最終回感想。
今回は本当に時間がなくて、途中で脱落してしまった作品が結構あったのですが、
以下は、その中でも最後まで見続けて、かつ感想を書いてなかった作品。
戦姫絶唱シンフォギア:今回も熱かった。というか、ひたすらクリスちゃんが可愛かった。
クリスちゃんのために見ておりました。
神様のいない日曜日:最後の三年二組エピソードが強烈でした。ほんの一瞬の衝動的な願いが
エゴの拠り所へとすり替わっていく。生まれ変わったらきっといい人生になるだろうと死を
選んでしまう思春期の幻想がモチーフで、けれどもそれは変更しようのない現実へと帰結していくんですね。
ガッチャマン・クラウズ:はじめちゃん以外のキャラに意義がなく、総じて宮野守オンステージでした。
とりあえずSNSの功罪を描きたかったのはわかるが、ガッチャマンというタイトルを使うのは
本当に意味がないのでやめて欲しい。みなさんガンダムだのヤマトだのに目を向けがちだけど、
ガッチャマンほど制作会社にいいようにダシにされてきた作品はないと思ってる。
幻影ヲ駆ケル太陽:最初の暗い始まりから、少しずつ近づいて行く少女たちを描き、
その過程で引っかき傷を残し、それがクライマックス近くでそれぞれの運命につながり、
一方で最初からずっと引きずり続けてきたあかりのトラウマと最後に決着をつける。
結末は変わらなくても、突然の別れからお互いの気持ちを知った上での終わりへと。
主人公たちの心理的な弱さ、小さな気持ちのすれ違いを突いて行く敵の隙のない攻撃も、
そこからリカバリできる少女たちの強さも描いていて、実に見事でした。
9月16日分。
◆犬とハサミは使いよう【最終回】「犬とハサミは使いよう」
最終回は和人くんのツッコミ総ざらい。
優しい霧姫さんもなかなかよろしいと思うのですが周囲が死にそうです。
真正Mの和人くんは不満そう。そんなところに霧姫さんのお人柄がしのばれました。
当初予想していたより随分楽しめました。紅葉さんちゃんの出番が少なくて、
どんなキャラだったのかわからなかったのが残念ですが。本に情熱をささげた読書キチと
作家の素敵な関係の物語という、珍しい視点が面白かった。
9月17日&24日分。
◆戦勇。「勇者、決意する。」
勇者の方が悪役みたいになんでもアリ。しかし、このチートさこそ勇者たるゆえん。
魔王様があまりにもショボすぎてロスくんさっさと進めちゃってクライマックスがあっという間に終わってしまった。
アルバくんは、これで真の勇者として目覚めるということだろうか。
【最終回】「勇者、帰還する。」
国王ぶん殴り、今度こそ本当の勇者みたいなアルバくんの言動に目頭が熱くなった。
が、直後に黒歴史となった。ああ、つくづく可愛そうな子だ。
最後に泣かせ、直後に脱力させてくれて、挙句、続きは30年後ですか?
年寄りにはキツいので早いとこ帰ってきてください。お願いします。
9月19日&26日分。
◆ローゼンメイデン「ローザミスティカ」
雛苺ちゃんは、相変わらず可愛いなあ。
目覚めた途端の真紅さんのダブルツッコミがお見事でした。
水銀橙さんは、結局いい人じゃないか。このめんどくさいマスターのどこがいいのかと
思いますが、似た者同士だからよいのでしょうかね。
めぐちゃんが水銀橙さんにアリスゲームという目標以外の存在意義を与えてくれた、
ということに尽きるのでしょうね。
結局、アリスゲーム自体、ローゼンメイデンたちが生きていくための仮初めの目標として
設定されたにすぎなくて、本当の意味は人形たちが自分で見つけなきゃならないのかもしれない。
【最終回】「わすれないで」
大学生ジュンくんは面白いくらいトントン拍子にいい方向に向かってますね。出来すぎでしょう。
中学生ジュンくんはちょっと大変そうだけど。
最後はちょっとどういうことになってるのかわからなかったが、ジュンくん(大小)の
冒険はまだまだ続く!ということでしょうか。
当初予想していたよりもずっと、人形たちより大人ジュンくんに比重が置かれた物語でした。
人形たちの物語を期待してた分、残念でもありましたね。
特に雛苺ちゃんは、もう少し出番があってもよかったんじゃなかろうか。
大人ジュンくんの物語も興味深く、彼が最後に得たささやかな勝利までの道のりは
これはこれで面白いものではあったんですけど、やっぱちょっと暗すぎたかなあ。
◆銀の匙 Silver Spoon【最終回】「走り出せ、八軒」
生きるための逃げはアリです。という校長先生の言葉は、逃げることを見下した八軒くんの父とは対照的。
駒場くんの姿に発奮する八軒たちが青春でした。
八軒くん、本当に懲りない。綺麗なものだけ見て、目をそらして生きてくなんてのは彼にはできないんだろう。
それでこそ八軒くんで、それだからこそ彼の周りには人が集まるのでしょう。
総じて満足しました。美味しそうな数々の食事とその背景にあるえげつない現実。
原作をあますとこなく再現してくれたと思います。次期も期待してます。
◆銀河機攻隊マジェスティックプリンス【最終回】「宇宙に散る花」
最後までみんなの会話がよいですね。アサギはどこまでもお兄ちゃんだし、
おやっさんは噛んでて可愛いし、ピットクルーたちは相変わらずウチの子が一番可愛い状態だし。
そして、みんなでイズルくんを総ツッコミ。
そんな究極のボケ、イズルくんはついに遺伝子の強制力、すなわち運命をも凌駕した
わけです、意志の力すごい。
遺伝子なんてのは結局ただの乗り物であって、そこに身を委ねたり、制御されたりするんじゃなく、
自分が進みたい方向に遺伝子の力を利用する。自分の運命は自分で作る、っていう結論ですよね。
イズルくんとジアートさんによる、意志と本能の戦いも見事でした。さすが最後の見せ場。
この作品らしい、華々しい戦闘シーンを見せてくれました。
そんなわけで、今ドキ珍しいくらいまっとうな「ロボットアニメ」作品でした。
個性的なキャラクターを用意して、彼らをちゃんと描いてくれて、暗い雰囲気も長く引っ張らず、
ひたすら前向きなお話に、目が離せない戦闘シーンと、すべての要素をそろえ、真面目に作られた作品。
もうちょっと世間で盛り上がってもいいような気がしますが、私は十二分に楽しませてもらいました。
最後はもうちょっと大団円で見せて欲しかったのですが、この終わり方を見るに、
二期を作る余地もありそうなので、期待してみます。
とりあえず、スタッフ、キャストのみなさま、楽しい作品をありがとうございました。
9月20日&27日分。
◆とある科学の超電磁砲S「革命未明(Silent Party)」
今の布束さんの姿はあの時の美琴さんの姿ですね。
自分の罪に囚われて、周りが見えなくて、罪悪感にがんじがらめになって、誰かに頼ることを忘れてしまっている。
黄泉川先生の喋り方はもう無理がありすぎて大変なことになってるのを誰か指摘して。
みんなで力を合わせて、使えるものは使いまくって、がんばって欲しいです。
【最終回】「Eternal Party」
ああ、いいですねぇ。こういう前向きでわいわいがやがやな総力戦。
前期のラストに比べると、参加人数と顔ぶれのバラエティがケタ違い。
敵は学生たちだから、それを防ぐのも学生たち。みんなそれぞれ自分の役割を果たそうとする。
湾内さんと泡浮さんのコンビネーションがよかったなぁ。そして婚后さんは最後までカッコいい。
なるほど。確かにツリーダイアグラムのエピソードは元々先にあったものだけど、
まるでこの賑やかな大騒ぎと対比するために、あの美琴さんの孤独な戦いを執拗に
見せられたんじゃないかとさえ思えて来た。作品前半と後半の空気を対比させた構成が見事でした。
怒ったむぎのんというご褒美までもらって、なぜか一期後半OPまで入って、敵が巨悪でない分、
前期に比べて危機感は薄かったけど、十分に楽しめました。
お姉さん風邪をびゅうびゅう吹かせるシスターたちが可愛い。
最後にちょろっとアクセラさんとラストオーダーちゃんを映してくれてありがとう。
そんな感じで、今期も安心して楽しませてくれました。この芸風に慣れてしまったせいか
それほど驚きはなかったけど、総じて高いレベルの映像を見せてくれたと思います。
特に美琴さんとむぎのんのガチバトルは、本当に楽しかった。
きっとまた続きをやってくれると期待している。というか、インデックス本編もがんばって欲しい・・・
◆ダンガンロンパ「超高校級の不運が超高校級の殺人と超高校級の処刑と超高校級の絶望を引き寄せた理由」
十神くんに怒られてるモノクマが可愛い。
みんな記憶を失ってるだけで、既に学園生活を過ごしていたということか。
江ノ島さんの存在は通常なら一番に疑うべきだったのにすっかり忘れてたわ。
【最終回】「さよなら絶望学園」
そっか。むくろさんは残念お姉ちゃんだったのか。
十神くんの一言で一瞬にして出てくるジェノさん素敵。
苗木くんは超高校級の希望で、江ノ島さん論破。
というのはわかったのですが、結局、世界はなにがあったのだ。一体何がどうなったの?
肝心な背景はまったくわからないままで、江ノ島さんのオンステージで終わったなあ。
確かに、人気ゲームをベースにしているだけあって、推理の過程もモノクマのキャラクターも面白かったけど、
これ、もしかしたらゲームをプレイした方がもっと面白いんじゃない?という印象は否めない。
最後がすっきりしないせいもあるのだろうけど、アニメならではの面白さ、っていうのはあったんだろうか、
とちょっと気になりました。
9月21日&28日分。
◆<物語>シリーズセカンドシーズン「なでこメドゥーサ其ノ壹」
最初からクライマックス、最初から血の雨の撫子ちゃん編。
最初から最後まで撫子ちゃんの邪悪さたっぷり。いわゆる悪の邪悪じゃなくて
邪気のない、少女特有の無知で無神経な邪悪さ。
なんか、羽川さんのときと同じように「彼女」視点なのに、恐ろしく居心地が悪い。
羽川さんは語れば語るほど自身の感情に対する鈍感さが切なかったけど、
撫子ちゃんの場合は、それが怖い。
「なでこメドゥーサ其ノ貳」
撫子さん、生まれ変わってもお姫様になることが決定してるんだね。さすが撫子さん。
女の子のエゴの塊。くちなわさんもくちなわさんだが、対する撫子さんがとっても強烈なのでくちなわさんが普通に見えてくる。
神様をも言葉を失わせ呆然とさせる、その受け流し吹き流し体質よ。
忍さんありがとう。暦さんと撫子さんが両方暴走体質だから、本当に危ないところだった。
魔性の撫子さんに対して、実に辛辣な言葉を投げかける忍さん。
嵐が収まるまで頭を低くして生きて、困った時には誰かが助けてくれて。
この撫子さんを暦くんがどうやって変えていくのか、あるいは変えていかないのか?
楽しみです。また流血になること決定だけど。
9月22日&29日分。
◆ファンタジスタドール「小町まちまち? 約束の献身」
ここに来てうずめちゃんの優柔不断、みんなにいい顔しようとする、言いたいことが言えない傾向が
足を引っ張ることになるとはね。ふざけんな、って小町さんに言うとこだろが。
1クールやって、最初に逆戻りというのが、なんとも情けない。
ラフレシアの君の呼びだし方が雑。扱いが軽すぎる。ま、存在も軽いけど。肝心な時に。
とかぶーたれられる程度の人ですけど。
なぜみんなでカレーを作るのだ、とか、なぜいちいち講堂でマイクを使って話す、とか
特にツッコミませんよ。この人たちの思考回路は壊れてることは先刻承知ですから。
しかし、片方が喋っている間片方が食べてるというのは、とても効率的でよいです。
かがみちゃんのお兄ちゃんは、普通にキャッチアンドリリースされただけでした。
いや、リリースされたんなら、別に警戒する必要ないんじゃないか?
【最終回】「希望うきうき みんなきらきら」
なんか小町さん、もうちょっと大人なのかと思ってたらまったく大人気なかった。
逆に、そのフォローで協力してくれる、ダメな感じの既出キャラがカッコよく見えて来た。
あのダメ男までなんかカッコいいぞ。アロエちゃんという可愛い子を手に入れて
毎日がハッピーなのか?そのせいなのか?くっそう。
でも、みんなで楽しそうにやってるところはちょっと感動しました。
結局、なんだったんだラフレシアの君。という謎が残っただけ。
当初思ってたよりは楽しめたけど、普通にキッズアニメとして放映した方がよいのでは?
という内容のうえ、1クールでやるには、もったいない設定だったかもしれない。
◆有頂天家族「偽叡山電車」
矢二郎が化けた。文字通り化けた。
この電車暴走の場面、京都の町を知っていればもっと面白い風景なんだろうなあ。
お父さんの最後の言葉は、面白きことは善きことなり。まさしく阿呆一家の頭領ですね。
矢三郎は本当に詰めが甘い。矢四郎くん偉い。つかこのコが一番頭いいじゃないか。
そして矢三郎。おまえ本当に使えないなおい。
阿呆一家総出で、狸の名誉のためではなく、父親の遺伝子のため、阿呆の血を守るために闘う。
いい阿呆一家だ。
【最終回】「有頂天家族」
夷川さん、往生際悪いなあ。いけしゃあしゃあと反撃するところは、大したもんだ。
布袋さん、狸お母さんの姿にあっさり思想転向。お母さんかわいいからなあ。
あの場でまったく虎の変身が解けないお兄ちゃんは、大したもんだ。みんな大慌てなのに。
うん。大慌てで次々に毛玉に戻っていくところは総じて可愛かった。おっさんたちなのに。
海星ちゃんはやっぱり可愛い。矢三郎と海星ちゃんの関係は、微妙なままずっと続いて行くのだろうか。
そして、弁天様もまた、決して誰にもその心を明かすことなく、ミステリアスな存在のままなのでしょう。
結局、何も変わることはなく、それだからよい。
これからも矢三郎とその家族は、そしてその周囲の狸たちや天狗たちや人間たちは、
面白おかしく生きていくのでしょう。
最初はなんてことのない物語でしたが、話が進むにつれてこの独特のゆったりとしたペース、
間の取り方がとても心地よく、淡々とした空気ながらも深い家族の愛情を描いた物語に
どんどん引き込まれていく作品でした。
最終話の赤玉先生の上にくす玉が落ちてくるシーンのように、絶妙な間の取り方で
思わず吹き出してしまう場面もあれば、矢二郎とお母さんのやり取りのように
沈黙に雄弁に語らせるような場面もあり、原作の力ももちろんあるのでしょうが、
アニメ版はアニメ版として、きっちり媒体の力を引き出していたような気がします。
良いものを見せてもらった、としみじみ思える作品でした。
◆進撃の巨人「慈悲 ―ストヘス区急襲 2 ―」
エレンくんがあまりにももどかしすぎる。みんなこんなに必死なのに。
まあ、彼のこういうところが、人間としての理性を保っていられる所以なのかもしれない。
むしろアルミンの冷静さが恐ろしいくらいだ。何度も思うけど、ラスボスアルミンですよね?
というかハンジさん可愛いよハンジさん。そして、ミカサさんが恐い。
【最終回】「壁 ―ストヘス区急襲 3 ―」
前回に引き続き、ミカサさんの執念が怖い。エレンくんは将来、絶対ミカサさんの尻に敷かれるんだろうなあ。
結局アニは、なんだったのか、なぜこんなことをしたのか、謎が増えただけでした。
原作の力もあるのでしょうが、アニメはアニメで超絶シークエンスの連続で、
一方で、ドラマの盛り上げ方も素晴らしく、残酷な世界を存分に見せてくれた作品。
それだけに、この終わり方はちょっと肩すかしですね。
実際、二期があるはずなので、それに期待します。
とりあえず、お疲れ様でした。