今年の収穫。

31日深夜のテレ東は通常アニメラインナップであることを知ってぶっ飛んだりしましたが(すごいよテレ東さん)、獣神演武の感想を書くとしても年明けになりますし、今年最後の感想は2作品のみとなりました。それほど長文にならないし、最近感想率調査とかに参加する暇もなかったんで、ついでに私の2007年年間アニメベスト5を挙げてみました。ウチ的初企画。もし誰かが同じ企画をやったとしても、このリストとは絶対被らないこと受け合いの個性的なラインナップです。



5.セイントオクトーバー
最初の頃は、感想も適当なながら見だったのに、ラストの追い上げと最終回の気持ちの良さで、自分の中のベスト作品に躍り出てしまった珍しい作品。なんかみんな結局イイ奴じゃん、という展開に私はとことん弱い。そして、いい人たちがみんな幸せになりました、というのは完全に私のツボにヒットする。



4.京四郎と永遠の空
電波系ヒロインが道案内の、ツッコミ必至のオモシロ展開が目玉でしたが、それだけでなく、女の子たちがみんな、大好きな人の幸せのために懸命に闘ってるけなげな姿にキュンときました。おかげで、最後の畳み方にも無理やり納得させられました。セイントオクトーバーとカラーは違いましたが、どちらも「可愛らしい」作品だったと思います。



3.電脳コイル
電脳という最先端要素を使って、懐かしさを感じさせる子供たち世界とその成長を描いた秀作。どこを切り取っても、とても丁寧に作られた作品でした。残念なのは、前半の展開から受ける印象と後半のサスペンスフルな展開のギャップに、ちょっと違和感を覚えてしまったこと。でも多分、最終回はこの作品が一番泣かせてくれました。あまりにもまっとうすぎてツッコミどころが少なく、非常に感想の書きにくい作品でもありました。



2.天元突破グレンラガン
人類がこの宇宙で存在していくことの意味を、ひとりの少年の成長を通して描いた壮大な物語。キャラクターの魅力、ロボットアニメの爽快感を思い出させてくれた動き、数々の名セリフを生み出してくれた脚本で、総合力が高かった作品。そして、これも電脳コイル同様、前半と後半のトーンにずれを感じてしまった作品。決して無理な方向転換をしたわけではなく、最初の破天荒な勢いで期待したものとは違ってしまったというだけですが。とは言え、面白かった、という感想はもちろん変わりません。特に、漢の生き様を見せてくれたカミナ兄貴は、忘れられないキャラクターになりそうです。



1.ナイトウィザード The ANIMATION
これが自分の中で、完成度の高いグレンラガンよりも好きだった理由は、私がグレンラガンに期待した気持の良さ、後味の良さを、最初から最後まで持続してくれたという一点に尽きます。でも、それだけで十分。結局、凝った設定や複雑な背景、意外な展開、斬新な演出などなくても面白い作品は作れるのだということを認識させられました。手垢のついた設定や展開でも、作り手がキャラクターや世界に愛情をもって取り組み、キャラクターたちの魅力を伝える展開や舞台を用意してくれれば、視聴者だって引き込まれるものなのかもしれません。柊蓮司は言うまでもなく、敵味方問わず、愛すべきキャラクターたちばかりの、素敵な作品でした。



振り返ってみると、私はつくづくツッコミがいのある作品が好きらしい。かと言って、適当に作ったのでツッコミスポットだらけです、といういい加減なものではなく、キャラクターたちの行動が、愛すべきボケに満ちているものという意味での「ツッコミがい」です。そう考えると、私にとって今年のマン・オブ・ジ・イヤーである柊さん(カミナ兄貴と迷ったんですが)は、本人は完全にツッコミ属性なのに、周囲の状況が彼をボケ状態に追い込むという特異なボケ属性で、私のハートをゲットしたようです。



ということで以下、今年最後の感想になります。
本年もこちらを訪れてくださったた方々、ありがとうございました。私の感想を読んで、そうそうそうだよねー、と頷くこともあれば、何言ってんだこいつ、とお怒りになることもあったでしょうが、わざわざ足を運んでくださるくらい気になる作品があったことは幸運ですよっ。
来年もまた大好きな作品が増えることをお互いに期待しましょう。
よいお年を!



12月26日分。


DRAGONAUT-THE RESONANCE「光臨-示された道標-」
ノザキ教授もドラゴンだったんですか。裏切り者のナナミちゃんは、そんなにキタジマ博士好きでしたか。なんでリンドブルムユニットがここまでジンに対して寛大でいられるのかがわからないうちに、ジンの方もみなさんの御好意に応えて、突然地球を守るという使命感に目覚めたようです。どうも、キャラクターたちの行動理由がよく見えないんで、行動すべてが唐突に見えてしまいます。乙姫たちも墜落して終わりだと思ってたので、ここで特攻されても盛り上がりがないですねえ。いろいろと残念な感じです。



12月27日分。


スカイガールズ【最終回】「それぞれの・・・」
半年後、瑛花は軍で活躍、可憐は復学して、男の子ともきちんとお話できるようになったようです。可憐のお兄さんの顔を最後まで見せないままなのががっかり。エリーゼは、源さんの所で家庭の温かさを味わい、普通の子供のように学校生活を送っているようで、嬉しい限り。音羽も帰郷して元の生活へと、みなさん、それぞれ平和な生活に戻ったようです。最後は、たった一度だけのデモフライトで、ソニックダイバー隊を再結成。まだまだ現役で行けそうな彼女たちが解散してしまったのはもったいないような気がします。彼女たちには、ワームと戦う以外の目的でもっと飛んで欲しかった。最後のフライトが、少々盛り上がりに欠けたせいもあって、肩透かし感が残りました。みんなで飛んでるとこに、OPテーマくらい流して欲しかった。
終わってみると、ワームと関係ないエピソードは楽しさの方が印象深く、いっそワームなしでもよかったんじゃ、とも思いましたが、そうなるとエリーゼの位置づけに困るのか。ソニック・ダイバー隊個人の話をもっとやって欲しかったなあ、と思いつつ、みんな幸せそうに終わってくれたので満足することにいたします。