どうしたんだ、そんなボロボロになって!?

という感じの最近のケロロ軍曹ですが、今回は、鎧が走っちゃって、ドロロさんを泣かせちゃってました。
懐かしいトルーパーネタに乾杯。



金色のガッシュベル!!「ホームシック!? 華と母上 さまよえるガッシュ
突然構成が変わったようで、いきなり内容から始まります。OPもマイナーチェンジ。タイトルにかぶるガッシュと清麿の絵が着色されていたり、背景の色が違ってたり、ガッシュの顔と魔界に帰った魔物が重なる部分では、ガッシュが背景に溶け込むようになってたりと、細かい効果の手直しが結構ありました。サブタイの出し方も変更。次回予告後によく分からないコーナーも入るようになりました。CMタイムを前後二回に分けて、物語の中に一切挟まなくなったのは、かなり思い切った変更です。盛り上がりをCMに邪魔されないというメリットもあるけど、その分、休憩を挟まずに視聴者の関心を維持していかなきゃないので、特に子供向け番組では結構大変だと思います。なぜに今、手を加えたんでしょうね?てこ入れが必要な状況なんでしょうか?その割には、提供の背後の絵は全く変わらないなぁ。
今回は、シリーズ構成担当大和屋暁シリーズディレクター貝澤幸男によるオリジナル・エピソードで、新シリーズになってからのスタッフの力量を見せつけた内容となりました。演出は見所が多すぎて、ひとつひとつ挙げるのもまどろこっしい。草原を渡る風や日差しの移り変わりで丁寧に描写された町の風景だけでも、演出と作画の卓越した仕事ぶりが伝わってきます。そして、ガッシュの母親への想いと華への複雑な感情、ガッシュを優しく包み込む華の母性をしっかり描いたじんわりさせる話にギャグ場面を無理なく散りばめた脚本には脱帽です。
清麿ママを母親代わりにすることによって、自分の中に残った本当の母への手がかりを失ってしまうことを恐れていたというガッシュ。多分、華さんに感情移入しすぎることが、本当の母への裏切り行為のようにも思えていたんでしょうね。そんな不安を、お母さんがふたりいたっていいじゃない?という言葉であっさり吹き飛ばしてくれた華さん。何といっても、本気のガッシュの疾走スピードにしっかりついていっていった華さんは最強でした。母は強し。
とにかくスゴいです。泣きそうになりました。ビバ、ガッシュ!!
一方、ガッシュのパートナーである清麿さんがその間どうしていたのかというと、モアイとの熾烈な戦いを繰り広げておりました。うん。とことん役に立ってません。しんみりとガッシュの話をする清麿とティオを、川面に浮かぶモアイが見守ってたりしました。というか、ティオ、なぜモアイがお土産?その非常識なチョイスを恵は阻止しなかったのか?もしかしてお土産選んだの恵さん?い・・・いやがらせ・・・?(清麿、何か恵さんの気にさわるようなことしたんなら、今のうちに謝っとけ)



おねがいマイメロディ「かわいくなったらイイナ!」
最近私のPCは、「いいな」をイイナと変換してくれるようになりました。
さて、今回は久しぶりのスマッシュヒットな内容。やっぱマイメロは、散々な目に遭わされている様子が一番カワイイ。
かわいいものギライな真奈vs.魔性のプリティキャラ、マイメロ。当然、真奈のマイメロに対する扱いはすさまじく、川に落ちたマイメロを、枝の先端に吊るして運搬したりします。吊るされてぼろ雑巾状態のマイメロの様子は、サンリオが誇る人気キャラにふさわしくラブリーさ爆発(ちなみに、半死状態で川を流れているマイメロは、白目の剥き方がとってもきゅうと♪)。真奈は一応熱を出したマイメロを連れ帰りますが、マイメロに触れるのも嫌らしく、熱さましの冷却シートをはるか上空から落としたり、薬を口に投げ入れるなど徹底してます。確かに、キライなものだったらそうしますよね。気持ちは分かります。というか、キライなものだったら最初から助けないと思いますけどね。真奈ちゃんはいいコだ。でも、これだけ女の子らしいものを嫌悪して排除してて、よく女の子らしさ満載の歌や美紀と友達できるな。
クロミさんとカエルのコジローさんのドレス姿も見ものでした。マイメロさんは、ドレス着たときくらい防空頭巾をはずした方がよいと思います。
でも、女の子がカエル嫌いだってのは間違ってるような気がします。女性って結構好きですよ、爬虫類とか両生類とか。



雪の女王ゲルダとカイ」
少年少女が宿敵雪の女王と戦うスペクタクル・アクションロマン、だったらイイナ!と思えるほど、ゆっくりと話が進んでいきます。当時の生活のトリビアは大変勉強になりますが、主人公たちに感情移入できなければ、ストーリーについていくのが大変そう。同じようなゆっくりした進み方でも、エマなんかは気にならないんだけどな。演出も、監督が出崎統のわりには特筆すべき内容があるわけでもなく、むしろ画面二分割など、なぜここをこう表現したんだろう?と思える部分の方が多い。
パスすることにいたします。



5月21日分。


ウルトラマンネクサス「影-アンノウンハンド-」
理子に謝るために、瑞生を人質に逃走する溝呂木。結局、アンノウンハンドの新たな操り人形として立ちはだかった三沢を道連れにしてウルトラマンを助け、息絶えた。というか、溝呂木がすっかりいい人になっちゃってたのに違和感を覚えました。昔の溝呂木には、アンノウンハンドに積極的に協力してもおかしくないほど危険な空気があったし、操られていたとはいえ、いくらか自分の意思が入っていたのかと思ってました。自分のしたことの記憶があるということは、意識だけ残されて、誰かが操っている自分の行動を客観的に見せられていたということでしょうかね?
憐を監視してたのは、三沢だったんでしょうか?そして、何者かの操り人形のリストには、姫矢、リコ、溝呂木のみならず、憐、一輝、凪の名前も記されていた。憐はそのことに気づいているのか?凪がリストの最後に挙げられているのはなぜか?一輝と凪のように、幼い頃ビーストに接触した者たちがリストに挙げられているということは、その経験が何か関係しているんだろうか?操っているのは誰でしょう?松永?TLT隊員の誰かとか?



VIEWTIFUL JOE「ヒーローがいっぱい!の巻」
アメコミ・ヒーローたちがまとめて登場。見たことある奴、見たことない奴も含め、みんな悪人たちがいなくなって力を持て余し、手柄を奪い合う。悪人がいなくなってヒーローがキレてるのは本末転倒のような気がしますが、悪人あってこそのヒーロー映画だからしょうがないか。ひとりまともなのは、日本からの来たヒーロー・アシスタント、チェリー・ブロッサム。さすが日本代表だけあって、日本文化のお家芸、ドジっコという特性を備えています。そして敵は赤い水餃子のシャルル(多分、シャルル・アズナブルだろう)という、元ネタがアレな怪人。シャルルのグルメ料理にジュニアとシルヴィア含め、ヒーローたちは次々に陥落していきますが、どんな高級料理よりもチーズバーガー命のファーストフード・ジャンキーなジョーと、お漬物を愛するチェリーブロッサムには通じませんでした。今回のジョーの名セリフは、「なんでも決め付けてかかったら、それ以上はないんだ!」ですね。怪人は倒されて、水を得た魚のようなヒーローたちが悪人たちを倒していって幕。と思ったら、シルヴィアのみ最後までグルメ料理に夢中でした。
ジョーの暢気さにも困ったものでしたが、シルヴィアはジョーを上回る緊張感のなさをこの番組にもたらしてくれているようです。そんなとこパワーアップしてどうする。



英國戀物語エマ「時計」
ウィリアムは、ついにエマのことを家族に伝えますが大反対され、父にも、自分の責任を放棄するつもりか、と言われる。さすがジョーンズ氏は老獪ですね。それを言われたら、ウィリアムが簡単に反論できるわけがない。他人のことにかまわずに自分の幸せだけを追求できるほど器用な人間じゃないですからね。それがウィリアムのいいとこなんだけど。
そんな時、ストウナー夫人はアルにエマを託し、静かに逝く。これはショックですよ。ストウナー夫人が一番のお気に入りだったんだけどなぁ。今のエマは、誰よりも彼女の支えを必要としているのに、この展開は酷ですよ。ストウナー夫人も未練が残るだろうな。ウィリアムは父と戦うのに精一杯だろうし、アルがちゃんとストウナー夫人の遺言を果たしてくれることを祈ってます。
ああ、それにしてもつくづく惜しい人を・・・