先週で力尽きたのか、ガッシュ・スタッフ。

金色のガッシュベル!!「猛攻ダルモス!砂上の決死戦」
ビクトリーム戦に続く本日は、内容を膨らませるためのオリジナル部分で、かなり首を捻りたくなるような箇所がありました(作画もイマイチだったせいか、キャラクターの表情が演出意図についていってないようでしたし)。


レイラとダルモスという新たな魔物に出会うガッシュたち。原作ではビクトリーム戦と同じ部屋での戦闘となるのですが、それでは間がもたないため、都合よく壁にあいた穴から逃げる一行。廊下での恵の転び方がちょっとかわいらしいです。ダルモスはベギルセン連発しまくり。もっとも、全然届いてないので、恐ろしくトロい術になってます。先週のチャーグル・イミスドンと通じるものがありますね。一行が逃げ込んだのは砂に埋もれた部屋。これは、足をとられるという短所と、攻撃の衝撃を和らげるという長所がありますし、ダルモスのオリジナル呪文を活かせるような舞台になっていて、引き延ばしのためにはうってつけの設定。ただし、今後の闘いはスピード命なので、この舞台がどう作用するかという不安も残りますが。
キャンチョメたちが脱出する場面では、キャンチョメとフォルゴレ、ティオと恵が助けあって壁から抜け出すところを見せて、レイラの言う「真のパートナーの姿」を分かりやすく表現してます。
しかし、その後のレイラからアルベールへの語り掛け、「お願い。心の呪縛を破って」というくだりでの、「どんな状態でも再びパートナーを持てたのよ・・・」を省いたのが理解できません。これは、長い間石に閉じ込められ、やっとアルベールというパートナーを持てたレイラの気持ちを表現するセリフとして、決して省略すべき部分ではないんですけどね。演出でも、この表情は違うだろう?という部分が多々ありました。「間違ってるのは私たちなのよ」というレイラの呟きは、側面からではなく、原作どおり斜め後ろから撮って欲しかった。そうすることで、戦闘を楽しんでいる魔物たちの中にあって、自分たちの存在のいびつさを知ってるレイラの孤独を、清麿の目を通して感じられるはず。また、清麿たちを逃がして、「さて、どうやって倒そうか」と考えるシーンがないせいで、レイラがひとりで闘おうとしている覚悟も見えない。レイラはステッキを利用して高速移動していましたが、本来、そのような小道具がなくても、パートナーをひっぱって高速移動できるパワーと俊敏性を備えているというところがレイラの特徴でもあるんですけどね。
原作を知ってるからおかしく感じるのかもしれませんが、レイラに関しては、演出も脚本も外しまくりのような気がしました。かわいらしい外見とは対照的な強さと孤独を感じられる魅力的なキャラクターなのに、どうもレイラの性格をつかみきっていないような気がして残念。
ダルモスに関しては、いろいろと術の応用系が出てきました。特に、砂漠以外で役に立たないだろう?というようなベギルセンの変形が面白い。同じ作戦が通じるかよ、とうそぶくダルモスが、落ちてきた石柱直撃を再度受けて「なにぃ!?」と驚くのは間抜けすぎです。
逆によかったのは、自分もガッシュたちと一緒に残る、と駄々をこねるティオが可愛らしさ。原作の物分りのよすぎるティオも凛々しくて好きでしたけど(結局、何でもいいのかも・・・)。清麿がダルモスの後ろに立つことでレイラの攻撃を当てようとする場面。シリアスなBGMで清麿が勝利を確信した瞬間、ダルモスが軽々とよけてしまい、「あれぇ!?」という清麿の情けない反応をきっかけとしたギャグ調への転換は、間の取り方も吹っ飛ばされ方の演出も適切で、かなり笑えました。
何度も言うが、清麿、おまいはホントに天才なのか?


鼻息荒く本の持ち主とともに駆けつけたウマゴン。やっとウマゴンの見せ場がやってきました。来週こそは納得できる内容であることを願ってます。



レジェンズ〜甦る竜王伝説〜「何でどうしてどうなるの!?」
先週に引き続き気を失っているメグを心配するシュウですが、ビッグフットがドタバタをかけてくると、ディーノの後ろに隠れまくり。ビッグフットがメグを抱えて走り出せば、ディーノにおぶさったまま、「キザ男、行け!!」だし。シュウ、あんたディーノの扱い悪すぎ。せめてきちんと名前呼ぼうよ。ディーノも疲れてるので、振り払う気力もないままよろよろとビッグフットを追っていく。メグを抱えたビッグフットがシロンの尻尾を踏んで走っていく。「いてぇな」とシロン。次にシュウにしがみつかれたディーノがよろよろとシロンの尻尾を踏んでいくと再び、「いてぇんだよ」基本的なドタバタのパターンだけど、素直に笑ってしまいました。シュウとディーノのコンビって、案外面白いかも。
「なんというありさまだ。誰も己の役割を分かってない。嘆かわしい」というグリフォンの言うとおり、いやもうホント、むちゃくちゃ。
その頃、外で様子をうかがってるBB&JJ。暗雲立ち込める空模様に、「まるで今後の波乱の展開を象徴しているようですね」とのJ1のセリフが、先の展開を知らないけどとりあえず画面に映った情報から演出意図を探ろうとする視聴者(ワタシ)目線です。
レジェンズたちの会話によると、ランシーンがウィンドラゴンと名乗っているようですが、それではシロンは何者なのか?「今、カワイ子ちゃんが調べてる」というのが、シロンらしいタラシな発言です。イメージの中で、ちゃんと「カワイ子ちゃんです」と名乗るハルカ先生も図々しくてステキです。今のレジェンズはサーガと独立していないため、サーガの体力が切れると動けなくなるらしい。ということでタリスポッドに戻るレジェンズの面々。てか、ディーノの場合、あれだけシュウを引きずって走れば疲れて当然だと思うだけど。
何とかメグに好かれようとして、メグのためにマックを取り戻すビッグフット。しかし、レジェンズを毛嫌いしてるメグは頑なにビッグフットを認めようとしない。学級委員的なメグさんは、こういう融通のきかないところがあるのです。シュウが家族を守ろうとするようなものだけど、メグは自分たちの平和な生活を脅かす存在として、もっと強烈な忌避感をレジェンズに感じてる。メグが拒絶してる分、他のサーガたちと違って、メグとビッグフットはつながっていないようですが、じゃあ、ビッグフットはどこから現れたんだろう?
結局、シロンとランシーンどちらがウィンドラゴンなのか?2匹ともウィンドラゴンなのか?渦巻く風と吹きぬける風。グリフォンの記憶にもない2匹のウィンドラゴンの存在は、ハルカ先生が見つけた資料に記された「新たな世界」を、グリフォンにも想像のつかない未来を生み出すのかもしれない。
というところで、謎が謎を呼び、何がなんだか分からなくなっている展開ですが、ビッグフットがカワイくて、シロンがカッコよくて、シュウとディーノのコンビが楽しかったので満足です。



7月3日分。


光と水のダフネ光と水のダフネ」【最終回】
いよいよエルピダに向かうネレイス一行。海洋庁の潜水艦に魚雷攻撃されてピンチのところを、お宝ハンター兄妹が助けに入る。このすちゃらか兄弟がここまで活躍するとは、1話を見た時点で誰が予想できただろう?
タイムカプセルを探すために、ひとりエルピダの残骸に降り立ったマイア。徐々にその記憶が甦ってくる。エルピダは浮上事故ではなく、生化学プラントの事故で滅びたらしい。それが海洋庁が隠したがってる秘密だったわけです。逃げ惑う人々を助けることなく、保身のためにエルピダを見捨てた海洋都市連合。海洋庁内の対立は、歴史の汚点を隠そうとする側とそれに向き合おうとするものであった。
エルピダは見捨てられたという真実が、潜水艇の通信を通してマイアの口から人々に語られる。カプセルを発見したマイア。それは、マイアの誕生日の映像。記憶の中にしか存在しない見捨てられた都市エルピダで、普通に日常を生きていた人々がいた。だからこそ、歴史を偽ることなんかできないのです。
コールドスリープ・ポッドに兄妹を託した両親が、映像の中で優しくマイアに語り掛けている。「僕がそばについてる。ずっとお前と一緒にいる」その言葉どおり、マイアの祖父としてずっとそばにいた兄。
エルピダに別れを告げ、今はもういない人々の想いを抱きしめて、マイアは浮上していく。まるで、父が叶えられなかった浮上への夢を体現するかのように。
ラストは、OP曲に合わせてクレジットが流れる中、今日もまたドタバタとネレイスで働くマイア。4兄妹がまたもやよもぎ一号を取り返して、それを追う面々の中で、静香がスゴい形相なのが細かいですね。いろいろあったけど、最後はとってもダフネらしいエンディング。思わせぶりだったトニーって結局、単なる通信役だったんかい?


そんなこんなでハッピーエンディングとなったダフネです。この番組は、グロリアとゆうというフルメンバーがそろって、それぞれの役割がハッキリするようになってからどんどん面白くなっただけに、最初のタルい展開がつくづく惜しい。それぞれのキャラクターがメインになる話がもっと見られるとよかったんですけどね。特に、レナが曖昧なキャラクターのままで終ってしまったのがもったいない。マイアとそれぞれのメンバーのつながりも浅いままだったし。マイアの謎も途中から唐突に顕在化した感があったし。シリーズ構成がもう少しバランスの良いものだったらもっと面白いものになったのにと思うと、ちょっと残念。



7月1日分。


神魂合体ゴーダンナー!!「永遠のふたり」
剣はルウの目に発症したその姿を焼き付けて朽ちていく。これが剣なりのルウへの愛情の示し方だったんだと思います。未来のあるルウが自分の面影を断ち切れるように。ルウだってそれが分かっているはず。
一方、ゴオが完全に発症した瞬間、ミラはゴオを撃とうとする。擬態獣に取り込まれるゴーダンナー。ゴオの気持ちが分かるからこそ、ゴオを撃とうしているのだというミラは、死んじゃったら何もかも終わりだよ、という杏奈をなじる。地球の存亡云々が痴話喧嘩レベルの争いになってます。
その頃、ゴオを止める光司。あれ?光司って死んだんじゃ?(だから死んでません)光司さん直伝ヒーローの条件は、「最後まで死なないことだ!」光司が言うと説得力あるなぁ。
「ゴオはあたしのものよ、誰にも渡さないわ!」と今まで溜めてきた感情を、やっと杏奈にぶつけることができたミラ。ゴオを止めようとしたのは、ゴオのためではなく、独善的な独占欲だと吐露する。けれども杏奈は、自分がここにいるのはゴオとミラのおかげだから、だから絶対に死なせない、と宣言する。これが、過去に生きるミラが決して超えることのできない、ゴオとの未来を信じる杏奈の強さ、ゴオを救った強さです。
その頃、各国それぞれのカップルもお熱いことになってます。血の繋がっていないかわいい妹がいると言えばいるのです(byニニンがシノブ伝)なイギリス組。ついにエリスの爆弾発言。「死なないわよ、兄さんと結ばれるまで。あたし、殺されたって死なないんだから」よし!よく言った、エリス!ロシアの女王様も下僕さんに抱かれて幸せそうです。素直になった女王様ってばやっぱ可愛い。ステキですねぇ。この世は愛でできてるんですよ。
ゴオと杏奈。さまざまな困難を乗り越え、やっと本当に結ばれたふたり。ルウを加えてのトリプル・ドライブ。ロボットものらしい、3人が重なっていく構図がいいですねぇ。そして、それが最後となった・・・
って、ええっ!?ちょっと待って。最後の日ってなんスかそれ?悲劇はもう十分いただきました。それぞれのカップルがハッピーエンドを迎えることを信じてますからね。