新作アニメ感想第二弾。

よく見ると、今期女性向け作品が記録的に多いですね。これは単なる偶然なのか、男性向け作品が息切れしてきたのか、女性向けで当てて一攫千金を狙ってるのか。
確かに、男性向けばかりが増えるのも困るけど、逆になっても面白くはないので、バランスよくお願いしたい。



4月5日分。


PERSONA - trinity soul - 「狭間の彷徨」
署長、失踪ということは、まだ生きてると思っていいのですよね?最後に出てきたのは署長ってことですよね?実はもう、統馬みたいに幻だけとかになってますか?
お兄ちゃんが行方知れずなので、神郷兄弟は寮暮らししつつ、慎はお兄ちゃん探し、洵は誰もいない家で兄を待つという状態が日課になっているというのがなんとも哀しい。特に、自分は兄の行く先の心当たりさえない、と伊藤さんに告白する慎も悔しいだろうなあ。挙句、髪の毛べったりにまで頼らなきゃならないんだから、気の毒で泣けてきます。
兄弟を取り巻く環境も激変。慎の友達はみんなそれぞれの生活に忙しく、ついに署長の電話相手の謎の人も姿を現し(てっきり声だけかと思ったら、ちゃんと実体があったんですね)、警察の人間で、かつ戌井ともつながりがあるらしいことが判明。ついでに新たなアイドル、とーこりんの存在も明らかになったりして、いよいよ佳境に入ってきたというところですが、EDチェンジがちょっとショックでした。あの、見てはいけないものを見せられたような居心地の悪さを与えてくれる素敵なEDがないと、どうにもペルソナ見た、という感じがしない。



あまつき「雨夜之月」
雑誌では読み飛ばしてたので、未読作品になります(何度も言うけど、ゼロサムならストプラを早くアニメ化してください・・・)。
一番印象に残ったのが、OPの演出が曲とシンクロさせようという姿勢に欠けていたところ。というのは置いといて、毎期最低一作品はありそうな「異世界に飛ばされちゃった」ものですが、朽葉さんじゃないけど、主人公の意識の希薄さがムカつくという点では、ちょっと珍しいかもしれない。この表層人間、社会生活に順応するためというのを超えちゃっててヤバいです。新たな世界での暮らしの中で、いつかアツい主人公魂を見せてくれるであろうことを信じて、一応見続けます。



ブラスレイター「絶望の始まり」
多分、これはアクションがウリだと思うのですが、CG画面のせいで、救急車がバイクを跳ね散らす場面なんかは安っぽい、おもちゃのような印象を受けました。2Dに3Dを加える場合は、最小限目立たない程度に、じゃなきゃ最初からすべて3Dというのが個人的な好みなので、自分的にはかなりアウト。ドラマ部分に関しては、多少暗い内容ですが、今のところ特に不快な部分はありませんし、ゲルトに薬を与えた謎の女とか、ただ突っ立ってるだけの謎の男とか、まだ伏せられている部分が多いので、とりあえず、見続けます。



仮面のメイドガイ「はじめましてだ、ご主人様!」
原作未読。もうどんだけCM見せられりゃいいのかというくらい宣伝していた本編をついに見ることができたわけです。
このノリは好きです。実は単なる護衛な筋肉メイド男(尊大、バカ、デリカシー皆無)と、そいつを優雅かつ丁寧に伸していく、メイドテイマーのフブキさんというキャラが気に入った。近所迷惑顧みないゴミ御殿の主、なえかさんはちょっとアレな感じでしたが、弟くんは癒し系のペット感覚キャラだし、なえかさんもこれから魅力的な部分が見られることを期待しよう。これは継続。



4月6日分。


絶対可憐チルドレン「絶対可憐! その名はザ・チルドレン」
原作未読。一目で状況が理解できるわかりやすさ。主人公たちの境遇にも、世界設定にもこれといって目新しい要素はなく、かといって特に問題もない、安全牌タイプの作品と見た。別に悪くはないのですが、ハヤテのように、見逃すとなんか悔しい、という内容ではなさそうなので、感想は書かずに見られるときに見るというスタンスで行きたいと思います。



コードギアス 反逆のルルーシュR2「魔神 が 目覚める日」
ルルーシュが間抜けだというのは骨身に染みていたはずですが、まさか第二期が、うわ俺全部忘れてたよ!!というボケから始まるとは思っていなかった。相変わらず侮れない男だ。ルルーシュに思い出してもらわないことにはどうしようもないスザクなんかは、ギリギリすべり込みセーフの顔出しで、ざけんなこんボケな気分だったに違いない(あんたがやったんだ、あんたが)。
えーと、ヴィレッタが先生になってて(何やってんだあんた。ルルーシュのお目付け役?)、ディートハルトとラクシャータは逃亡中で、藤堂たちは囚われている中、カレンが黒の騎士団残党を指揮しているということになりますでしょうか?ニーナはどうなったのでしょうか?私のお気に入りのロイドさん&セシルさんは出てきてくれるのでしょうか?オレンジの夕日を浴びたジェレミーはOPだけの登場だったりしたら笑えますよね?そして最大の謎が、普通にルルーシュの弟やってるロロというぽっと出キャラ。ナナリーはどこいったんだ?もしかしてこれがナナリーか!?記憶の戻ったルルーシュがロロにどういう反応をするかにかかっていますね。ああいたいた弟。単にナナリーほど可愛くないので記憶から抹消してたよ失敬失敬、とかだったらどうしてくれよう?ブリタニアがC.C.をおびき寄せるためだけにルルーシュに学園生活を送らせていたんだとしたら、記憶が戻ったとともに学園生活も終わりですか?そういや、どうやってギアスの力を抑えられたんだろう?V.V.がやったんですか?
謎に包まれて終わった一期に続き、第二期も謎まみれで、今度こそちゃんと終わってくれるのか不安になる幕開けでしたが、もちろん継続して見ていきます。しかし、こんな華々しい時間に進出したのに、第一話から一見様お断りの内容でよいのでしょうかね。ましてや、わあい、あたらしいアニメだ!とチャンネル合わせて凄惨な死体の山を見せられたお子様たちの心境やいかに。



隠の王「目醒めるもの」
原作未読。忍者ものという温故知新なジャンルだとは思わなかった。最近、やる気ない主人公って多いなあ。世相を反映してるのかなあ。
何がよかったって、カット割りじゃなくてちゃんとワンカットで見せてる動きがよかった。やっぱ忍者ってすげえ。じゃなくって、スタッフの努力に乾杯。相澤くんと雲平先生の動きだけでも、見る価値はありました。もちろん、第一話ですから、今回限りということも考えられますが、とりあえず見ても損はなさそうな気合いを感じるので、継続。



ネオアンジェリーク Abyss「奇跡の少女」
勉学に励む少女を脅迫するメガネ男。いきなり知らない男を連れ込む主人公。しかも、連れこんどいてタンスに閉じ込める。次から次へとツッコみたい場面が目白押し。これが噂に名高いネオロママジックというやつか。納豆並みの脅威の浄化力を持つアンジェリークは、情けない男どもを尻目に、見事化け物を退治したのだった(退治って、久しぶりに聞いたわ)。彼女は女王様の卵なので、これからさまざまな行きずりの男どもに温められてふ化することになるのでしょう。ロマンですねえ。雨後の筍のように次から次へと美形が出てくるので、これを覚えるのは大変そうですが、とりあえず、ちゃんと笑いどころは散りばめられているようなので、しばらく見てみます。