今期も最終回シーズンです。
なんだかんだ言って、感想を書いていないものも含めて、今回は楽しめる作品が思ったより多かった。
案外豊作のシーズンだったのかもしれない。そうなると次期が気になりますねぇ。
なんだかかっちりした作品とか暗い作品が多いような気がして、夏に向けてさっぱりしたものが欲しいところ。
3月10日&17日分。
◆とある飛空士への恋歌「勇気の飛翔」
イグナシオくんにこんな背景があったんだ。だからこそ生活力があったんですねぇ。
そりゃカルエルくんが憎いわなあ。
上層部の非情な命令に逆らおうとする教官たちが、初めて大人としてのカッコよさを見せてくれました。
そんな場合じゃないとわかっていても、明らかに捨て駒としての役割を学生にさせるってのがすっきりしない。
男の子たちの決意。そして、それを見送るチハルちゃんの言葉に重みがあります。
ノリアキくんとベンジャミンくんは助かって欲しいものです。
イグナシオくんは、俺のライフルが火を噴くぜみたいな感じらしい。
「恋歌」
クレアちゃんがあの学校で過ごした日々が、学生たちの援護射撃につながるとは。
もちろん、こんな事態が来なかった方が一番よかったんですけどね。
カルエルくん、カッコ良かったですよ。そんな嫉妬してる場合じゃない、
とは思うものの、イグナシオくんの気持ちはわからないでもない。
結局、告白はクレアちゃんからか。そこら辺はカルエルくんの安定の情けないところ。
カルエルくんのお母さんは、子供の未来を思ってあの言葉を遺してくれたんだろうなあ。
これから先一緒にいられなくなる親としての最後の、最高の贈り物です。
もし母親が敵を憎んで死んでいったら、カルエルくんはずっとそこから抜け出せなかったろう。
クレアちゃんが力を取り戻せたのは、やっぱ恋ノチカラですかねえ。
バンデラス先生のおかげでせっかくハッピーエンドになるかと思ったら、まだなんかあるのか。
3月11日&18日分。
◆東京レイヴンズ「to The DarkSky -護法-」
夜叉丸さんと倉橋さんノリノリで春虎くんを勧誘しますの巻。
夜叉丸さんはとりあえず、この作品随一の悪役ですからね。こいつのせいでどんだけみんな迷惑したか。
鈴鹿兄妹とか、ホントこんな父親を持って気の毒です。
大友先生と道満さんも動き出して、みんながそれぞれの思惑で動く中、
ついに敵に折れそうになった春虎を救ったのは、コンさん。
コンの説得ゼリフは原作まんまのカット無し。
彼女の主を思う健気な気持ちがしっかり伝わる、じーんと来る場面でした。
「to The DarkSky -陰陽-」
前回の裏側で何が起こっていたか。あるいは、天馬くんの大活躍の巻。
目立たない彼を活かすことができるのも、陰陽術の凄い所。
陰陽術ってのは、生き方がそのままその人の強さになるような、
なんとも奥の深いものであることがこれでわかります。
そして、京子ちゃんも星詠みとして目覚める。
この作品で、余計なキャラクターはおりません。みなさん、それぞれ自分の役割を果たしている。
大友先生の、教職がこんなに大変なものだと思ってなかった、という言葉が清々しかった。
生徒たちの成長を目の当たりにするという、教師として一番のご褒美を手に入れたんですからね。
きっと嬉しいだろうなあ。
3月19日分。
◆いなり、こんこん、恋いろは。【最終回】「いなり、こんこん、恋いろは。」
とりあえず最終回。ヒロインのいなりちゃんはどうにも好きになれなかったんですが、
うかさま可愛いし、いなりの兄ちゃんとの関係が気になって見続けたという感じです。
これ、原作はまだ続いてるんですよね。うか様と兄ちゃん、どうなったのかなあ。
3月13日&20日分。
◆銀の匙「最後の牛乳」
わかろうとする努力はやめたくない。
何の得にもならないことに一生懸命になってしまう。だからみんな、八軒くんについてくる。
悲しいけど、きっとこんな風な離農風景が、日本中で普通に繰り広げられてるんだろうなあ。
農家だけじゃなくて、中小企業だって最近はこんな風にそこにあった暮らしが廃墟として残される風景は、
あちこちで見られているんだろうなあ。
それでも若者の未来は無限大ですからね。いつか駒場くんもまたここに帰ってこれるといいなあ。
「夢」
うん。こいつら付き合ってないとか、詐欺ですよね。
この状況は、もう付き合ってるだろう。本人たちに自覚がないだけで。
八軒くんもなんでも背負い込む奴ですよね。
自分のことがあるだけに、誰かの道が閉ざされるのを見たくないんでしょうね。
もちろん御影ちゃんが好きだってのもあるだろうけど。
御影家も、ちゃんと子供の将来を考えてくれる良い家族だし、現実は厳しくても、
支えて応援してくれる人がいるってのは、それを乗り越える力になるものです。
3月14日&21日分。
◆のうりん「究極と至高の野菜対決!」
継くんは、単なる色者キャラじゃなくて、お坊ちゃんだったのか。
農業から手を引く対農業高校を辞めるという賭けは、お父さんに分が悪すぎるような。
というか、継くんがお父さんの売値に合わせるってやり方は、
コストの差は計算に入らないので不公平ではなかろうか。
結局、無農薬は安全かもしれないけど、そのために高い野菜を消費者に買わせることになるわけで
良い野菜を技術で作り出す、というお父さんの言い分の方が納得できるんだよなあ。
つまり、継くんと二人でご旅行を勝ち取った良田さんの勝利ということか。
よかったねー。でも進展はしないんだろーなー。
「あかるいのうそん」
結局、農業って、どこでも大変だって話だよね。
お姫様認定を受け入れて捏造背景まで提供できる林檎ちゃん、マジアイドル。
というか、耕作くん、こんな背景があるのに都会に行こうとか思ってたのか。
こんな恩があったなら、農ちゃんとくっつけられること間違いないじゃないか。
◆鬼灯の冷徹「十王の晩餐」「ダイエットは地獄みたいなもの」
なぜ供物にパイの実とコアラのマーチが多いのだろう?そういうものなの?
大王様、気のせいじゃありません。普通補佐官ってのは、もっと上司に気を使うものです。
上司をいたぶりまくるあなたの補佐官がおかしいんです。
ウチはウチヨソはヨソ、で済ます補佐官がおかしいんです。
食べ物を無駄にしない精神はとても立派な方だと思うんですが。
じゃがりこを供えてたお嬢さんにちょっと既視感がありましたが、クラリスさん何やってはるんですか。
地獄のダイエットは文字通り地獄のダイエットだった。
「一寸だった法師」「お山の泥沼姉妹」
一寸法師って、結構せこい奴だったんだなー。
これ見てると、日本の昔話も神話も闇に溢れていることを実感させられます。
そして、鬼灯様は本当にドS。
◆キルラキル「唇よ、熱く君を語れ」
皐月様とマコちゃんふたりの血が流れている鮮血か。
鮮血ちゃんは流子ちゃんにとって、前よりももっと大切なものになったんですね。
泣いてる鮮血ちゃんも寂しがりや鮮血ちゃんも、とてつもなく可愛い。
そうか。それでハサミで突かれた縫の眼は再生しなかったのか。
決して美しくオーガナイズされた世界ではなく、よくわからない混沌が溢れる世界こそ
世界の本当のあるべき姿。
これはやはり、作品全編を彩っている、昭和という時代へのオマージュなんだろうなあ。
流子ちゃんと皐月様は、やっと姉妹として向き合えることになって、微笑ましい。
思えばふたりとも、それぞれ肉親を頼れない孤独な戦いをしてきたわけで、
ここでやっと纏博士が命を賭けて娘たちに託した想いが、ふたりを結びつけた。
長かったですねぇ。
画面二分割での変身シーンは、本当に、カッコ良かった。
そして、ふたりが不在の艦を守るのは、マコさん。さすが満艦飾。
三人も四天王も、みんな男前だねぇ。
つまりあれだ。鮮血ちゃんが絶対的ヒロインということで。
「イミテイション・ゴールド」
流子ちゃん、皐月様姉妹の攻撃もすごいが、羅暁が化け物すぎる。
それでも、マコちゃん、四天王、ヌーディストビーチのみなさんも加わった総攻撃は、
羅暁たちを追い詰める。
最後のみんなでの集まりもなんかじーんとくるし。満艦飾家は相変わらずだし。
皐月様も柔らかく笑うようになったなあ。ずっとひとりで本心を隠して戦ってきた皐月様も
羅暁から開放されて、本来の彼女の姿を取り戻せたんだろうなあ。
3月15日&22日
◆ログ・ホライズン「混乱」
ミノリちゃんは、シロエさんの弟子として着実に成長しておりますね。
冒険者は痴話げんかの仲裁は苦手か。ですよね。じゃなきゃゲーム廃人やってませんよね。
メガネアイキャッチが怖い。
論理では対抗できない敵にブチ切れるシロエさん。
そこを救うのは、やはりゲーム内リア充だった。というのが辛い・・・
【最終回】「天秤祭」
結局不気味仮面は単なる手先で、背後にいたのはとてもヤバイ女でした。
濡羽さん、物凄く濃い。地味な女だったらしいけどゲーム内ではもうねっとりしつこい。
ゲップが出そうなくらいねっとりとしてて、シロエさん、ヤバい女に目をつけられたもんだなあ。
それでも、シロエさんには信頼できる仲間がいますからね。
ところで、シロエさんの意図に反して、姫様はクラスティさんを好いているというより
恐れていると思いますが、よろしいんでしょうかね?
とりあえず、現実的な非現実世界を一から作り上げていく物語と、あちらこちらのカップルに動向に、
2クール楽しませていただきました。二期も楽しみにしております。
特にアカツキちゃんの活躍を。
3月16日&23日分。
◆ファイ・ブレイン【最終回】「生きているのがムチャクチャ楽しい」
うーん。最後は大団円と思ってたので、ジンさん死亡でケチがついちゃったような。
どうせならみんな助かって欲しかったですな。
この話を3期までやることになるとは、当初は予想もしていなかったけど、
なんだかんだ言いつつ、楽しませていただきました。
3期は、1期と2期のボス(ホモ)が手を結ぶという、3期がまで続いた作品ならではの
燃える展開もあって、本部長もちゃんと出てきてくれて、これはこれでよかったんだけど
もっと他の懐かしいキャラ、具体的にはPOG三馬鹿も見たかったですね。町づくり課長とか。
あと、エニグマはあまりにも小物すぎだかな。
やはり1期の面白さが群を抜いていたので、1期みたいなさまざまな相手とのパズル勝負が見たかったかな。
とはいえ、3期それぞれ楽しませていただきました。
スタッフ、キャストのみなさま、お疲れ様でした!
◆ウィッチクラフトワークス「多華宮君とウィークエンド・中編」
多華宮くん母と火々里さん母にはこんな出会いがあったのか。
うん。これは多華宮母は惚れるな。かざねさんが男前すぎて。
異性に裸を見られてキャー、って、多華宮くんの真ヒロインっぷりに脱帽。
塔の魔女さんたち可愛いわあ。でも呑気だわあ。やっぱり前回の活躍は何かの間違いなのか。
【最終回】「多華宮君とウィークエンド・後編」
塔の魔女いいやつだな。というかくまとうさぎの和やかな会話がよくわからんけど可愛い。
いい感じにボケ・ツッコミじゃねーか。
目覚めたくまが、塔の魔女を養護しようとするところに泣けた。そしてうさぎとの友情に泣いた。
渾身の力でうさぎをぶっ飛ばすくまさんにも泣けた。心を通わせた割には、容赦ねえな、おい。
クロノワール様強いな、と思ったら、かざねさんの方が万倍強かった。
多華宮くんは、キスもできんのか。心底ヒロイン。結婚もしてないのにとか、昭和ヒロインか!
これが火々里さんだったらブッチュベロベロするのに。
変わらない日常は、塔の魔女たちが可愛らしいことである。という感じで締めてくれてよかった。
原作にどれだけ忠実だったのかわからないけど、楽しませていただきました。主に塔の魔女さんたちに。
続きがあるなら、塔の魔女さんたちをもっと出してくだされ。
◆ノラガミ【最終回】「一片(ひとひら)の記憶」
途中で原作を読んだのですが、最後のオリジナルエピソードもそれほど違和感なく見ることができました。
メインの3人が自分的にはイマイチだったんですが、その周りのキャラが結構魅力的だったので
楽しく見ることができました。
原作では、いろいろと他にも魅力的なキャラが出てくるので、ぜひ続きもやって欲しいものです。
◆スペースダンディ「お前をネバー思い出せないじゃんよ」
いつにも増して、頭わるそーなタイトル。
皇帝が延滞料くらいケチるんじゃない。
ダンディたちBBPが導かれたのは、図書館惑星。モノクロの画面が不思議な雰囲気を醸し出す。
結局、ダンディたちが、館長に操られ、何度も館長の進化を助けたってことなのだろうか。
円城塔にしては、わりとちゃんと物語になっていた方だと思いますが、それでもわかりにくい。
そのわかりにくさと画面の不思議感が奇妙にマッチしてたけど。
「誰も知らないカメレオン星人じゃんよ」
まあ。受付のお姉さんが怒るのも無理は無い。
QTの釣り日記が展開されるのかと思いきや、カメレオン星人が引き起こすカオス。
そして、最終的に哲学的な話になってまいりましたが、ダンディは実存についてなど深く考えないので特に問題ない。
ゲル博士みたいな真面目なタイプは、こういう時ハマっちゃうんだよなあ。バカってお得。
ダンディクイズで明らかにされる、ダンディのクズな本質。本当に大丈夫かこの主人公。
とりあえず、矢島さん無双でした。
◆バディ・コンプレックス「真実」
リャザン少佐、あっけなく逝く。いいお父さんの、いい死に際でした。
ヒナちゃんはやっぱり、拾われた子だったらしい。
などという出生の秘密がわかり、自分の過去に不安を覚えても、簡単に河岸を変えられるわけないじゃない。
ヒナちゃん、真面目だし。特に、育ててくれたお父さんの死を目の当たりにしちゃなあ。
ヴァリアンサーを奪って逃げるヒナとビゾン。それを追う青葉とディオ。
なんかもう、普通に痴話喧嘩の様相を呈してますな。
青葉とディオは記憶共有までし始めたのか。
これでディオさんも、青葉くんの言うことを信じたみたいなので、結果オーライか。
「ふたりの絆」
ふたりの絆はエルヴィラさんの想定をはるかに超えているようです。凄いですね(棒読み)。
そして、ここで明らかになるビゾンの最低男っぷり。
お前を許してやれるのは俺だけなんだ、からの、強引なキス。単なる独占欲の強いDV男。
そして今度は、ハーン博士がヒナちゃんに興味を持ったようです。ヒナちゃん逃げて!の世界ですよねぇ。
ゾギリアの制服組は使えない奴らばかり。マルガレタさんはすっかりガラントさんの掌の上だし。
これ、2クールじゃないですよね?来週でちゃんと終わるんだろうか。