アレクサンドル・ソルジェニーツィン氏逝去。

彼の政治的なスタンスには共感できませんでしたが、思春期に読んだ彼の著作、『ガン病棟』や『イワン・デニーソヴィチの一日』は、異常な環境で積み重ねられる日々の営みが淡々と描かれ、強烈な印象を残してくれました。あの当時は、人間って、なんて哀れな生き物なんだろうと思ったものだったっけ。今読んだら、きっと違う印象になるんだろうなあ。
ご冥福をお祈りします。



8月3日分。


隠の王「呼ぶ声」
暗いなあ。ひたすら暗い。雷鳴ちゃんと相澤くんのラブコメとか、先生と英さんのご隠居夫婦とか、雪見さんのグルメルポとか途中に挟んでくれないと憂鬱になってくる。おまいらふたりで好きなようにやりなさい、という感じでした。



ゼロの使い魔〜三美姫の輪舞〜「魅惑の女子風呂」
才人のナイトたちはみなさん大モテなのに、肝心の才人さんは、やきもち焼きの恋人のおかげで、大変悲惨な境遇にいるようです。
才人の一挙手一投足にやきもきするのがルイズの可愛らしさとはいえ、これはさすがに、才人さんが気の毒になってきた。彼なりにいろいろ我慢して品行方正を貫いているのに、周囲の環境と誤解のせいで、毎度毎度ダメな人扱いされるのは、パターンとはいえどうだろう。ルイズちゃんも、一度冷静になって相手の言い分を聞きましょう。もっとも、実は才人さんも、ルイズのそういうところが可愛い、とか思ってそうですけどね。
ちなみに、世の男性諸氏に言っておきますが、普通は女同士でも、そうそう簡単に胸なんか触ったり揉んだりさせてくれませんよ。結局、彼氏どもの方が、じっくり触らせてもらっているはずだ。ちっ。



ネオアンジェリーク Abyss -Second Age-「マイ・リトル・アンジェ」
新教団長様としてアンジェリークとご対面するルネさん。アンジェさん、マティアスさんの境遇をさりとさらっと流しましたね。それで拗ねたのかはわからないが、マティアスさんは、うまいことやって手に入れたジェットを使って、とうとう教団に反旗を翻しました。だよねぇ。そうなるよねぇ。この身勝手なじいいども相手だったら、良心の呵責も感じないような気がします。
ベルナールが親戚のお兄ちゃんだったというカミングアウトよりも、女王になったら、ひとりぼっちでアルカディアを守らなければならないという事実の方が衝撃的です。浦島太郎のように時の中に取り残される運命を前にして、同じように時の中にとどまっているのであろうニクスの気持ちが、アンジェにも少し理解できたのかもしれません。



8月4日分。


ソウルイーター「前夜祭の悪夢〜そして幕は上がった?〜」
死武専創立記念祭パーティなんで、おめかししたマカちゃんは可愛いし、椿ちゃんはセクシー。しかし、パパから死武専の秘密を聞いたキッドくんは浮かない顔。飲み会明けのサラリーマンみたいになってるブラックスターの着こなし、というか着崩しにおざなりなコメントだけとは、まったくもってキッドくんらしくない。そして、彼の憂慮は現実となり、ついにメデューサの鬼神復活計画発動。破滅へのカウントダウンを告げるように、ゆっくりと墜落していく死武専のロウソク。でも、マカたち三組とシュタイン博士がいれば、全然オッケーでしょう。騙されて魔女たちに協力させられているミズネが、勝利の鍵となりそうですね。
とりあえず、シュタイン博士とメデューサの腹の探り合いにハラハラさせられ、絶体絶命の場面でもマンガ肉を手放さないブラックスターにうっとりしてました。
平和ボケいいじゃなぁい、という死神様の考え方には、私も賛成です。



夏目友人帳「心色の切符」
レイコさんは、本当にさんととの約束をうっかり忘れてただけなんだろうか?なんか、寂しい妖怪たちの気持ちがわかるレイコさんのイメージと違うなあ。さんとのキャラクターがこんなんなんで、全然話が進まない、のったりした流れのエピソードでした。



我が家のお稲荷さま。「お稲荷さま。思い出をもらう」
大暴走したシロちゃんを休ませてあげるという決断をすぐに下すことができる透くん、立派と言えば立派ですが、あまりにも物わかりがよすぎません?
結局、思わせぶりなこと言ってタマちゃんの自作自演計画だったんですか。しかもその理由が、人間に腹立ったからという逆恨みに近いもので、でも当のクーちゃんは楽しいことが多いので憎しみなんか忘れちゃったよ、という拍子抜けな結末。
ま、クーちゃんの前向きさは好きですけどね。



ワールド・デストラクション 〜世界撲滅の六人〜「漢には二通りある」
クマさんこと、チビクマ族のトッピーくんと、旧友ヤッピーくんの再会。この声の組み合わせは、確実に禁じ手だと思います。ふたりして、クマクマベアベアうるさいし。声だけ聞いてるとシリアスだが、カウンターで二匹とも足ついてなくてかわええし。
「どんな境遇にあろうとも、変わらぬ志さえ持っていれば勇者だクマ」って、それって現在はものすごく落ちぶれてしまったという意味でしょうかね。ヤッピーはヤッピーで、小物に使われた挙句コソ泥してるし、ふたりの友情物語なのかと思ってたけど、ヤッピーが敗北感とともに置き去りにされた、後味の悪い結末でした。立ち直ったヤッピーが再登場することを期待しよう。
キャストがもったいない、というか、クマのルックスの愛らしさと声のギャップだけでもたせた話だったような・・・