岡村明美デー

今日は、ガッシュ(キッド)、レジェンズ(シュウ)、ワンピ(ナミさん)と、それぞれで岡村明美が大活躍。



金色のガッシュベル!!「ありがとう僕の王様 ミコルオ・マ・ゼガルガ」
タオルの用意はいいですかー?ガッシュ名物、「さあ泣け!」エピソード。ウォンレイのエピソード同様、いえそれ以上に、今回は原作のエッセンスを十分に再現してくれて、言う事はありません。ただただ、泣かされました。


まだまだ続く、キャンチョメ組、キッド組対ベルギム戦。ベルギムを欺く博士のテレポーテーションの技が冴え渡る。博士の計算どおりに進む戦闘であったが、ベルギムが椅子から立ち上がれるという思わぬ計算違いによってふっ飛ばされる博士。博士の帽子が飛び、中から鳩が飛び立っていく静寂のシーン。一体、何羽仕込んでんだ?とツッコみたくもなりますが、その鳩の行方を見送って空へと向いていたキッドの視線が、傷付いて落ちてくる一羽の鳩へと落とされると、そこには倒れた博士の姿が、という視線の移動が上手い。
何とか立ち上がって闘い始めた博士であったが、ベルギムによって致命的な一撃をくらう。薄れていく意識の中、博士のモノクルがまるで過去への扉のように、思い出の映像へとつながれていく。自分の孫を救えなかったという過去ゆえに、無気力な日々を過ごしていた博士を救ったのは、キッドとの出会いだった。自分の孫のように思っていたキッド。キッドの幸せが、博士がもう一度生きる意味だった。一方、そのキッドは博士の指示もなく、まるで博士さながらに戦っている。ベルギムの攻撃によって本を燃やされながらも、キッドの心の声が博士に語りかける。なぜ幻のキッドが博士の帽子を持ってくることが出来たのか、という疑問もありますが、そんなことはどうでもいいでしょう。博士に別れを告げて魔界へと帰っていくキッド。彼が遺していった最後の術は、まるで成長したキッドの魂のように、ベルギムのディオガ・リュウスドンを飲み込んでいく神々しい輝きを放っていた。倒れたままの博士の手の中から、本が燃えた後の最後の灰が、風に運ばれ消えていく・・・
CMの清麿〜、泣いてるとこで笑わせるな〜〜〜。


ガッシュ世界の魔物とパートナーの関係にはさまざまな形がありますが、主だったコンビには、それぞれが必要としていた幸せな出会いが描かれています。清麿がガッシュとの出会いによって救われたように、ナゾナゾ博士にとってもキッドとの出会いは、彼の魂を救ってくれた、天の配剤とも呼ぶべきものでした。王を決める戦いのシステムについて憤りを覚えるガッシュたちですが、それがプラスに働くこのような出会いの存在は、この悲惨な戦いの唯一の救いでしょう。


本日は私の好きな貝澤演出なので、演出に関していうことはありません。ズームやパンの使い方、博士とフォルゴレをシルエットで見せている奥でベルギムが暴れている様子など、相変わらず画面の広がりの見せ方が上手い。
脚本については、原作エピソードの並べ替えが上手く働いていたと思います。椅子ごとつまずいて倒れるベルギムにダリアがぶちあたってるようなオリジナルな展開は笑えましたし、博士の孫を映像として繰り返し見せたのは少々演出過剰な印象もありますが、初見の視聴者には分かりやすいイメージとなっていました。細かいセリフのアレンジも気になりませんでしたが、ひとつだけひっかかったのは、「キッドの暮らす国を幸せに・・・」という博士のセリフが、「キッドの暮らす幸せな国に・・・」とアレンジされていたことですね。これは、ここまで闘ってきた博士の決意、孫のような存在のキッドの幸せを願った想いが託されている重要なセリフなのに、これでは意味が通じません。
ベルギム様の見事なやられっぷりには大満足です。泣きながら笑わせてくれる、ガッシュという作品のショーケースのような、素晴らしい回でした。


レジェンズ〜甦る竜王伝説〜「君と見上げた夜の空」
なぜ冒頭からディーノのサービス・シャワーシーン?ディーノ・パパはまだ、腹筋くんのアレンジにこだわってるようです。疲れて眠っているパパに上着をかけてあげるディーノの姿に、彼の成長ぶり、親子関係の変化が見えます。
大花火大会を前に、今さらシロンの不在が気になってるシュウ。遅っ!マック曰く、2、3週ずれの反応です。そのシロンは、シュウと離れてぼろぼろのところをランシーンに襲われてピンチの状態。そこへ、花火大会のお誘いにきたシュウ。とにかく花火を見たいシュウは、花火パワー(?)でちゃっちゃとシロンをリボーン。シュウがエキサイトする度にシロンがどんどん変形していく。そして、シュウまでもがキャラが変わっていく。てか、あんたら誰?あっという間にランシーンをぶちのめし、グリードーが現れたところで、夜空から吹き抜けていく風に翼が白くなりかけたランシーンは、悲鳴をあげながら逃げていく。ランシーンも実際は白いドラゴンなんですかね?
花火大会を見学するのは、ねずみたち、BB&JJ、ワニとサラマンダーまでオールキャスト。ディーノはパパと、そして、シロンとシュウも。彼らのお互いに対する意識は明らかに変わりつつある。シュウと離れられないと知ったシロン。シロンがいないとなんとなく落ち着かないことに気が付いたシュウ。シュウのことを名前で呼べないシロンがかわいらしいですねえ。



9月11日分。


DearS「らんこうするですにー」
ここしばらくしんみりした話が続いてましたが、今日はDearSのお荷物ニアが出張ってるのでひたすらお馬鹿な感じです。かわいいですけどね。そして、見ず知らずのニアになつくような言葉をかけてしまう武哉は、また墓穴掘ってます。なんでDearSが彼のところに集まるのかって、それは自業自得なんだってば。



ニニンがシノブ伝「忍者、クリスマスるの巻」「忍者、呪われるの巻」
季節感をドン外しなことにおいては他の追随を許さないこの番組。12月24日の忍者屋敷のもの悲しい風景を聞かされた楓は、クリスマス講座を開催。なんだかんだいって、面倒見いいですね楓さん。それがまた、忍のハートに火を点けることになってしまいます。ほら、忍さんの心のスタンプカードに大量のはんこが押されちゃってるし。楓にマフラーをもらって仕込杖をプレゼントした忍は、絶好の機会にさりげなく想いをアピールしましたが、すげなく振られました。駄々っコの音速丸がみんなにハブにされていたのは当たり前。


クリスマスに引き続き、年末大掃除の巻。隠し通路に引っかかる忍さん。忍のドジっコぶりが音速丸を危機に陥れるという、いつもとはちょっと違う展開。いや、音速丸だけじゃなく、みなさんが危機の状態です。忍のドジのせいで、様々な呪いが降りかかる。個人的には、スーパーカーの呪いが好きです。作画崩壊の呪いはシャレになりません。呪いに取り残された音速丸がひとりぼっちで泣きじゃくる。こんな日もあるんです。
これは好き。めちゃくちゃツボに入る畳み掛け。いつもとは立場が逆転して、音速丸がおろおろしている図というのも、たまにはいいですね。Aパート、Bパートとも、音速丸がいつもの優位性を崩されている稀有な回でした。