雑誌The Beans最新号

今回はまるマ・シリーズがないので、彩雲国のほか、アダルシャン、オペラ・シリーズしか読むものなくて寂しい。
彩雲国は人気投票の結果が出てましたが、結構意外な順位です。楸瑛お兄さんがあんなに人気がないとは思わなかった。実は密かに苦労人だと思うんだけど、やはり主人公にかかわらないのが敗因でしょうかね?
本編は邵可のお話。これ読んで、彩雲に登場するおっさん、じーさんが、大人気ない人間ばかりであることを再確認いたしました。存命してるキャラでまともな大人は、奇人と櫂楡くらいのものですね(宋大師も、今のとこまともか)。しかも、黎深みたいにあからさまに大人気ないのはかわいいくらいで、ほとんどがむっつりお子様だったりするから性質が悪い。若者たちの方がまだ、「若い」という言い訳がある分ましです。



ゼーガペイン「目覚める者たち」
キョーコだけは幻想の中の日常世界で微笑んでいて欲しい。何も知らずに、平穏な生活にキョウを連れ戻す存在でいて欲しい。キョウの気持ちって、ある種の独占欲なんですよね、もちろん、アークがあんなことになった後だけに、彼女を危険にさらしたくないという思いもあるんでしょうけど。どちらにしても、それはキョーコ自身が決めること。そして、彼女は世界の本当の姿を見たいと願った。だから、不自然なほどあっさり目覚めたということなのでしょう。現実を受け入れられる者だけが、現実と戦う資格を得る。いたって単純な理屈ですよね。セレブラント候補者が急増したのには、シズノたちの舞浜サーバへの参加が引き金となったようです。
来週は一体、何がどうなってるのやら、予告からは想像できませんです。



6月21日分。


錬金3級 まじかる?ぽか〜ん【最終回】「哀愁の呪文は想い出に変わるとき」「優しい呪文は魔法使い」
OPを真ん中に挟んだのは、最終回用の特別構成という感じは出てましたが、ちょっと意味不明。
しばらくアキバに行ってなかったので知らなかったけど、今は車が空飛んでるんですねぇ。失われた鉄子の記憶のために、鉄子の分も泣いてあげるゆうまは素敵な子です。
後半では、安請け合いしたゆうまのために、微々たる協力ながらも、みんなで桜の花を咲かせようと一生懸命。ドライな関係のようでいて、仲の良い彼女たちらしい。桜も、ちゃんと空気を読んで咲いてくれました。こういう話を、変にウェットに見せることなくほんわかと進めるところも、まじぼからしい。ラストにふさわしい、暖かなエンディングでした。
というわけで、終わってみるとこの作品は、私にとって今期一番のダークホースでした。こんなに楽しめるとは思ってもみなかった。意表を突かれる展開が多かったし、何よりも、愛らしいキャラクターたちと、そのちょっとした仕種の描写が実に魅力的な作品でした。
妙に印象に残っているのが、銀河電車のエピソードで、電車を描いているゆうまに口うるさく注文をつけるりる&パキラに対するゆうまの反応。ふてくされるでもなく、いつものように「うるさーい!」と怒鳴るでもなく、無言の迫力できっ、と睨みつけるだけのシーン。このシークエンスに代表される意外性とリズムの取り方、特に「間」の使い方は、この作品全体を通じて楽しませてくれた要素でした。
エピソードとして一番心に残っているのは、りるのお月見、そしてやっぱり、りるの噛みちぎりだった・・・・・・



プリンセス・プリンセス【最終回】「姫の選ぶ道」
この学校の一般生徒は完全にマズいことになってる。シャレじゃない。マジだ。
さやかが、わりとあっさり説得されたのが拍子抜けでしたが(亨がさやかを殴ったときは、一気に崖から叩き落とすつもりなのかと思った)、その分、亨の葛藤に焦点を当てた構成にしたかったのでしょう。実際、亨が悩むのも無理はないくらい、叔父さんたちはいい人すぎますしね。いろいろあっても亨は結構幸せだし、彼自身もそれを感じることができる聡い子なので、後味の良い、すっきりとした、王道の終わり方になってました。
結果として、当初予想していたよりずっと、アニメ版を楽しめました。これは多分、作り手の側にいい意味で過剰な思い入れがなかったせいでしょう。この手の作品では、スタッフの原作に対する思い入れが強すぎると、独りよがりの鬱陶しい仕上がりになってしまうことがありますが、その点、ある程度突き放した作りだったのが良かったんじゃないかな。坂本家エピソードは特に、素晴らしいアレンジだった。
さて、今度はドラマ化ですか。これはアニメだからまだ許せたんだと思うんですけど、どうでしょう?(まあ、アニメ化を聞いたときも、そこまで追いつめられてたかアニメ業界、と思ったけど)