無題。

9月19日分。


奥様は魔法少女「心に生きている、ということ」
評議委員会長のじいさんの言うことがいちいちもっともです。嬉子はきちんとクルージェを導くこともせずに、ただ思い込みでクルージェを否定しただけだった。クルージェに、自分が主張する町のよさを伝えることもしなかった。その結果、嬉子から指輪を預かったクルージェが心の隙を突かれ、サポーターに操られるようなことになっている。すべての嬉子のせいだと糾弾する委員長。舞子やフレイアもまた、委員会の真意を知り、嬉子に対して次の世代へのバトンの渡し方を教えなかったことを反省する。一方、嬉子は自分の浅はかさを悔やむ中、幻として現れた母からあの町への想いを知らされる。
想いがあれば、面影として生きられる。嬉子の巽への想い、母への想い、そして町への想いはどんな風にクルージェを、あの町を導くことになるのか。



創聖のアクエリオン「決戦!!アトランディア
力を使い果たしたつぐみに代わって、ピエールがベクターに搭乗。倒れたままのクロエに、必ず元に戻してやるからな、と話しかけて出撃するピエールの優しさが泣かせます。量産型ベクターたちの後を追うアポロ、麗花、ピエール。一方、グレンの指揮の下、量産型ベクターがケルビムと戦い、アトランディアに向けてPSC量子砲を撃つ。しかしモロハが立ちはだかり苦戦する中、グレンは麗花の声に記憶を呼び覚まされ、意識を取り戻す。麗花のためにモロハを食い止めようとするグレン。彼の反撃は、モロハを巻き込んで爆発する。悲惨な役目ばかり背負わされてきたグレンが、最後には自分自身を取り戻し、その意思を貫いて死んでいけたことはせめてもの救いかもしれない。
生命の樹を倒せば、その根によってつなぎとめられていた大地のエネルギーが一気に噴出し、この星は命の芽生えぬ大地になる」。何もかも承知しているかのような司令の言葉に、ソフィアは初めて彼の正体に疑問を持つ。もしかして司令は、一万二千年前、堕天翅を封じたアポロニアスとセリアンの盟友、創星の書からその名を削られた、第三のエレメントだったのではないか?司令の記憶の中に、はるか昔、セリアンの傍らに寄り添っていたアポロニアスともうひとりの影が浮かぶ。
その頃、シリウスによってアトランディアへと連れてこられたシルヴィアは、アトランディアへと到達したアポロの姿を見つけ、彼を呼ぶ。その匂いに反応するアポロ。しかしアポロたちの前にシリウスがケルビムマーズで立ちはだかる。アクエリオンに合体してシリウスを止めようとするアポロたち三人。そして彼らを止めようと必死に呼びかけるシルヴィア。だが、二機の間に現れたトーマの手から放たれた光の矢がアクエリオンに突き刺さり、アポロニアスのイメージを、そしてアクエリオンを岩に磔にする。「思い出せ、私の愛を!!」と思いのたけを光の矢に乗せて、届け私のラブコール、とばかりに次々に矢を放つトーマ。しかしアポロが思い出したのは、トーマではなくセリアンとの記憶であった。とことん自分の想いに応えないアポロに、トーマは悪意をもってセリアンの運命を告げる。彼女の魂は、犯した罪に耐え切れずふたつに分かれた。明るく美しい思い出はシルヴィアに、世界を滅ぼした闇の記憶はシリウスへと。その恐ろしい記憶ゆえに、シリウスは過去を思い出すことが出来ず、心を閉ざし続けたのだった。自分がアポロニアスでは、太陽の翼ではなかったことに驚愕するシリウス。それに対するトーマの答えは、予想を裏切るものであった。
「太陽の翼とは、我愛する神話的複合生命体、アクエリオンのことだっ!!」
結構恥ずかしいこと大見得切って言ってますが、えーとつまり、太陽の翼=アポロニアスというわけではなかったんですね。「翅なしたちの血」によってアポロニアスはアクエリオンとして蘇り、アトランディアを滅ぼした。フタバの翅が新国連軍の新たな兵器となったようなもんでしょうか?そして、セリアンが苛まれていた「罪」というのは、アトランディアを滅ぼしたことに対してだけでなく、仲間である人間がアポロニアスの力を利用したことも含まれるのかもしれない(にしても、「世界を滅ぼした記憶」という表現に引っかかりますが)。しかしそうなると、散々言われていた「太陽の翼が生命の樹を進化させる」というのがよく分からない。アクエリオンが何すりゃ樹がダーウィンするんだろう?
とにかく、トーマの復讐の矛先はアポロニアスとセリアンへと向けられる。トーマの命を受けてシルヴィアを襲ったオトハだったが、単なるセリアンの生まれ変わりではない、アポロニアスの翅をも受け継ぐシルヴィアは、オトハを倒す。しかしそのとき、もう一人のセリアンであるシリウスをトーマの矢が貫いた・・・


今回の驚きは、司令の正体と、トーマがホモなだけじゃなくてメカフェチだったということでしょうか?セフレ探してるとか言ってすいません。そんな生易しいもんじゃなかったです。トーマ的には、自分を裏切った男は可愛さあまって憎さ百倍だけど、アクエリオンに対しては、セリアンを知る前の、自分が愛していた美しいアポロニアスの姿を宿しているのを見て、愛情を覚えているような感じを受けます。
司令は、お前だったのかっ!!という感じですが、となるとアポロたちみたいに過去生を持っているということか。まさかリーナみたいに不老不死とか言わんだろうな。
いよいよラスト。次々に犠牲者を出し続けていますが、果たして人類は堕天翅に勝利することができるのか?それとも、堕天翅と共存する道を見つけるのか?そしてシリウスは本当に死んでしまったのか?
司令が言っていた、ふたつの魂がひとつになり、さらにそれがふたつに分かれ、三つの魂がアクエリオンになる、というのが「アポロニアス+セリアン」→「(アポロニアス=アポロ)+(セリアン=シルヴィア+シリウス)」→「アポロ+シルヴィア+シリウス」ということだとすれば、シリウスなしではアクエリオンは機能しないわけで、トーマの最終目的、生命の樹の進化も遂げられないことになりそうですが・・・。それともトーマはエレメントなしでアクエリオンを動かせるのか?まさか、ここで司令が搭乗か?
とにかく、このまま終わったらお兄さまが救われなさすぎなんで、最後にシルヴィアとひとつになるとかいう希望を残して欲しいもんです。グレンにもちゃんと救いがあったことだし(オトハやモロハの扱いは最後まで雑だったけど)。