今回は猫耳つけてなかったとです・・・

月詠「おにいさま、私といっしょに暮らしてくださいね(はぁと)」
今回は前回の盛り上がりとは打って変わって、まったりとした話でした。
日常生活編に入ってからは、ロングで見せる演劇的(コント的?)なセッティングが増えてます。耕平の部屋はナイスタイミングでタライが降ってきたりもします(一体どこから・・・?)。色彩の配分がなかなか私好み。画面が引き締まるような影の使い方をしてますね。


葉月は空港職員を操って日本へたどり着いたのでした。定石ですね。耕平以外だったらこんな風に思いのままなのに、肝心の耕平にはまったく効き目がない。いや、耕平どころか耕平のじーさんたちにも効き目なし。霊能力者と霊オンチ相手では、さしものヴァンパイアも形無し。葉月さんはますますむくれます。母探しをするという葉月に、自分自身の苦い記憶を重ねてつい冷たい態度をとってしまった耕平も、反省して葉月と一緒に母探し。母が住んでいたはずの家は廃墟となっていたが、霊体となった母に会えた末、葉月をよろしくお願いします、と葉月母によろしくされてしまう耕平であった。


今回の葉月ポイントとしては、やはり冒頭のバスタオル一枚でのシーンでしょうか?温泉ショットというあからさまなサービスもありましたが、意図的なものよりも、たわいないやり取りにおける葉月が一番葉月らしい。
御堂さんちは、女の子(小さいとはいえ)がバスタオル一枚でうろついてても、誰一人としてドッキリにはならない、反応のうすーいご家庭のようです。じさまの葉月の扱い方も豪快で、葉月さん、口をひっぱられてあられもない顔になってます。こんな風に女性を扱うじじいにして、女性の扱い方を知らない孫あり。老練な老人と鈍感な孫のコンビに、またもやペースを崩されてご機嫌斜めの葉月ちゃん、相変わらず表情豊かで可愛いらしい。罵詈雑言を豊富に完備してたり(というか気持ちの悪い生物特集)、耕平が迎えにきてくれて安心してつい涙を浮かべてしまった姿もあざとくてヨイですねえ。
(自衛本能からか)ヴァンパイアらしい威厳をもって振舞おうとするんだけど、耕平たちの前では空回りしっぱなしで、本来の無防備な幼さが顔をのぞかせてしまう。キャラクターの魅力が、作り手の思惑通りにちゃんと機能しているという点では、私の見ている番組の中では今期ダントツかもしれない。
じっちゃんは葉月の母親に覚えがあるようだし、不気味な伯爵とか怪しげな女の影がちらついて、次回も盛り上がりそうです。大好きな人とは血の契約を結んではいけない、と葉月の母は言ったが、葉月は既に耕平と契約を結んでいる。この言葉がこれからどういう意味を持ってくるのだろうか?