新作アニメの時期になりました。

今期はまた、やたら続きものが多いような気がする。
とりあえず、前期見てなかった分はスルーできるので、取捨選択が楽になるからいいんですが、そのうちあらゆる作品がゼロの使い魔化していきそうでコワい。



10月1日分。


とらドラ!「虎と竜」
原作未読。淡々とした語りから始まった物語は、いつの間にか主人公が過激な女の子に巻き込まれるドタバタへと流れていく。
見た目はヤンキーだが実は真面目、というか父親という反面教師のせいで必要以上にまっとうに生きようとするけなげな少年、竜児くん。一方の手乗りタイガーこと大河ちゃんは、何があったのかは知らないが、まさに獣のごとく、必要以上に攻撃的に過剰反応する少女。竜児くんに何ひとつ非はないのに、誤解が誤解を呼び、ついに大河ちゃんの下僕になってしまう。
最近のトレンドは、尽くす男の子らしい。いや実際、彼の家事能力は称賛に値します。異常なきれい好きというのはうっとうしいが、その分自分で掃除してくれる奴なら文句はない。好感度高い竜児くんに比べ、大河ちゃんは、見た目はともかく性格的に難ありすぎ。可愛いところもあるようなので、癖のある彼女を魅力的なヒロインに思えるようになることを期待して、これは継続して見ることにします。



10月2日分。


ヒャッコ「虎子相まみえる」
原作未読。たかが学校内で教室を移動するだけなのに仲間が増えていき、冒険の旅が始まってしまうという斬新な初回。
新入生の歩巳ちゃんはともかく、10年通ってると偉そうに主張しつつも堂々と迷ってる伊井塚さんに、この学校の闇が垣間見えます(なバカな、と思ってはいけません。私も似た様な経験がある)。そして、途中から彼女たちに合流したのは、近道するのに二階から飛び降りる非常識な虎子と雀。個性豊かすぎる冒険者たちは、どんな障害もものともせず突き進み、邪魔する奴は黄金の左ストレートで撃退だ。担任だったけどね。この担任も、現代教師特有の屈折した感情を抱え込まないで、ストレートに生徒に向けて発散する、大人の自覚がない人なのでお互い様。
と、前知識ゼロで見た割には、一話にしてあっという間に話に引き込まれてしまうテンポのよさが気に入ったので、継続。



アリソンとリリア【最終回】「私の王子様」
最後まで気合いの入ってない作画だったことに驚きです。
結局は、法務大臣が自分の息子を王女の婿にしたいだけで仕組んだという、下世話な動機の事件でした。でもおかげでトレイズくんが、やっと王子告白ができました。死刑囚に背中を押されての告白というところに頭痛を覚えますけどね。そのキューピッドとともに谷底へ消えていったトレイズでしたが、転校生としてアリソンのもとへと帰ってくるというベタなオチ。ふたりの再会でエンド。って、どうやって助かったのかの種明かしはなしですか?死刑囚が余裕を見せていたので、逃げ道を用意していると踏んでのいちかばちかの行動だったということでしょうか?少佐との親子の名乗りもなしというのが寂しい。思い出の複葉機で娘救出に向かうアリソンご夫妻の姿に昔のふたりが重なって、懐かしさと、あれからふたりが過ごした時の重みに、感慨深さを覚えました。
二世代にわたる恋と冒険の物語は、画面の気合いの入らなさが問題でしたが、ヒロインたちの元気っぷりが楽しめる作品でした。たぶん原作は、もっと面白いんでしょうね。



夜桜四重奏サクラサク
原作未読。妖怪と人間が共存する町を守る自治会と、彼らに対抗する勢力の攻防というところでしょうか。特に目新しさは感じませんが、かと言って積極的に切る要素も見つかりませんので、とりあえず継続判断は保留といたします。



10月3日分。


テイルズオブジアビス「預言の世界」
説明セリフが続きますなあ。今期、正統派ファンタジーはこれ一本のようなので、残そうかなあともってたんですが、この盛り上がりのない終わり方はどうでしょう?主人公のお坊ちゃん育ち言動が神経逆なでてくれますし、とりあえずは次回も見てみますが、切るかもしれない。



天体戦士サンレッド「FIGHT. 01」
原作未読。人間のクズのようなヒーローサンレッドに、やたらに腰の低い、上司としても忍耐強い悪の幹部、ヴァンプ将軍という、何かが間違ってる物語。
ていうか、なんであんた悪の組織なんかにいるんですか、ヴァンプさん。あなたなら、十分普通の企業で、頼れる上司として尊敬と人気を一身に集めますよ。その方が、川崎のためにもなると思うんです。
理想の上司ヴァンプ将軍のお人柄に惚れたので、視聴継続。でも感想は書かないと思います。



黒執事「その執事、有能」
原作既読。といっても特に思い入れはないので、アニメ版に細かく注文をつける予定はありません。確か原作では、ここまで殺伐とした話ではなかったはずなんですが、初回というとことで、セバスチャンさんの強面のお人柄をアピールするためにも、かなりアレンジしているようですね。作画は驚くほど美麗ですし、とりあえずは継続。



鉄のラインバレル「クロガネと少年」
原作未読。びっくりした。あまりの作画にびっくりした。黒執事が傑作なんじゃないかとさえ思えてきた。しかも、EDはまともな絵なんで、本編のキャラクターが誰一人出てないように思えた。加えて、かなり病が重い主人公に目を覆いたくなりました(中二の完全体を見た気分です)。これを見続けるのはかなりツラいので、脱落いたします。