無題。

11月9日分。


IGPX「犬vs猫」
エイミーとリズの言い争いが楽しい。タケシがデレデレしてる間にリバーはチーム・サトミを去る決心をする、という意外な展開。でもみんな反応がドライですね。リバーはこれからどうするんだろう?他のチームに参加することになるのか?まさかこのまま出てこないってことはあるまい。チーム・サトミが危機のときにどこからともなく現れる黄金パターン希望。
猫対犬の戦いは、毒舌の滑りがいい猫、というかチーム・サトミ完全勝利。エッジブレードの作戦があまりにも甘過ぎて、こんな新人チームに簡単にしてやられたのが解せません。スレッジママといい、古参チームに勝負巧者がいないといおうか、さすが新人チームとは違うよな!というベテランらしさが見えない。やっぱレース場面は、単なるCGショーケースのつもりなのかな。



11月10日分。


BLACK CAT「狙われる猫」
つくづく使い古された手法の活用が巧い作品ですね。今回も、クリードがサヤに迫る場面で決してクリードの姿を見せず、声を聞かせることもせずに、殺されていくサヤの反応に絞って見せることで、クリードの容赦のなさ、人間味に欠けた不気味さを感じさせるものになっていました。加えて、要所要所でのアクセントのつけ方が絶妙。Aパートのラストにぴたっと合わせて、サヤがトレインと並ぶ場面の気持ちのいいこと。脚本も演出もリズム感がいいんだよなぁ。それぞれの場面が持つ効果を踏まえた上で構成し、それらにふさわしいアレンジを施して配置している。ある意味ちょっと凝りすぎかな、と思うくらい、セフィリアがトレインを追い詰めた瞬間の構図のように、各場面の扱い方が見てて本当に楽しい。
サヤを失って、とうとうトレインはスヴェンたちと合流。これから話がどんな風に転がっていくのか、楽しみです。



舞-乙HiME「ニナ、まかれる…orz」
今回は面白かった。細かい謎設定に邪魔されず、純粋に学園ものとして話が進んでいったせいかもしれない。前作で「義務」として暗い影を落としていたオトメという存在が、少女たちの「夢」として扱われている今作は、本来こういう明るい話のはずなんでしょうね。とはいえ、オトメの強さ=国の軍事力ってのは、すさまじい。そんなに凄いのか、オトメ。
今回も前作キャラが大活躍。特に、陰にこもった怨念系いじわる娘だったシホは、ここでは分かりやすいおバカないじわるさんになっててずっと好感が持てます。体を張って楽しませてくれてありがとな。そしてナオは本当にいい奴になったんですね。しかも、メチャクチャかっこいいよなぁ。
ところで、スク水を後生大事に受け継いでる王家ってどうだろう?



ローゼンメイデン・トロイメント「契約」
今回はもう、翠星石の描写が本当に魅力的で、まんまと翠星石の可愛らしさにノックアウトされました。
望んではいないけど、しょうがないからと理不尽なアリス・ゲームを受け入れている蒼星石に対し、翠星石は、みんなのことが好きだから絶対殺し合いなんかしない、と言い張る。常識的な蒼星石と破天荒な翠星石というイメージがあったから、それぞれの選択はちょっと意外だったけど、考えてみれば、ルールを逸脱しない杓子定規な蒼星石と、自分の気持ちを最優先させる翠星石らしい決意なんですよね。蒼星石を自分の手で守るためには、マスターを見つけなくてはならない。ジュンに契約のことを言い出そうとして言い出せないでいる翠星石がまた、いかにも翠星石らしい。照れもあるし、拒絶を恐れてもいるんでしょう。冒頭で雛苺に殺戮ラクロスの知識を授けた性悪人形とはとても思えないくらいの繊細さが垣間見えます。じーちゃんたちの家を離れる時の翠星石の様子や、蒼星石が語る翠星石の姿から、翠星石が根性曲がりだけど、実はとっても優しいコだってのが分かります。きっと翠星石は、ほうじ茶を入れながら、いつもその日一日のできごとをじーちゃん、ばーちゃん相手にいっぱい話してたんだろうなあ。ばーちゃんに翠星石の口癖まで移っちゃうくらいに(「チビ人間さん」はひでーよばーちゃん)。和む光景だなあ。
しかし、突然現れてはみなさんを恐怖のどん底に叩き込むジェイソン薔薇水晶のせいで、ドールズたちののどかな日常は一転ホラー映画の様相を呈してきます。お前まだいたんかい?しかも庭暮らし!?という金糸雀も巻き込んで、nのフィールドで自分たちの未来の殺し合いを見せられる真紅たち。薔薇水晶のクリスタル・クラスター・クラッシュ(仮)に歯が立たず、傷ついていく彼女たちを見て、ジュンは翠星石と契約をし、力を与える。ジュンが「契約してやる」と言った瞬間の翠星石の表情が今にも泣きそうで、見ててこっちも泣けてく・・・・・・いや待て。なんだその高笑い?そりゃ完全に悪者モードの笑いなんじゃないか?と、契約後の豹変のおかげで感動が見事にぶっ飛ばされましたが、とにかく、力を得た翠星石薔薇水晶に反撃して、みんなでフィールド脱出。
蒼星石に別れを告げる翠星石とか(同じご町内なんですが)、ジュンに数学の参考書を読んでもらってる翠星石とか、卑怯なくらい翠星石の可愛らしさ満載でした。しかし、翠星石が一緒に暮らすことになったら、雛がますますピンチではないか?いやそれより、金糸雀は一体どう扱ったらいいキャラなんだ?
来週は、薔薇水晶とくんくん、夢の競演のようです。