青野武さん、ご逝去。

久しぶりの更新をこんな悲しいニュースで始めることになるとは思いませんでした。
青野さんと言えば、私にとってはやはり真田さん。
あの知性とユーモアを併せ持ったような声は、ワンアンドオンリーの存在でした。
素晴らしいキャラクターを残してくださったことに、改めて感謝し、ご冥福をお祈りいたします。


引っ越しは一応終わったのですが、まだいろいろとやることがあるうえ、会社の宿題も山積みで
録画チェックが全然進んでいないので、とりあえず終了作品、継続作品の感想を少しずつアップしてから
新作に移行します。


3月21日&28日&4月4日分。

未来日記「切断」
デウスさんといい由乃ちゃんといい、なんでゆっきーを選んだのかようやく見えてきたような気がします。
面白いから。
ですよね?いやもう、ゆっきーほど本能だけでゲームを引っかき回してくれるキャラはおらんだろう。
秋瀬くんがデウスに作られた存在だったということより、ゆっきーを愛していたということの方に魂消ましたよ。創造主に逆らってまで助けたいほど好きだったのかあ。

「契約不履行」
ムルムルさんん、ついに下克上。
その頃ゆっきーは由乃さんと露天風呂。世界が滅びるときでも呑気なカップルめ。
ゆっきーの何が凄いかって、まだ生にしがみついているところですね。もう何もかもどうでもいいや、と思ってもおかしくないのに。

「検索中」
みねねさん、生存おめでとう!デウスもやられっぱなしじゃなかったということか。とことん間抜けなのかと思ってたけど、何もしてなかったわけじゃなかったんですね。
まあ、みねねさんにすべて託すってのは結構無責任ですけどね。
みねねさん、ありがとう。視聴者の代わりにゆっきーにガツンと言ってくれて。
自分連続殺人事件をためらいなく実行しようとする由乃さんは、さすがラスボスだけある。


Another「Makeup -惨劇-」
一番恐ろしいのは災厄そのものではなく、疑心暗鬼が広がって、恐慌を来たした人間たちが殺戮を加速していくことか。
実際彼らのパニックが極限状況ゆえなのか、それも災厄の影響なのかはわからないけれど、なんつうかこの種の映像作品につきものの、見てて笑えるレベルにまで到達。
惨劇なんだけど、なんかもうあちこちで製作者の思惑どおり吹き出してしまったのが妙に悔しい。

【最終回】「Stand by oneself -死者-」
怜子さんが死者というのは、最初から妙な存在だったので驚きはありませんでしたが、恒一くんが夜見山を訪れていた記憶がなかった理由がこれか、という所で納得。
鳴ちゃんがひとりだけ怜子さんのことを覚えていたのは、死者が見える能力のせいなんでしょうか。
というか、早く言えよ。と殺されたみなさん思ったことでしょう。
結局災厄が一体なぜ起きるのかは明かされないままですね。とりあえず、コメディすれすれのスプラッタを楽しませていただきました。


3月22日&29日分。

ブラック★ロックシューター【最終回】「世界を超えて」
マトちゃんが中心の物語だと思っていましたが、最後までたどり着いてみると、ユウさんをこの世界へと引き戻すための物語だったようです。
現実はとても素敵な世界だから。私たちはあなたたちが大好きだから、というストレングスの言葉が心に残りました。きっと、少女たちを守るために戦ってくれるあの世界の自分自身は、とても純粋な存在なんでしょうね。
サヤちゃんがあそこまでやる必要があったのか、とか、結局自己満足のインナーワールド物語じゃないか、とか思いつつも、結構この作品が好きだったのは、アクション演出が際立っていただけじゃないような気がします。
思春期の少女たちの心の傷を極端に暴力的に描写しながら、それでも自分で戦う価値はあるんだよ、というメッセージのせいでしょうかね。


ギルティクラウン【最終回】「祈り:convergence」
なんだろうなあ、という終わり方。集のあっちこっちなキャラといい、いのりがどっから集に惚れたのかわかり難いところといい、派手な演出、爽快感のある場面が続いた初期は楽しめたんですが、それがなくなると、物語のアラやキャラクターの魅力のなさばかりが印象に残ってしまったような気がします。
なんかいろいろともったいなかったなあ。葬儀社や学校の友達との関係をきちんと積み重ねてくれれば、最後にもそれなりに納得がいったかもしれないだけに残念。音楽、演出、キャラデザなんかはよかったんだけどなあ。
このパッケージでもっと魅力的な物語を見てみたかったです。


3月23日&30日分。

ペルソナ4 「The World is Full of Shit」
殴ってくれって言われて、あっさり殴る悠さん素敵。
安達さんが犯人だったんですね。あまりにも怪しいから単にそれだけの人だと思ってました。
でも、大胆な豹変ぶりには笑わせてもらいました。これだけ言われて我慢できる悠くんはオトナだなあ。

【最終回】「We Can Change The World」
ガキに説教される大人ってもうダメだよね。ダメならダメなりに社会に迷惑をかけずに生きるのが大人の役目であって、子供を巻き込むなよ、と言いたい。
しかし、悠さんはみんなに愛されてるなあ。そして、メインヒロインらしく、奈々子ちゃんは最終回にしてヒロインたちをけん制。さすがです。
で、クマって結局なんだったんですか?可愛かったからなんでもいいけど。
犯人とか事件の真相とか、結局そんなものはどうでもよかったです。
悠くんを中心とした愉快な仲間たちが、真面目な顔してバカをやっている姿が最高に楽しかった。
このキャラクターたちでもっといろいろ見たかったです。
スタッフ、キャストのみなさま、お疲れ様でした&ありがとうございました。


妖狐×僕SS「陽炎」
御狐神くんのただれた半生。蜻蛉さんの代わりに書いていた凜々蝶ちゃんへの手紙が、彼に人間らしさを取り戻してくれた。だからこそ、彼にとって凜々蝶ちゃんは、唯一無二の恩人だったわけですね。
しかし、作り笑顔で媚びていた狐くんの境遇よりも、いじめられている狸くんの方が気の毒でした。
蜻蛉さんが、案外凜々蝶ちゃんのことを理解していたことに驚いた。
そうですか、蜻蛉さんでも劣等感を抱いたりするんですか。謝ったりするんですか。
SとMしかないのかと思ってたけど、案外奥が深い人なのかもしれない。

【最終回】「二人になった日」
狸くんとカルタちゃんの仲良しっぷリは眼福です。カルタちゃんの壮大にしょぼい来世予想図が、彼女らしくて素敵でした。
凜々蝶ちゃんの告白は切なくて、可愛くて感動的。しかし下手に気を許すと狐は図に乗るからなあ。
凜々蝶さんを急転直下で冷静モードへと引き戻す、狐くんの変態っぷりを見よ。
うん。あの部屋はヒくわ。いいのか凜々蝶ちゃん?本当に変態ですよこいつ。
と、そんなこんなで、予想したいたよりはるかに楽しく、じーんと来る物語でした。
キャラクターもみんな魅力的だし、メイン二人の距離が縮まっていく様子と、周囲のドタバタが絶妙なバランスで配分されていて、大変満足度の高い構成。
できれば、この先の物語も見てみたいような気がしますが、この辺でやめておくのが無難なのかしら?


ラストエグザイル-銀翼のファム-【最終回】「Grand master」
ファムがルスキニアさんと会話してるのが違和感。特に接点なかったよね。ふたり。代表者の話し合いという感じでもないし。
大人だったら責任とれよ!というファムの言葉が、この物語の中で一番の正論でした。やっぱ主人公だなあ。
サドリ元帥は、何も孫を残して死ぬこたないのに。唯一の肉親だったのに、ファムがかわいそう過ぎる。
いろいろ疑問点もありましたが、時代の流れに翻弄されて、それでも一生懸命に前を向こうとする女の子たちが可愛らしく、後味は悪くない物語でした。