無題。

5月11日分。


ゼーガペイン「幻体」
シズノがキョウに真実を語らなかったのは、別に焦らしてた訳ではなくて、彼女自身もそれを口に出すのが辛かったからなんですね。真相は、量子サーバにセーブされたデータがこの世界を救うという、ありがちなダブル・ミーニングだったようです。
今回一番衝撃的だったのは、キョウが母の姿を見なかったのは、見えなくても生活に支障をきたさなかったからという部分。母親より友達なのか。



今日からマ王!「いのちの証」
これはアニメ・オリジナルの中でもベスト・エピソード。原作のキャラクターや世界観を壊すことなく、父の背中を追い続ける息子を描写し、さらにマ族と人間の関係に独自の解釈を加え、感動的なドラマに仕上げたのは見事。ヴォルフラムがコンラートに反発するきっかけも織り込んでるところがまた細かい。グウェンダルの中でダンヒーリーは、いつまでも超えることのできない偉大な男であり続ける。人間を見下していた彼に鮮烈なイメージを残したダンヒーリーという存在に、人間側は感謝すべきかもしれません。
このエピソードがあっただけでも、アニメ化した甲斐があったと思います。



魔界戦記ディスガイア「エトナの恥ずかしいヒ・ミ・ツ」
サルディアの出番なしですか。せっかく面白いキャラなのに、レギュラーにしないとはもったいない。
とうとうエトナの企みが露見しましたが、彼女もくねくね野郎に脅迫されてラハールを狙ってただけなんですね。そんな感じでエトナさんが危機的状況にあるのに、ラハールとフロンはコスプレ三昧で楽しそうです(フロンが)。夫婦漫才コスが妙にハマってていいなぁ。ラハールをおもちゃにして楽しそうにヒールやってるフロンさんは、相変わらずいい性格してますね。中ボスも登場の瞬間だけはカッコよかったですよ。すぐ消えたけど。
エトナの恥ずかしい記憶って、どの方面の恥ずかしさなのかが気になります。ラハールに毒が効かなかったのは、もしかして小さい頃からパパに鍛えられてたから?



5月12日分。


Soul Link「FAREWELL −別れ−」
セラリアせんせーが裏切り者ですか。彼女は、テロリストたちとはまた別の意図があって動いているようですね。悪の女幹部衣装に着替えて悦に入ってるところみると、セラリアが一番アブない人っぽい。他人にイメージを送り込んだりできるみたいなので、もしかして人間外?人間外といえば、秀平もすっかり地球外生命体な感じですが、本人よく分かってないようですので、医務室で寝てる間に取り憑かれたんでしょうか?ついでに、ユウは実はテロリスト側の傭兵だったと。この人の正体が一番まともで安心した。



『がるぐる!〈下〉―Dancing Beast Night』(ISBN:4840234310成田良悟電撃文庫
間違った。川上稔の本だ。
手に取った瞬間そう思ったのは私だけではあるまい。何だ。この厚さは。
などという感想が真っ先に出て来る越佐大橋シリーズ最終巻。個人的には狗木フェスティバル。前巻が顔見せだけだった分、今回は出番も多く、そのたびに変わらずうだうだやっててくれて、嬉しさもひとしお。それだけでもう大満足。と言いたいところですが、反比例して戌井の出番が少ないのが寂しい。お前は結局何しに帰ってきた?と言いたくなるくらい、黒子に徹してます。ふたりの対決が大好きなんで、その点に関しては不完全燃焼。葛原も、今回の主役の割には、思ったほど派手に活躍してませんね(人間離れ具合は相変わらず凄まじいけど)。一方で、リーレイの出番が多いこと多いこと。
まあ、これだけ種々雑多なキャラクターが詰め込まれた状態では、ひとりに割くページは少なくなりますわな。この人数のキャラを縦横無尽に動かしてきれいにまとめてるところは、さすが成田良悟と言うべきでしょう。誰もが誰かを欺いている、その意図が次々と明らかになるラストの乱戦が楽しいし、いつの間にかラブコメ・オムニバスになっちゃってるところも微笑ましい。結局、先の見えるキャラはひとりとしていないんですよね。誰も彼もが進化中と言おうか、これからどう転んでいくのか分からないんで、これから先、いくらでも続けられそう。ここで終わっちゃうのがもったいない。島の10年後とか見てみたいですよ。
と思ってたら、やはりキャラメインの外伝が出るそうです。私としては、著者の作品の中では『バッカーノ!』シリーズに次いで大好きなシリーズなので、めちゃくちゃ楽しみにしてます。