本日のプリキュア。

今日という日に、物語の進行上違和感のない流れを作った上で、戦争のエピソードを挿入した脚本に感心。先の見えない不安に押しつぶされそうになっているなぎさに救いをもたらすような形で、戦争を知らない世代でも共感できる普遍的な状況を作っているので、おしつけがましさが全くない。子供をターゲットにしたアニメで、こういった、作り手側の良心を感じられるような展開を見ると、うれしくなってしまいます。



金色のガッシュベル!!「撃破せよ!邪悪なるゾフィスの野望」
いよいよ始まる全員参加の大決戦。アポロの応援を背に遺跡に向かう一同。ロケットにロップスの写真なんぞ入れてるアポロは、いつもながらかなりズレたセンスの持ち主。単に写真を持ち歩けばいいじゃん。アポロの、ロップスがいる魔界の未来を守ってくれる彼ら、というセリフで、彼がガッシュたちのためにここまで尽力してきた理由のひとつが明らかになってよかったです。ココとゾフィスの食事風景を挿入したのも、原作では見えないふたりの生活が垣間見られて貴重。誰が料理作ってるんだろう?
せっかく上手く遺跡に忍び込んだのに、わざわざアピールするバカさ加減がキャンチョメらしい。この自己顕示欲の強さはパートナー譲りでしょうかね。通路を塞いでからの清麿とナゾナゾ博士の会話は、ちょっと悠長な気がします。やはりお年寄りに走りながらの会話は大変ということなのでしょうか?そこから一気に全員がコンビネーションプレイを展開していく怒涛の展開。そして、さらに奥へと突き進む一行。なんだか段々熱くなっていく。いやーな予感がしましたが・・・おおーい。なんで遺跡に溶岩があるんだーーー?よくこんな状況で立ってるなあ、この城。原作どおりに、すんごい高いところだから落ちたらヤバイ、という危機感だけじゃダメなんでしょうか?ゾフィスが現れて清麿とのやりとり。清麿がゾフィスと呑気に会話しまくりなのも、原作を知っていると違和感がありました。


作画はちょっと難あり。ナゾナゾ博士なんて、誰だお前?という場面がありましたから。演出は、妙に全員をそろえての見栄きりが多すぎて効果が薄れてます。戦闘シーンも迫力不足。ただし、冒頭、ガッシュがテラスに出るまでの窓ガラスに映った姿や、朝日が昇ってくる風景、ナゾナゾ博士のモノクルに映った清麿の姿など、静のシーン、間接的な見せ方が上手かったです。
次回は四天王の登場だ!!・・・四天王なんてユニットいたっけ?



レジェンズ〜甦る竜王伝説〜「夜をこえたら朝だった」
今日は子供たちのお話ではなく、大人たち(?)が主役です。なので、BGMと併せて、気だるい雰囲気が演出されています。


合体したレジェンズたちが見せた、大地を吹き飛ばす凄まじい力。自分がしたことの記憶がないシロンは、カフェ・ワニの穴でグリードーと一杯やりながら(ジュースで)、一部始終を聞く。ワニ、こんな商売してたんですね。シロン曰く、「俺たちがゆっくり話せる場所ってのは、このNYにはねぇからな」だそうですが、NY以外にもないですよシロンさん。グリードーの話を聞いて、改めて自分の存在理由に悩むシロン。いつの間にかシロンを慕いきってるワニのおろおろ具合が楽しい。ところで、グリードーとガリオンって、過去になんかあったんでしょうかね。大人の話?
ハルカ先生も、自分が追ってきた夢の真の姿を見て戸惑いを覚える。父の思い出とともに甘い記憶であったはずのレジェンズたちは、現実に害を及ぼすものとして目の前に現れた。
それぞれ、悶々とした夜が過ぎていく。空を駆けるシロンとバイクに乗ったハルカ先生がすれ違う夜明けの風景が美しい。なんとなくどうでもよくなって学校に出勤するハルカ先生は、メグたちの姿を見て、自分がやらなければならないことに気付く。一方、BBも、JJたちの不安を吹き払う毅然としたした態度を見せながらも、わだかまりは消えない。JJたちも、前半の楽しい展開を淋しげに思い返している(やられてばっかだったのに楽しかったのか?)。
何があっても私が守るから!とか言いつつ、ハルカ先生、ちっとも子供ら守れてないです。



8月14日分。


DearS「欲求不満ですわ」
ステイ先で自分の仕事が見つけられず欲求不満がたまっているミゥ。お年寄りは働き者ですからね。なので、不満の矛先は、DearSとしての自覚が足りないレンへと向かう。至上命令である「ご奉仕」をものともしないレンや武哉は、ミゥにとって許せない存在なんでしょう。レンを教育しなおすためにレンに付きまとうミゥ。彼女のサムいギャグ・センスはDearSとってはイケてるんでしょうか?ミゥが不満のすべてをぶつけてリフォームした武哉の部屋は、とっても少女空間で、武哉の頭痛の種を増やしただけでした。いいコなんだけど、情熱の方向性が間違ってますよねえ。
武哉の妹の存在は、物語の新たなスパイスとなるか?余計混乱するだけか?寧々子の出番が少なくなりそうで、ちょっと不安。



ニニンがシノブ伝「台風が来たの巻」「忍者、きのこ狩るの巻」
台風が来て、サスケたちは大騒ぎ。いや、この人たちは何が来ても大騒ぎか。音速丸のバカに全く動じない楓ママはツワモノです。忍が楓のうちにお泊りのため、音速丸たちは餓死寸前。雅を呼ぶが、彼女の場合、料理以前のシロモノしか提供できない。忍と楓がなごやかに台風を楽しんでいる一方、忍者屋敷は阿鼻叫喚。時々挿入される海の男が意味なくてシュールでした。


毒キノコにあたって、いつも以上に変な音速丸とサスケ軍団。そこに現れた新キャラ。ろ組の先生らしいです。「友達以上恋人未満の楓さんっ!」と楓を紹介する言葉に、忍の覚悟が見えました。ろ組は美少女ぞろい。忍のとこのむさくるしさとは大違い。くの一って初めて見ました!って忍さん、あんたはなんなんですか?サスケたちもいつも以上に張り切ってますね。結局、いつもの情けなさを露呈するだけに終るのはお約束。一方、音速丸と過去に何かあったらしい美人先生。ええっ!!何があるってんですかこの丸玉と!?
Bパートは、新キャラの意外さもあって、久々に面白かったです。忍の運命の重さ、とかまじめな話になりそうな展開もほのめかされました。間違っても深刻なことにはならないでしょうけど。