休んでました。

9月17日分。


ビューティフルジョー「開催!ビューティフル映画祭の巻」
ジョーのパパ、ジェットは遠い昔にもブルーと戦ったブラック大帝だった。というか、ブラック・フィルムに操られたというべきか。その事実に打ちのめされるかと思いきや、ジョーはそんな分かりやすい悲劇には引っかかりませんでした。ありがちな状況を不敵な笑顔で蹴散らすジョーの姿、映画は人の心を照らす光だ!!というジョーの言葉は、安易な悲劇でドラマを盛り上げようとする映像製作者たちへの痛烈な皮肉のようです。これまで一貫して前向きなヒーローを描いてきたこの作品だからこそ、そこに説得力があるんですよね。
ジョーの危機に駆けつけたジュニアの登場シーンがカッコよすぎて泣けてきました。レイチェルとついでにジャドー三人組まで登場して、いよいよ本当のラストへ突入。最後の鍵となるホワイト・フィルムとは一体何なんでしょう?



9月18日分。


金色のガッシュベル!!「別れの予感 鈴芽の告白 愛と青春のハイキング」
今回は原作ベースですが、脇キャラクターの行動でコミカルな展開を膨らませる一方、鈴芽の心の動きを丁寧に追った、叙情的な仕上がりになっておりました。夕陽の中に消えていく清麿。その後姿に哀しい予感を覚える鈴芽。手の届かないところへと飛んでいってしまうアドバルーンに清麿の姿を重ねるといった繊細な描写に作画の良さ、演出の良さ、そして音楽が加わることで、キャラクターの細かい心情がしっかり描かれた、原作以上に切ないエピソードになっててびっくりしました。新体制におけるこの手の話のアレンジは、恐ろしいほどはずれがないですねぇ。
マリ子ちゃんはホントにいい子だなあ。



おねがいマイメロディ「手伝ってもらえたらイイナ!」
OP前にマイメロが何をお願いしたのか分からなかったのは自分だけでしょうか?
ドジっ子の委員長の夢の扉が開いたのはいいが、それがなぜマイメロ無限増殖拳という究極の悪夢につながるのかが分からない。脚本、絶対おかしい。お手伝いのマイメロ軍団の中にお茶とか読書とかしてまったく手伝ってない奴らが多数混ざってるのは、侵略宇宙人のお約束ってやつでしょうか?もっとも、侵略を前面に出さずにラブリーに立ち回り、とうとう歌のクラスにまで進出したマイメロさんの方が、どっかの宇宙人より数段上ですが。「あなたたちとっても可愛い」とか自分の分身を褒めることで、またぞろさりげなく自画自賛してたりしてるマイメロさんに和まされました。
マイメロさんが委員長に言った、「大丈夫だよ。がんばったらちゃんと分かってもらえるもん」という言葉が視聴者にまったく説得力を感じさせないのは、直後に登場した稀代のドジっ子、クロミ嬢がちっとも周囲に理解されていないせいでしょう(その努力の大半は、マイメロさん自ら踏みにじっていたりするのですが、まあいいでしょう)。クロミさん、一生懸命がんばるのは大変良いことだと思いますが、好きな人の専用風呂くらいちゃんと把握しときましょうよ。



ぱにぽにだっしゅ!「人に高下なし 心に高下あり」
OPは毎回変わるんでしょうか?とりあえず、一万年と二十年前記念カキコ。
今回は久々のオメガヒットでございました。冒頭のじじいの非道ぶり、宇宙人のやりとりのテンポのよさ、そして極めつけ、姫子の夢の不条理さが素晴らしい。こういった意味のないシチュエーションの連続こそ、この作品の醍醐味であります。今回は思い切り笑かせていただきました。