アニメ新番組

F.サガン氏がお亡くなりになったそうで、合掌。


さて、とんでもない数のアニメ新番組が発表されているようです。今期なんかはアニメ見るだけでドラマがほとんど見られなかったんで(見たいものもなかったんだけど)、来期こそはもうちょっと本数を減ら・・・せたらいいなあ。
とりあえず、夕方はほぼ全滅予定。深夜は今現在チェックしてる枠は一通り見てみようと思ってますが、苦しいのは舞-HiME-、リリカルなのはローゼンメイデンが被ってる木曜夜。一話を見てピンとこなかった2本は思い切って切るしかないですね。ネタとして期待できそうなのはSEED?今さら・・・なリンかけに関しては、エリ8の傷心をまだ引きずってる私としては、避けた方が無難かもしれない。
一番気になるのは、真下耕一面出明美、川崎ヒロユキという、ネタのような組み合わせのマイネリーベだったりするけど、そのためだけにアニマックス契約するのもなんだし、今日発売の別冊花ゆめ見た限りじゃ、主人公の女の子がものすごく目立たなさそう。



美少女戦士セーラームーン【Final Act】
つまり、ラスボスはプリンセスだったと?彼女が前世を清算するための物語だったと?大体、銀水晶の力で死んだわけでもない美奈子ちゃんが甦って、ネフライトが鬼籍に入られた方々のお仲間としてマスターを見送ってるのが矛盾。ジェダイトが最後までクインベリルに殉じたのは彼らしくてよかったけど。ってか、ネフライトの役割って何だったんでしょう?
元々、アニメ版のセーラームーンが魅力的だったのは、セーラー戦士5人が毎回バカなことやってるのが楽しそうだったからであって、それがこの実写版には足りなかったですね。割と一貫性のある話にはなってたけど、こういう特撮番組は、多少矛盾があっても、毎回バラエティに富んだバカバカしいエピソードを提供してくれるのが魅力なのであって、その点で優等生的なまとまった話になっちゃってました。もっと楽しい話が見たかったな。途中のコメディ展開では面白い部分もあったので残念。キャストもそれぞれ個性的だっただけに、その魅力が十分生かされていなかったよな気がします(特に、シリアス部分を振られた美奈子ちゃん)。やはり前半クライマックスの亜美ちゃん帰還話の方がカタルシスを得られましたね。いろいろと惜しい。ま、それでも楽しませてもらったことは確かですが。



超星神グランセイザー【最終話】「復活の日
撃墜された天馬は、ウオフマナフの親玉に会えましたが、頭に血が上ってる天馬さん、宇宙の意志にケンカ売ってます。結局、みんなの力が蘭に集まって、蘭が宇宙に呼びかけ、宇宙のみなさんをあっさり説得して終り。天馬が行った意味ないじゃん。俺ら別に戦いたくないけど、地球は俺らが守るから、とかってことで天馬は地球に戻って、みんなでベルゼウスを袋叩き。割と生き生きとして戦ってるんですけど、本当にこんな人たち野放しにしてよかったんですか、宇宙のみなさん?
ロギアももう戦いはゴメンだ、とか言って、ベルゼウスを連れてウオフマナフに帰って行きました。あばよ、とか言って去ってくところが柳沢慎吾かアンタは?の不思議な人でした。奴は一体何をしたかったんだろう・・・?
それぞれの生活に戻ったセイザーたち。誠は硬派な報道カメラマンだと思ったんですが、なんで蘭のダンシン・チームを撮ってるんだろう?愛はおたんこナースぶりを発揮。そして涼子は直人と結婚。仁のしょんぼりぶりが涙を誘います。あのドレスは仁のデザインなのかなあ。
最後までトンデモ展開で、破綻しまくってるところが素晴らしかったグランセイザー。まさか結婚式(しかも主人公以外の)で終るとは思ってませんでしたが、この、他の追随を許さないイイ加減さと外しっぷりで、最後までツッコミまくらせてくれたことに感謝です。



ケロロ軍曹ケロロ一致団結!運動会を侵略せよであります」
運動会を控えて、運痴の冬樹はどーんより。そりゃもう、カップ麺の麺まで流してしまったような絶望ぶり(今時のカップ麺は、麺が流れないように工夫されてるはずだが)。テルテル坊主を逆さにつるせば雨(1へぇ)に頼ってはみたもののまったく効き目はなく、のび太くん状態で軍曹にすがる姿がお気の毒。一方、運動会の二人三脚にママが間に合わなさそうで落ち込む夏美。夏美に恩を売ろうとする軍曹は、ママが間に合うようにプログラムを遅らせる作戦開始。BGMも盛り上げますが、所詮軍曹の計画なんで失敗続き。一方、ママの仕事を早く終らせようと、修羅場を手伝おうとしたタママとドロロも単に邪魔して終わりました。てか、ベタが単なるラクガキになってるしトーン破りまくりだし、素人とはいえ、ふたりともありえないほどの不器用さ。人選間違いでしょこれは。クルルあたりだったら上手そうなのに。
てな感じでもうダメかと思われたが、ペコポン人スーツを着た伍長がピンチヒッターとなって、夏美と二人三脚。駆けつけたママの応援もあって、夏美の運動会は最高のものになりました。そして、伍長と夏美、ふたりして焼き芋を食べる秋の夜。伍長、最近カッコイイなあ。これで夏美も少しは伍長のことを・・・いややっぱり、「いいカエル」程度なんだろうな。



『朝霧』(北村薫/創元推理文庫)
北村薫という人の著作を読むたびに、自分とあまりにも違う感性を持っていることを思い知らされてしまいます。この作者の作品に表現されたその考え方に首を捻りたくなることも多い。笑いを意図したのだろうと思われるやりとりが、滑ってるとしか感じられない時なんかは特に。それでもこの作者の作品を読み続けているのは、何よりも、人間に対する実直で優しい視線があるからでしょう。
作者の有名なシリーズ、「私」と円紫師匠のシリーズの文庫最新刊。この作品集で一番印象的だったのは、文壇の重鎮が言った、「本当にいいものは太陽の方を向いている」という言葉。私も、本当に人の心をとらえる作品というのは、どんなジャンルのものであれ、人間に対する愛情と生きる力がみなぎったものであるはずと思ってましたから。そして、この作者の作品は、それを体現してくれるものであることは間違いないでしょう。