無題。

3月26日分。


吟遊黙示録マイネリーベ -wieder-「錯綜」
晴れて指名手配犯となったルーイ様ですが、教師たちは彼がいつ寮を抜け出したのか把握しておらず、その足取りをつかめてないようです。あれだけ目立つ騒ぎを起こしたのに、のどかなクーヘン王国住民は誰も気づかなかったらしい。逃亡生活など辛いだけだ、とルーイの心配をするヴェルナー校長は、きっとベルーゼに思いを馳せているに違いない。
その頃のルーイ様は、辛い逃亡生活どころかダニエルのご自宅でのんびりティータイム。カミユが仮病を使い、その看病という名目でナオジさんがルーイ様のお茶係のようです。潜伏してる奴が一番優雅な生活してます。茶くらい自分で淹れなさい。ダニエルは陰険教師のパシリなのかと思ったら、どうやらニコラス、エルムントと示し合わせてルーイ様逃亡の手伝いをする、普通にいい奴だったようです。しかし彼ら、なんでナチュラルにルーイを信じられるんだろう?本当に犯罪者かもしれないじゃないですか。あの三白眼ですよ?常識で考えたら、めちゃくちゃ悪人だと思うんだけどなあ。
一方オルフェは、陛下への謁見が断られたことで、王宮に渦巻く陰謀の気配を感じる。というかちょと待て。謁見なんて通常はそう簡単に許可されるものじゃないでしょうが?その、「謁見が断られたから何かあるに違いない!?」的考え方は、明らかに間違ってませんか?だがしかし、間違ってはいるが見当違いではないところが、彼が主人公たるゆえんなのでしょう。
そしてエドは、アイザックの真意について悩み、アイザックを探し歩いた末、ついに接触。よく俺の居場所が分かったな、とエドに銃を突きつけるアイザックですが、よく分かったなもなにも、単に目撃情報を頼りにしただけです。一応スパイなんだから、もう少し目立たない行動をするよう努力しましょう。なぜオルフェを裏切るようなことをしたのか問い詰めるエド。しかし、ジェラルドが邪魔に入ったので中途半端なところでアイザックは逃げていきました。
そんなエドの大冒険も知らず、エドを探しにルーイの潜伏先を訪れていたオルフェは、お前の手助けは必要ない、とルーイに拒絶される。なんとかルーイの力になりたいと願うオルフェと、あくまでも自分で切り抜けようとするルーイ。失敗したら命さえも危険な状況でなお、最後まで自分ひとりの問題として助けを拒むルーイに苛立ち、胸倉をつかむオルフェ。という久しぶりの二大巨ボケ対決にわくわくしたところでエンド。生殺しの気分です。
カミユが感じた予感とは何なのか?ベルーゼの「例の計画」とは何か?ベルーゼに駆け落ちの誘いをかけて拒絶されたヴェルナーの想いは通じるのか?巨ボケたちはちゃんとボケてくれるのか?



3月27日分。


Canvas2【最終回】「虹色(なないろ)のフィナーレ」
最終回だけダッシュで展開。おかげで、んじゃこらな場面続出。
霧と浩樹は破局。このふたりにとって一番しっくりくるのは友達関係だと思うので、これは最初から予想できたことです。浩樹の彼女という立場を得てしまったら、霧はかえって不安になることの方が多いようですからね。もちろん、友達のようなカップルが成立しないわけではないけど、浩樹の傍には、似たもの同士でなおかつ浩樹を支えてあげることができるエリスという存在がいるのですから。ただし、このあたりの描き方が性急過ぎて、まったく説得力がないものになってたのが残念。特にED後のエピローグは一足飛びすぎて興ざめでしたね。浩樹とエリスの関係はED前の段階で切って、後はふたりの絵だけを見せておいた方が綺麗な終わり方だと思います。
一番理解不能だったのが朋子の顛末。あの薬は何ですか?水なしで薬飲んで喉に詰まったんですか?病院のお兄ちゃんって誰ですか?手術は成功したんですか?誰か教えてください。
てな最終回でしたが、それはそれとして、総じて楽しんで見ることが出来ました。普段エロゲアニメは避けることが多いので、これも勧められて途中から見たのですが、見てよかった。やっぱり脚本が女性のせいだろうなぁ。女性スタッフがひとりいるだけで、男目線じゃなく、女性から見て共感できたり納得できたりする女の子の気持ちが描かれるもんですね。特に、浩樹やエリスに対する霧の態度は、あーあるある、と頷けるような描写がされていて、苦笑することが多かった。ヒロインのエリスはじめ、出てくる女の子がみんなそれぞれ可愛いけどちゃんと自分の道を見つけて邁進してるので、男性陣の頼りなさも倍増。とはいえ、浩樹も二十歳を超えた大人のせいか、この手の主人公にしては、ぶん殴りたくなるような不可解な行動は取らなかったので救われました。そうやって丁寧にドラマを重ねてきただけになおさら、この最終回の慌しさがもったいなかった。