アニメ新シーズン。

とうとうこの時期が到来してしまった。新番組の数が多すぎて、かなり取りこぼしそうな予感。


ふしぎ星の☆ふたご姫Gyu! - 前シリーズはまともに見てなかったけど、新シリーズ1回目ということで、出がけにながら見いたしました。学校を舞台としている分、今までの内容より少しお姉さんバージョンになりそうで、前作よりも少々暗い印象を受けました。この設定で既存のキャラクターの奔放さをどれだけ生かせるのか、そうじゃなくてもレギュラーが多いのに、さらに増やしてキャラが被ったりしないんだろうか、とかちょっと心配になりました。
学園ヘヴン - 1話が無料放送だというので見てみました。話に聞く以上の男密度で、なぜいちいち頬を赤らめる?主人公はあっという間に死んだのか?など、なかなかに笑いを運んでくれるものでした。顔の悪い男は物語にかかわる資格なし、という身も蓋もない世界観が潔くていいですね。作画は丁寧だし、キャラクターが気に入れば、楽しめるのかもしれない。私は金を払うのが嫌なので見ませんが。



3月29日分。


IGPX【最終回】「運命」「勝利の行方」
散々期待させといて、スレッジママは脱落ですか。随分扱い悪くないか?と思ったけど、よく考えてみるとメンバー内のやりとりが描かれている分、ほかのチームよりずっと優遇されているのかもしれない。リバーがいるせいですかね。ヴェルシュタインなんか、カニンガム以外、対サトミ戦のときにしか目立ってないし、しかも、カニンガム以外いいとこなしの描写しかされてない。前回もそうだったけど、毎回力任せで戦略らしいものもないし、よくこれでチャンピオンやってられたな、と思える扱いなのが気の毒です。
そして、ホワイトスノーとの決着前にエンド。DVDでどれだけ補完するつもりなのか分かりませんが、オンエア分だけから判断すると、ホワイトスノーは、回数を稼ぐために新しいキャラクターを出してみた、程度の存在になってちゃってました。
というわけで、終わってみると、かなり不満の残るものでした。初期の頃に重点が置かれていた日常描写は好きだったんですけどね。結局、IGPXのルール自体が最後まで不可解なものだったのが、レースを楽しめなかった最大の理由なのかもしれない。大体、天気予報が雨だったからレイン仕様にした、という状況に「さすが」というセリフを言わせてる時点で、IGPXが単なる素人の野仕合レベルに思えてきます。今回のタケシ対カニンガムのように、動きは迫力がある面白いものだったので、それを支えるゲーム状況の設定にも、もう少し配慮が欲しかった。



3月30日分。


舞-乙HiME【最終回】「蒼天の乙女」「Dream☆Wing
みんな幸せで大団円。気の毒なのはエルスちゃんだけ(てっきり不思議パワーで生き返ると思ったんだけど)。最終二回の見どころは、トモエさんの元気はつらつオフコースぶりと、ミス・マリアのカッコよさ、アカネがオトメのままだったということですね。この場面では、思わず涙を誘われました。
とにかく、ハルカとユキノ・コンビが大好きでした(さすがにサジを投げたな大統領閣下)。最後までコミック・リリーフでありつつも見事な活躍を見せたシホも素敵でした。それでも前作ほど楽しめなかったのは、今作の主人公であるアリカに前作の舞衣ほど共感できず、ひっきょう、前作キャラクターに注目しすぎて今作キャラクターのドラマにもあまり興味が持てなかったせいなのでしょう。ただし、マシロというキャラクターの成長の過程がきちんと描かれていたのは好印象でした。
今一番したいことは、セルゲイを殴ることです。



BLACK CAT【最終回】「気ままな猫」
まぁさに革命的な作品だよおおおぉぉ。
という感じで、時系列をシャッフルしまくって、各所のバトル中継が入り乱れて、大混乱を極めた斬新かつ衝撃的かつ詰め込みすぎな最終回でした。前回までの勢いがそがれてしまったような構成でしたが、それでも面白かった。というか、その面白さの半分はクリードさんで出来てます。マントをひるがえし白バラをくわえて突然現れた、トレインの危機を助けるタキシード仮面サマ。バラをくわえてどうやってしゃべってるんだろう?なんて野暮なツッコミはしません。だってクリードサマだもの。でも新生クリードさんは、もう単なる変態ホモじゃありません。エキドナを傷つけられてブチ切れたり、エキドナのために素敵な朝食を用意してあげちゃったりする、一晩一緒に過ごしたい理想の男ランキング5年連続NO.1。これから本格的にアートの道に進むようで、前途洋々・・・か?そのなんてことない風景画よりも、トレイン・モデルの大作の方が才能の迸りが感じられたことに、少々危惧をおぼえます。まあ、いざとなればエキドナさんが上手く手綱を握ってくれることでしょう。
一方でこの最終回は、結局これはトレインの物語だったんだなぁ、とちゃんと思わせてくれました。サヤとの出会いによって職務に忠実なイレイザーの縛りから解放された彼は、スヴェンやイヴと過ごす中で、ちゃんとサヤが言ったように、「やりたいことをやりたいように」やって生きてきた。トレインの中でサヤはこれからも、心の拠りどころとして生き続けるのでしょうね。
最初はひやかしのつもりで見たものが、これほど楽しませてくれるとは思いませんでした。スヴェン、イヴ、クリードをはじめとするバラエティに富んだキャラたちの楽しいお祭りを、肩の力を抜いてみることができました。作画はときどき問題アリでしたが、演出で見せてくれる部分も多く、思わぬ拾い物をした気分です。