ガンソードがすごい尻上がり状態。

12月12日分。


GUN×SWORD「夢の終わり」
エンドレス・イリュージョンはとうとう宇宙の吹き溜まりから宇宙のどん底へと格下げらしいです。
ということで、煽り文句どおり、見事な復讐劇第一弾を見せてもらいました。てっきりレイはカギ爪を殺すことで本懐を遂げるものだと思ってましたが、何度も夢という言葉を口にしたとき、死を与えるよりもはるかに容赦のないその意図に気付くべきでした。カギ爪は、レイが突きつけた二択、命か夢かという言葉を理解できぬまま(また、勝利による慢心からその努力もしないままに)、図らずも自分の命を選び、結果として自分自身の手でその夢を潰すことになった。最も残酷な形での贖罪を望んだレイの非情さに鳥肌が立ちました。そして、そこに至るまでに積み重ねられたお膳立ての周到さにも舌を巻きました。相変わらず演出や作画に欠点のない作品だけど、今回は特に、最後にレイがカギ爪への長い階段を上っていくロングショットが、まるで死刑台への道のりのようで印象的だった。そうして彼は、やっと自分の夢に、愛しい人の下へと戻っていくことができる。復讐のために非道の限りを尽くしてきたレイなのに、本当に破格の「幸せな結末」を用意してもらったものです。しかもそれが、見てて納得のできる幕引きであるのがスゴいなぁ(しかしこれで、実はバースデイはジャムってもすぐリカバリできます、とかだったら究極の台無しだろうな)。
そして忘れちゃいけないのが、オリ7光学兵器のベースであったことが判明したヴォルケイン。ヴォルケイン、がんばったよ。最高だったよヴォルケイン。ダリアとの凄まじい攻防は、手に汗握る迫力でした。最後には、主のためにサウダーデを足止めして散っていった姿がけなげすぎて、泣きそうでした。ついでに、丘〜を越〜え♪の歌が新たなイメージで塗り替えられてしまったことにも泣きそうになりました。
ジョシュアが兄を見届けたいと言ったとき、ウェンディも何か感じるものがあったようです。彼女もまた、自分の兄を見届け一緒に生き方を考えたいと願っている。果たして彼女とミハエルには、どんな結末が用意されているのか。
とりあえず、バカが帰ってくる来週の復讐劇第二弾の幕開けが楽しみです。