最終回シーズンだってのに低調。

今のところ、うんうんいい終わり方だった、という感慨に浸れるような作品がないですねえ。



9月22日分。


ギャラクシーエンジェル「エンジェルなかまボコ」「カレイ煮付けカレー」
いきなりですが、ちとせはエンジェル隊属性だという判断が下ったようです。つまり、目的のためには手段を選ばないというか、手段のためには目的さえ見失う行動力はエンジェル隊にふさわしいと。確かに、非常識という点では、エンジェル隊メンツに勝るとも劣らない方ですからね。しかし、エンジェル隊にちとせの居場所はなくシカトされる。それぞれ、メンバーには役割がありますから。って、ヴァニラの存在価値ってなんですか?ノーマッドさん、上手くごまかしましたね。ノーマッドに愛の何たるかを説かれ悟ったちとせは、安直にノーマッドポジションを目指してぬいぐるみに変身。当初は上手くいかなかったが、何となく癒し系要員に収まることができまして、ひっぱりだこの末、ちとせさんはゴミになった・・・
ちとせはここに至ってもエンジェル隊からハブにされてますよ、という駄目押しをされた気分です。


ヴァニラが行きずりの男に夢中という話。みなさんは恋と決め付け。ノーマッドはらしくもない狼狽振りで必死に否定。しかし、どう見てもヴァニラの行動に愛情は感じられないのが視聴者には丸分かりです。結局、予想通りヴァニラは復讐に夢中だったというオチ。復讐がミドルネームな通りすがりのちとせさんだけが印象に残っただけでした。
今回は二本とも今期屈指の低調ぶりでした。先が読めすぎな上、その過程にひねりもメチャクチャさもない。来週こそはエンジェル隊らしい飛ばしっぷりが欲しいところです。
最終回に望みを託すちとせですが、レギュラー(特に脇役たち)は悟りきってます。それなりに活躍できるといいですね、ちとせさん。



サムライチャンプルー【最終回?】「酔生夢死ふた夢」
この3人がなぜ今さら仲違いしてるのかが分からないし、ムゲンとジンが唐突に意味のない戦いをしてるのも謎という、かなりいい加減な前後編エピソードでした。こんな話で終りってのがもったいないというか、この作品らしいというか。実際、面白い内容もいくつかあった一方で、それを上回る数の退屈な回も多かった作品でしたから。打ち切りだからしょうがないとしても、最後はすっきり楽しい話を持ってきて欲しかったですね。



9月21日分。


ウルトラQ「闇」
先週に引き続き、小中、実相寺コンビ作品。
廃墟で撮影を行うTVクルー。視えるということに優越感を抱くアナウンサーや理性的な考え方に固執するディレクターというキャラクターは面白いが、話としてはどこにも行かない問答芝居。演出に頼りきっているけど、密室劇では実相寺氏の演出は生きないと思うんですよね。こんな風にいかにもなホラー舞台では単なる電波映像になってしまう強烈な個性があるからこそ、多少のユーモアを加えて外した内容の方が、演出の面白さが活かされると思うんだけどなあ。



RAGNAROK THE ANIMATION「過ちに気付きし者」
キーオに挑むロアンたち。キーオ兄さんは、今度はイルガ相手にぐちぐち言い始めました。一方で、ユーファに続いてタキウスの先生もダークロードに魂を持ってかれる。結局、最初から最後まで迷惑なだけの師弟でしたね。
で、ユーファのところに向かったロアン。たどり着いたロアンをユーファが抱きしめ接吻。ついでに呪いのルビーとかいう、オシャレなもんを流し込む。苦しみながら倒れるロアン。ステキですユーファさん。それでこそ悪のミストレス。来週はとうとうユーファさんが世界制服ってことで、どですか?



忘却の旋律【最終話】「それでも旅立つ君の朝」
地球にたどり着いたボッカ。エランヴィタールもついに人型になりましたが、全身タイツ衣装なんで、ユニコーン・シリーズのカッコ良さがないのが悲しいですね。
忘却の旋律は今のモンスター・キングが作り出した幻だった。つまり、妄想の中でしか生きられないモンスターキングの幻を打ち砕いてひとまずのエンド、ということですか?世界はちっとも変わらない。その中で、闘い続けるボッカ。ホルはどうなったんだろう?黒船は?
途中、興味深い展開はあったものの、終始感情移入の出来ない話でした。全てが思わせぶりに記号化されて、こういうのが好きな人間だけついてこい、という振り落としっぷりは拍手ものでしたが、残念ながら、自分はそのリズムについてけませんでした。



9月16日分。


天上天下【最終回】「流転」
結局、現在話と過去話、どっちつかずのまま、散漫な印象で終わりました。当初、金髪小僧が主役なのかと思ってたけど、現在過去、通しで中心だったのは真夜だったし、の割には、ラストは亜夜の話になってたし。
最終回は、高柳弟の溢れっぷりとか壊れっぷりとか、出番少なくて血迷ってる宗一郎とか、バカとシリアスのちゃんぽん具合で楽しませてもらいました。文七さんは、最後までいいとこ押さえてるなあ。最後のオフショット集も良かったです。
これでアニメが終るまで我慢してた原作を心置きなくゲットできます。