無題。

6月19日分。


涼宮ハルヒの憂鬱ライブアライブ
朝比奈ミクルの冒険が、ついに日の目を見ました。一話からですから、長かった・・・・・・
ハルヒ、ボーカル上手いじゃん。困ってる子たちを放っておけなかったから助けた、というごく常識的な行動を取った非常識ハルヒさん。見てられなかったから引き受けたけど、納得できない出来だったから不安で、不安だから、軽音部の女の子たちに会うのにキョンについてきてもらっちゃって、そしたら、滅多にない謝辞をもらって戸惑って、でもやっぱり完璧な出来じゃないから複雑で。
奇矯な行動にごまかされがちだけど、ハルヒが実は、物凄く分かりやすい女の子であることが見えてきて微笑ましい。彼女が複雑な表情をしているのは、感謝されたことの照れと、もっと上手くできたはずという後悔と、そして、それらを含めて、自己満足に終わらない何かが出来た、という達成感、満足感もあったからじゃないでしょうかね。



6月20日分。


蘭学ホスト部「ハニー先輩の甘くない三日間」
ハニー先輩とモリ先輩のラブラブ主従エピソードというジャンル分けにすべきか、いい話という無難なくくりにした方がいいのか判断に迷います。いい話・・・ではないような気がする。
今回は完全にれんげさんの担当区域ということで、頼もしいガイド役を務めてくれました。桜蘭高校の腐女子の輪は、着実に広がっている。がんばれ、れんげさん。力の限り。



ガラスの艦隊「落日のごとく」
神聖皇帝軍対人民軍の全面戦争が始まった途端、和睦が成立しました。びっくりだ。
消耗戦よりも効率の良い停戦提案を選んだヴェッティ様。その意を受けたコンラッドの口車にまんまと乗せられたヘクターは、どうやらスパイではなさそうですね。スパイがこれほどお馬鹿なわけがない。猪突猛進、完全勝利まで戦おうとするテオドリックのやり方も極端だと思うけど、それを制するのに殺しちゃうってのはどうでしょう?という、ヘクターのビックリドッキリ・キャラぶりが表面化しました。
一方、クレオ艦は、ヴェッティ様が「一部補強」という、人知を超える構造設計を繰り出してきたため捕獲されました。ヴェッティ対クレオの「君はしょせん風」「風はやがて嵐を呼ぶ」タイマン勝負は、クレオ勝利かと思いきや、突然クレオが硬直状態に陥ったので(ソレイユ粒子のせい?その割には、ヴェッティ様の目は平気そうだったが)、ヴェッティの勝ち。割って入ったミシェルはさっぱり役立たず。ヴェッティ様は、実質的に人民軍を掌握し、レイチェルと結ばれ、黒十字の神様のご加護もいただくハットトリック達成でご満悦。とはいえ、花婿の婚礼衣装が花嫁より華美なのはどうかと思う。
「てっぺんに立つのは俺だ。俺が一番だ!」と俺俺アピールのクレオさんは、ヴェッティ様に刺されましたが、アイメルちゃんに助けられて無事みたいです。しかし、クレオ艦は逃げられるのか?ヴェッティ様から停戦を知らされたミシェルの運命は?すたこら逃げたB.Bの行方は?ヘクターは本当に参謀役なのか?と、まだまだ先は見えません。



灼眼のシャナS』(ISBN:4840234426高橋弥七郎電撃文庫
いわゆる外伝集ですね。シャナは少なめ。巻末にはフリアグネとマリアンヌの質問コーナー、という名の愛の劇場が再登場で嬉しい。本編3本も、それぞれに切なかったり楽しかったりで、満足いたしました。
マージョリー主役の1本目。マージョリーは、こんな経験をたくさん抱えているんだろうなあ。ユーリイは、フレイムヘイズとして生き続けるために、自分が定めた使命を果たそうとしたという意味で、シャナに似ているようが気がします。私怨に突き動かされて生きる通常のフレイムヘイズとは違う形のフレイムヘイズ。彼らは、復讐を果たすことで燃え尽きることなく、ひたすら自分が信じる理想のために戦い続けるという意味では、無敵のフレイムヘイズなのかもしれない。
2本目の吉田さんの誕生日パーティーは、ゼロ・アワーに向けてのわくわく感、パーティーの盛り上がり、ラストのサプライズと、最もバラエティに富んだ構成。
そして、チェルノボーグが主役の3本目を読んでると、九垓天秤の方々の諍いは、悠二たちがわあわあやってるのと同レベルじゃないかという印象を受けるのが情けない。モレクのニブさも、悠二といい勝負だし。