽど恐ろしい存在だったようです。



ブラスレイター「黙示録の序奏」
確かに、アマンダとヘルマンは、今のところ事態をかき回してるだけに終わってますね。一方、単なるマスコット眼鏡っ子だと思っていたメイフォンは、長官のスパイ的存在で、XAT一般隊員とは明らかに違う組織の人間らしい(長官は悪い人じゃなかったんですね)。突然脚光を浴びはじめたメイフォンの正体が気になるところです。とうとう融合体に制圧されたXATの危機を救うのはジョセフか、それとも眼鏡っ子か。



仮面のメイドガイ「真夏の夜の乳」
チチへの執念のあまりチチで命を落とすも辞さず、というリーダーくんの話。これは久しぶりになえかちゃんに同情したくなる状況です。嫌だよなあ、自分のチチだけが目当ての男を助けるなんて。と言いつつ、チチ男にふらふらっとなってるところが、やっぱなえかさんに同情できんところです。好きなのはお前のチチだけ、とか言われてトキメクな。情けない。それに拍車を掛けてるのが、単にお祭り騒ぎが好きなだけなんじゃ?というコガラシの暴走。フブキさんも抑止力にならないどころか、いい雰囲気を台無しにしてしまったに終わる。フブキさん、どんどんダメになってくなあ。
今回最大の謎は、なんでちょい役金魚ごときに大塚芳忠を使ったのかだ。暇だったのか?



二十面相の娘「残されし者たち」
二十面相の仲間として仕事をしていたときとは比べ物にならないくらい、子供のお遊びのように緊張感のない春華との少女探偵団。お嬢様の退屈しのぎでしかないんだけど、チコは案外その初めて感覚を楽しんでるようです。一方で、ひとり残されたケンはやさぐれた姿になってました。彼が見たのは、果たして二十面相だったのか。鬼叔母も動き出して、いよいよ話が動き出してきたという感じです。



純情ロマンチカ「少年よ大志を抱け」
また別カップル話ですか。今度は誘い受けパターンらしい。というか教授、あんたか!単なるバツイチかと思いきや、職場環境と元妻人間関係が直結した、なかなか複雑な事情を抱えてらっしゃったらしい。その上、どうも過去の恋愛にトラウマでもありそうだし、そこを突けば、落とすのは簡単かもしれないぞ、忍くん。
この作品の男(受)はみんな料理上手なのかと思えてきたところだから、男前な料理を作る奴がいて安心した。



6月15日分。


コードギアス 反逆のルルーシュR2「神虎 輝く 刻」
C.C.カスタマイズの運転席が可愛いです。天子様と神楽耶の女子会話といい、時代はすっかり女子のもの。そらルルーシュにも手のつけようがないわ。その上、手抜き工事という想定外の最終兵器まで出てくるし、ルルーシュの深謀遠慮を打ち砕く、中華連邦の政治腐敗、恐るべし。
ルルーシュ並みの智略にスザク並みの身体能力というシンクーは、やっぱ、ルルーシュ並みに、うっかり中華連邦を壊滅に追い込んじゃったりするんだろうか?しかし、ビックリ人間には事欠かなさそうな国とはいえ、シンクーというキャラがあまりにもヒーローのデフォルメすぎて、彼を取り巻くシチュエーションも安易なやっつけ感が強くて、どうにも馴染めません。
で、学園のルルーシュは何者なんでしょうか。これがロロとか、ヴィレッタ先生の変装とかだったら感動する。



隠の王「カーテンコール」
なるほど、雷光がやったことは、目に見える形で残された結果とは、正反対に近い動機によるものだったんですね。でもやっぱり、理想に燃えていた彼らしく、やり方がひとりよがりで若い。一瞬にして世界を覆された雷光には、ほかに道が見えなかったのでしょうけど、彼ひとりが抱え込むことはなかったんですよね。彼のやったことは、たったひとり残された兄なのに憎むしかないという絶望的な孤独へと、雷鳴を追いやったんですから。自分はそれほど弱くなかったと、雷光の過去の決断を斬る雷鳴ちゃんが、やたらけなげで可愛くて泣けてきた。結局、人格者のように振る舞う叔父さんが抱えた妬みを見破ることができなかったんだから、兄妹そろって人を見る目がなかったということですね。



ネオアンジェリーク Abyss「暗雲」
ヒュウガはお茶を立て、ジェイドはお菓子作りと、男の余暇の過ごし方とは思えない優雅なオーブハンターたち。そんな彼らに愛想を振りまいてる猫のエルヴィンですが、ニクスだけシカトするところは只者じゃない。もしかして、この猫がタナトス撲滅の鍵を握ってるとか。ジェイドの兄弟分が、アンジェリークをさらっていきました。大方、財団がアンジェを研究して、アンジェMark IIでも作ろうって魂胆でしょう。で、ジンクスみたいに、障害物も気にしないで突進するアンジェとかできちゃうんだろう。きっと。
さすがに、温厚なアンジェリークさんも、空気を読まないアメージングには、少々イラってらっしゃるようでした。