今期アニメの主人公。

時代の流れなのか、女性向け作品が多いせいか、ドラマを作りやすいのか、全体的に覇気のない男の子主人公が多いですよね。
ソウルイーターやアリソンのように、アクションが絡む場合の女の子主人公の場合、元気がありあまってるタイプが多いことを考えると、アクションに元気な男という組み合わせでは、今の世の中、しつこすぎるのだろうか?
バカじゃない?と思えるくらい勢いのある男の子主人公が爆走する作品をもうちょっと見たいものです。



4月13日分。


コードギアス 反逆のルルーシュR2「日本 独立 計画」
前期最終回後には、こんなことが起こってたんですねえ。あの緊張感溢れる、劇的な場面で終わってくれてよかった。その後あっさりルルーシュが捕まった図で終わったりしたら、ダメだこりゃ感を1年間引きずることになったかもしれない。しかし、自分の目的のためには手段を選ばず他人を踏み台、というところが、スザクとルルーシュって類友だわなあ、と改めて思いました。
皇帝がギアス持ちというのは、考えてみれば意外性のない設定ですね。ギアスをうまいこと使えば、世界なんか一発ゲット。もっとも、皇帝はC.C.のような存在にギアスをもらったのか、ギアスの実でも食べちゃったのかは不明。謎の一族がギアスを振りまいて歩いてるのかもしれないが、モノがモノなんで、幸せを振りまくのとは訳が違う。悪意しか感じられないのが恐ろしいところ。もし皇帝が何らかの存在からギアスを得たのだったら、皇帝の背後にラスボスがいるということになるのでしょうか。あるいは、皇帝はギアスの背景について、詳しくご存知の様子なので、彼自身がコントロールできる立場にいるのかもしれない。
今回は、久しぶりにルルーシュって頭いいかも、というところを見せてくれた上(卜部さんに合掌)、ハイテンションなディートハルトさんとか、怨念いっぱい夢いっぱいのニーナちゃんにも会えて、ついでに化け物系の中華連邦キャラの異様な存在感と、バラエティに富んだキャラたちの競演を堪能しました(あ、ルルーシュとカレンの再会もあったか)。そしてやっぱり、俺弟なんていなかったじゃん!とか思い出すルルーシュが、面白すぎでした。あんなに仲の良い兄弟だったのにねぇ。実はギアス持ちのロロくんは、なんとなくゼロ殺しちゃおうかな、とか考えてるようですが、ルルーシュさんはロロくんを取り込む気満々です。まさかここでロロがあっさり味方につくとかないだろうなあ。



隠の王「雷鳴、来る」
野郎ばかりのグループ唯一の女の子、雷鳴ちゃんは、無関心マスターの壬晴とは対照的な、元気でアツいお侍さん(今度は侍か)。先生も言い負かす勢いは頼もしいが、興奮すると相手を間違えるって、敵味方間違えたら危ないんじゃないか?今のところ、とらえどころのない主人公のキャラも、やたら自分の世界に入る先生のキャラもピンと来ないので、溌剌とした雷鳴ちゃんと、他ふたりほどは暗くない相澤くんのキャラが救いです。雷鳴ちゃんが引っ張ってくれれば面白くなりそうだ。でもその可能性は薄そうだ。
新幹線指定席の重さは、すねかじりにはわかるまい。



ネオアンジェリーク Abyss「テーブルの下で」
ニクスの一言ひとことに歯が浮き上がります。アンジェリークのために部屋を用意していたニクス。さては、力ずくで連れてくるつもりだったんだな。いいのかなあ、こんな男の口車に乗せられて、せっかくのキャリアへの道を捨てちゃって。ニクスに牙を剥く猫のエルヴィンが、一番この男の怪しさを理解しているような気がします。えらいぞエルヴィン。アンジェリークを守ってやれ。もうひとりの男、恥ずかしがり屋のレインくんは、ナイトウェア姿で泣いてるアンジェリークにドキドキしてる純情キャラなので(アンジェわざとだな)、とりあえずの危険はなさそう。一方アンジェリークは、タナトス退治に出かけた先で、「みんなに幸せを届ける」「ただの気楽な旅人」に巡り合いました。この男、殴っていいですか?「タナトス、みんなの笑顔のために、消えてもらうよ」って、うがーーーっ!!殴りてぇ!!しかも、タナトス退治に協力して爽やかに去っていった旅人ジェイドは、ニクス邸に先回りしてエプロン姿でディナーを用意してくれてる。「エプロンが着て欲しそうにしてたんだ」・・・もういいや。しかし、メニューがシーザーサラダにかぼちゃのパイとは、大の男が3人もいながら、ノーたんぱく質ってどうだろう?
とりあえず、これでやっと男3人。勢ぞろいまではまだまだ遠い。



4月14日分。


ソウルイーター「俺こそスターだ!〜最もビッグな男、ここに現る?〜」
キャラクターにのしかかるような重さを感じさせたり、画面における空の配分をポイントにした演出が特徴的ですよね、この作品。この世界の空は、いつも作り物のように晴れ渡っているんで、曇ったらどうなるのかが楽しみです。
今回主役を張るのは、自称暗殺者ブラックスターとその鎖鎌、椿ちゃん。目立つことにすべてを賭けているブラックスターのおバカぶりが凄まじく、振り回されてる椿さんが気の毒に思えてきますが、ブラックスターには、椿をデスサイズにするという揺るぎない目標があり、自分にも他人にも嘘のない、一本筋の通った生え抜きのバカ。ここぞというときに魅せてくれる姿に、そしてせっかくのチャンスを見逃すその男気に、優秀な椿ちゃんがついていく気持ちも納得できました。ブラックスターに敗れたものの、ミフネもカッコよかったし、アンジェラちゃんも可愛かった。出てくるキャラクターがみんな魅力的で忘れ難い。次回もまた、かなり個性的なキャラが拝めそうです。



ヴァンパイア騎士「血の記憶〜メモリー〜」
いわゆるバレンタイン系イベント到来。全体を覆う空気はとことんアンニュイですが、優姫は明るく前向きなのが救い。ゴロツキ吸血鬼たちが零を取り囲むイベントは、毎回やらなきゃいけないのでしょうか?もう少ししっかり締めといたれ親玉。案外、優姫に執着している玖蘭が優姫の両親を殺してたりするのかもしれない。玖蘭が零と兄弟とか、優姫と兄妹とか親子とか、どっかに血縁関係が入っていそうな予感。でも、一番気になるのは、毎回無気力なしゃべりの優姫の友達だったりします。なんなんだこの子は。



我が家のお稲荷さま。「お稲荷さま。我が家に住み着く」
妖怪飼っていい?としゃべる狐を連れてきた子供のおねだりをあっさり承諾する父親。きょうび野良犬飼うのだってこんなに簡単にはいくまい。冷静だな、父親。この身が滅ぶまで居候するというコウちゃん相手に、和やかな団欒会話をする父親。冷静だな。
・・・ちょっと待て。これは冷静とか穏やかとかいうレベルではなく、単なる重度のボケだ。クーちゃんの言葉のはしばしから描き出される亡きお母様も天然だった印象がある。そしてこの兄弟。しかも、事態の深刻さに拍車を掛けているのが、クーちゃんとコウちゃんの根性入ったボケっぷり。お客様の中にツッコミはいらっしゃいませんかー?と探し回りたくなるくらい、このメンツで展開されるツッコミ待ちのズレたホームドラマは、視聴者を途方に暮れさせます。こんなんじゃ、コンビニオーナーの恵比寿さんに足元をすくわれるぞ。恵比寿さんが守銭奴とは、世知辛い世の中になったもんだ。
クーちゃんは男バージョンもいいけど、やっぱ女バージョンの方がクーちゃんらしくてよいです。