新作アニメ感想第一弾。

前シーズンが嘘のように、ここまでのところ、あからさまに駄目だこりゃ作品はひとつとしてないです。レベルたけー。これはこれで困るんですよ、時間がなくって。
ということで、とりあえず第一弾として金曜日までの分。



4月3日分。


今日からマ王!「マ王、再び」
徹底した一見様お断り体制に(キャラクター説明は番組開始前にやりましょう)、先行きが不安になりました。他に不安要素としては、監督が細かいところを描いていくと言っていただけに、前シーズンの特徴であったテンポのよさが失われているところとか、OPの清々しいまでの主人公の不在っぷりとか、手抜きのアイキャッチとか、ちゃっかり実体化してる眞王様とか、EDのコッヒーダンスとかくらいかな。いっぱいあるじゃないか。どうすんだ?陛下の親バカぶりが可愛かったり、村田さんのメガネが存在感を主張しすぎだったり、深夜だけあってギュンターが鼻血吹きまくりだったりとか、微笑ましい部分もあったし、最初のシリーズの第一話をなぞったような構成もよかったので今後の展開に期待しよう。、第一話にして微妙な作画だったのは、オールキャラ出したせいで、キャストの出演料に製作費が持っていかれたからだろうと思うことにした。



アリソンとリリア「アリソンとヴィル」
原作未読。こちらも作画が良いとはお世辞にも言えませんが、ゆったりとしたテンポで作品世界をわかりやすく見せてくれるので、アリソンがヴィルを好きで、ヴィルは全然気づいてない阿呆なんだな、というのは分かりました。あと、アリソンは筋肉バカでヴィルが頭脳労働という役割分担も理解できた。たぶん、ふたりでこの戦争を終わらせる宝を探しまわる話になるんでしょうね。これは継続して見ていくつもりです。



紅「極夜」
原作未読。なんとも特異なOPで、この曲調だったら、もっとケレン味のある演出ができるだろうに、とちょっともったいない気分になりました。しかし、地味なキャラクターデザインながらも、作画をはじめとする丁寧な画面作りには好感が持てます。タカビーな紫ちゃんと女難の卦があるらしい主人公真九郎くんの、小動物系コンビの可愛らしいやり取りに期待してます。多分、紫ちゃんをいかに魅力的に見せられるかが、この作品の鍵になるんだろうな。情報屋の村上さんは、紫が女の子と聞いて思い当たるところがありそうでしたね。村上さんの存在にも注目。これも継続。



To LOVEる「舞い降りた少女」
原作未読。設定は一応聞いたことはあったとは言え、OPだけでどんな作品かがわかる潔さでした。トラブル吸引体質の主人公と押しの強い異星人の女の子。良くも悪くも、一瞬で事情を理解できる、典型的な異文化交流ものな上、キャラクターが説明セリフをしゃべりまくってくれる親切設計。一応見ると思いますが、感想を書くかどうかは微妙な、ありがちな内容になりそうな予感も。



4月4日分。


ドルアーガの塔 〜the Aegis of URUK〜ドルアーガの巨塔」
ゲーム音痴の私ですら知ってるビッグタイトル。そして私ですら、これがOPで描きだされるような学園ラブコメではないことを知ってます。ましてや、正気を保つために窓枠に頭を打ちつけるようなゲーム内容でもないことは予想がつきます。なんだこれは。
颯爽と現れたいなせな主人公が語るこれまでのわかりやすい経緯。選ばれし勇者ジルは、ドルアーガの邪神を倒すために仲間と旅立つ。そこには、仲間との葛藤、美しい姫君との再会を誓った別れ、仲間との涙の別れ、ソニックブレード充填120%、強敵とのわかり合い、10年の月日(え?)、触手に絡まれる仲間(止めろよ野郎ども)、またしても仲間との別れ(それジルのせい)、助けに来た仇敵との一瞬の別れ、いきなり目覚める真の力、ドルアーガ最強の敵との一瞬の別れ、仲間との別れハットトリック(それジルの(略))、プロポーズR2(というか姫様・・・)、ついに訪れたドルアーガとの対決(ニコ動コメント付き)、助けに来た宿屋の主人(誰?)との別れを経て、ジルは最終形態へ、そして絶望の中で彼が見たのは、自分に力をくれる仲間たちの姿だった(いや仲間じゃない人の方が人数多い)。仲間をひとまとめに投げつけたジルは勝った・・・・・・。人生に別れはつきものとはいえ、この別れ割合は驚異的。しかも、そのほとんどがジルのせいだというところに、主人公の器の大きさを感じさせます。
という夢だったわけで、実は主人公は、単なる役立たずの新入りだったらしい。ここから物語は始まるらしいが、もう1クール見た気分なんですけど。EDに知らないキャラがたくさん出てましたけど、本最終回では、投げつける人数が増えるってことでしょうか。それとも仲間リストラ制なのか。ジルはこれから、ハローワークのない荒んだ町でどう生きていくのか。
ふざけた内容ながらも、まったくの初心者にとっては、実はすごくわかりやすい世界観説明になっていたというのが素晴しい。ゲーム知らないしーどっしよっかなー、とか思ってた私は、一瞬で巻き込まれて引きずり込まれました。取りあえず、今のところ新番組の中でも、ダントツでインパクトのある一話でした。まあ次回からはこんな破天荒ではないでしょうが、それでも楽しみしてます。



マクロスFRONTIER「クロース・エンカウンター」
いやあ、力が入ってますねえ、娘娘のCM(そこか)。キャラデザインのせいなのか、日常シーンはそれほど力が入っているようには見えないけど(というか崩れているように見えるけど)、シェリルのコンサートシーンとフロンティアに迫る危機のカットバック、そして敵襲にかけての演出は、さすがマクロスに期待されている見せ場だけあって、画面から目が離せない迫力。特に、アルトのミスにシェリルと仲間たちの絶妙なリカバリが続くシーンは、ドキドキさせてくれました。キャラクターとその関係をわかりやすく見せ、かつ十分なドラマも詰め込んだバランスの良い構成でした。芸能文化という要素はマクロスに欠かせないものですが、主人公がそこに背を向けたと思われる設定を持ってきたことが、この先の展開でどのように働くのか。先が楽しみになりました。もちろん継続。



イタズラなKiss「運命のイタズラ」
他ジャンル作品ならともかく、こういう学園ドラマは、ちょっと時代が違うだけで微妙にズレた印象を与えますので、なぜ今さらこの作品なのかという感じです。一話を見る限り、無難な作りで特に問題があるわけではないのですが、本来私の得意ジャンルではないので、パスします。