新作アニメ第5弾。

これでとりあえず一通り見たことになります。
しかし、土曜だけで7本の感想。TVKには、ほどほどという言葉をプレゼントしよう。



4月11日分。


ドルアーガの塔 〜the Aegis of URUK〜「塔内都市メスキア」
やっと裏一話を見ることができましたが、これも表に負けず劣らず笑わせてくれました。表を見た後だと、ジルの寝言だけで一体どんな妄想が展開されているのかわかる分、二重のおかしさがあるですよこれが。妄想の中ではあっという間に殺してたウトゥに終始助けられてたり、いつの間にかウトゥの嫁にされてたりと、寝てるだけでこれだけ存在感を発揮する主人公も珍しい。ジルが夢冒険中、彼のパーティの連中も、なぜか怪談に夢中になってたりと妙にのん気だし、その怪談がまた、ラストにジルが「帰還」する伏線になっていたりとか、構成も凝ってました。
で、そんなことがあっての第二話は、本筋に戻っての展開。みなさんの足を引っ張りまくったジルは、当然のことながら問答無用でクビ。ここで、ニーバがジルの兄であったという背景が明かされたので、ああなるほどコネ入社だったのね、とジル参加の経緯も納得できました(ジルさん。あんた妄想の中で兄貴を咬ませ犬にしてたのか?)。ハローワークはないけれど、斡旋所はあるので、ここで勢いと石頭という名の根性だけで仲間を集めようとして散々バカにされたジルでしたが、ボケヒロイン、カーヤとの思わぬ出会いを果たすことになります。そして、戦士らしいが結構ボケてるアーメイも仲間になります。そうです。つまり、今のところジルのパーティにツッコミは不在。そのせいか、ジルがすごい勘違いの末、ギルガメッシュ王暗殺犯の疑いがかけられるような状況へと一直線。第二話にして、リストラ→犯罪者という、絵に描いたような転落人生をたどってる主人公の生き方が、先の見えない不安を抱えた現代人の姿を投影しているような気がしないでもない。
第一話の爆発力はなかったが、まともに本筋やっても十分面白いことを見せてくれたドルアーガ。これは最後までつきあうこと決定だね。
ところで、OPはファティナの衣装が「裏」仕様になっておりましたが、私はトレーニングウェアよりスカートの方が好きです。



マクロスFRONTIER「ハード・チェイス
第二話はランカ大活躍の巻。間一髪のところをアルトに助けられたランカちゃん。随分丈夫なお嬢さんだと思ったら、なんとゼントラーディのクォーターという国際派。救出の際にお約束の胸モミなんかもあったりしますが、それでもアルトくんに感謝して憧れちゃう素直な子。それは、超タカビーなシェリルを前にしても変わることなく、まっすぐな言葉で自分を賞賛するファンの姿に、シェリルですら心を開いてしまいます。可愛いなあランカちゃん。こりゃお兄ちゃんがメロメロになるのも無理ないわ。おかげで、ランカに気を許してるシェリルも、魅力的な女の子に見えました。
ところで戦況はというと、軍の無能ぶりが散々嘲笑される展開でしたので、どうやら主役は軍の下請けテストパイロット会社らしい。それはまた、情けないこって。



4月12日分。


PERSONA - trinity soul - 「明日を閉ざすもの」
めぐみが慎と距離を置いてる様子なのに比べ、叶鳴には積極的なアタック姿勢が見えます。肝試し(?)のときの慎のお守りも、まだちゃんと持ってたんですね。慎の絵と運動能力は褒めるが学力は褒めない。恋のスタート地点に立った女の子は、お値踏みも冷静です。
しかし、今回の主役は、何と言っても長いこと秘密のベールに包まれていた真田による、衝撃の神郷家訪問。そりゃ、帰ったらいきなり見ず知らずの他人が自分ちの台所でなべ振ってチャーハン作ってたら、慎でなくても呆然とするわ。慎も危機感なさすぎるぞ。警察呼べ警察。まあ、こいつが警察官ですけどね。他人の家の冷蔵庫を勝手にあさって文句たれてるこいつが、ほっぺたにご飯粒つけてシリアスな話をしてるこいつが、でも食べた後のお茶碗はちゃんと片付けるこいつが警察官ですけどね。行動が功罪行ったり来たりで混乱しましたが、電話での会話でなんとなく察せられたとおり、相手の都合お構いなしな傍若無人キャラであることは間違いなし。きっと神郷長兄は苦労したんだろうなあ。
こんな真田と戌井、ふたりの口から慎たちにそれぞれ語られた、ペルソナをめぐる歴史と警察のしてきたこと。今現在のペルソナ事件に関しては、解決にはならないどころか新たな謎を提示されたようなものですが、それでも、それぞれが自分の中のもやもやに対して、何らかのとっかかりを掴めたのではないでしょうか。特に慎は、お兄ちゃんが抱えていたものの正体を、やっと知ることができたわけです。彼らのこれからの動きに注目。



狂乱家族日記「凶華様、君臨す!」
原作未読。宮仕えは辛いものであり、全人類の幸運のためには、ひとりの人間の人生など紙屑に等しく、事なかれ主義は世界を救うというお話。つまるところ、どんなに個性(注:宇宙規模に拡大解釈)が違っても、お互いを尊重することができれば立派な家族になれるという、ハートフルなホームドラマ。になるのだろうか?一話を見た限りでは、その領域に足を踏み入れそうで、あさっての方角に走り出しそうな危うさを感じました。特に、DV妻、DV母のあたりに。設定は面白いし、勢いはあるし、この段階で十分面白いので、継続決定。



あまつき「狗を呼ぶ聲」
朽葉のためにチンピラ侍に食ってかかった鴇時を見直しました。不感症な奴だと思ってたら、ちゃんと不条理な状況に立ち向かえるだけの気力あるじゃん。ちょっとカッコよかったぞっ。沙門の豪快なキャラと、沙門の前ですっかり女の子になっちゃってる朽葉の可愛いらしさも相まって、第一話よりもずっと楽しめる内容でした。屋台の親父さんもグルだったんですね。こうやって、現代知識を生かして江戸の世の悪を懲らしめるという話になれば面白いんだけど、物の怪関係が出てくると、そういうわけにもいかなそうですね。



ブラスレイター「栄誉の対価」
一時は誰もが背を向けたくせに、また再び英雄として祭り上げられたゲルトの気持ちを考えるとやるせない。こうなって初めて、本当に自分を心配してくれる人間が誰だったのかがわかることになるんですよね。ゲルトを信じ続けるヘルマンは偉いよなあ。それに比べて、あの元カノは人外。見抜けなかったゲルトもバカなんだけど、さすがにこの女は報いを受けて当然だと思ってしまった。ほとんど主人公と化していたゲルトは、本当に死んだんでしょうか?一応の主人公らしい人は、いつフル登板してくれるんでしょうかね?



仮面のメイドガイ「博士の愛した巨乳」
バストサイズと数学力は反比例するのかという命題をめぐる今回。個人的な話になりますが、私はバストにも数学にも自信はありません。・・・・・・。個人的な恨みになりますが、ひんぬーにひんぬーと言い放って無事にお天道様を拝めると思う方が間違ってると思います。・・・・・・。なえかちゃんは、今期ぶっちぎりで私の神経逆なでしてくれるヒロインです。ある意味あっぱれ。
そんな話は置いといて、どう考えても行動が直情バカなコガラシがMITで教鞭をとっていたというのがびっくりです。でもまあ、MIT出の人って大人気ない人多いかも(個人調べ)。対して、数学に対する過剰な苦手意識ゆえか、執拗にチチ博士を信仰してるフブキさんが、コガラシより阿呆な行動取ってるような気がして不安です。コガラシにバカ扱いされてるフブキさん屈辱の姿にも涙を誘われました。でも、メイドガイにナイフぶち込む一方で、御主人様に放つのは吸盤ダーツと、適切に使い分けている姿には惚れ直しました。って、フブキさん感想になりました。だって、フブキさん可愛いしー。



二十面相の娘「扉」
原作未読。うちの相方ご推薦の作品。OPとEDで、てっきり三人娘が大活躍、ポロリもあるよの戦後版チャーリーズエンジェルだと思ったら、そんな話では断じてない!と泣きそうな顔で全力否定されました。だったらこれ、ミスリーディングじゃない?
どうやら第一話は、ほんのプロローグにすぎないようですが、レトロなセッティングにレトロな事件、変装を解いた途端に背たけ体つきまで変わってるお洒落な怪盗様は大変気に入りましたので、とりあえず継続。



純情ロマンチカ「事実は小説よりも奇なり」
原作未読。私もタイトルは知っていたその道の有名作品。TVKもMXもそろって27時台という、墓場で運動会な魑魅魍魎の時間帯を選んでいるところに、局側の配慮がうかがえます。セリフカットが入ってたらしいが、それも頷けます。
冷やかしだけのつもりだったんですが・・・いやあ、意外に面白くてびっくりしたわ。キャラデザは好みではないけど、作画も演出も丁寧だし、テンポはいいし、予告をCパート構成にしてたりと、行き届いたクオリティ。さすがマ王からスタッフ引き抜いただけあるわ(その分マ王がスカスカ)。レイプ犯相手にほだされてる主人公が阿呆すぎとか(それが受けの標準)、大先生が基本トラウマ抱えすぎとか(それが攻めの標準)、すぐに兄から弟に乗り換えてていいのかとか、いやそもそもここまであからさまにやっちゃっていいのかとかいろいろあるけど、主人公を女の子だと考えると、心の動きは割と古典的な恋愛ものパターン。ここで継続を決定する勇気はないですが、とりあえず、もう一回見てから決めます。