前期作品のOP。

新シーズンに入って、新作アニメのOPや、前期から続いている作品のリニューアルOPが続々登場する季節。
そこで前期を振り返ってみるに、EDは、これ好きだなーというものが多かったのに対し、OPの場合、曲はいいけど演出がそれを活かしきっていないとか、演出は楽しいのに曲が残念という印象のものが多かったような気がします。
やはり作品の顔となるOPは、EDより自由度が低く、視聴者を作品世界へと引き込むためのインパクトや作品内容とのシネジーなんかが要求される分、見る側としても、期待度が高くなっちゃいます。
ちなみに、前期私がお気に入りだったOPは、ドルアーガ隠の王狂乱家族日記(後者2つは今期も継続中ですが)。
ドルアーガは、作品内容から思い切ったかけ離れ方をしているものの、これだけで独立した(しかも楽しい)物語なっていて、何この作品?というつかみとしては最高。隠の王は、曲調と演出が互いを加速させて、思わずリズムをとってしまうような内容で、一方の狂乱家族日記は、作品内容そのままを凝縮した印象。録画していると、ついOPを飛ばしてしまうことも多いのですが、この3本に関しては、録画で見るときも、しっかりOPも見てしまうくらいでした。
それとアンジェリーク。OPがチェンジしてしまって改めて、前期の曲と演出内容の、これでもかという濃さが醸し出す楽しさを思い知らされました。うーん、残念。



7月5日分。


薬師寺涼子の怪奇事件簿 「銀座クライムタワー(前編)」
原作は1、2巻くらいは読んだはずですが、主役二人のキャラ以外、本筋はまったく記憶にありません。つまりそういう、田中芳樹が片手間に書いたような話だったはず。なぜこの作品をアニメ化しようと思ったんだろう・・・?これはオリジナル話らしいですが、原作の、政治家クソ官僚カスといった、いつものメッセージは健在のようです。特に見所も思いつきませんが、かと言って切る理由もないし、だらだら見続ける分にはいいかもしれない。



狂乱家族日記「千花の憂鬱」
本人は戸惑い気味ですが、お姉さま扱いされてる千花ちゃんの学園生活は楽しそう。
凶華様のプチバージョンは今日も愛らしく、オムハヤシライスに心を奪われている意地汚い原寸大凶華様と甲乙付けがたい(ああ、懺悔室の床に律儀に収まって聞き耳立てている凶華様とか、ぎゅうっっとしたい)。いえ、そんなおバカな面を見せているだけではなく、いつものごとく、悩める家族の前では、ちゃんと母親です。食に全精力を傾けているように見えるが、娘の悩みを見過ごすわけがない。血がつながっていないとか、DNAがつながっていないとか、そんなこと気にする凶華様ではありません。凶華様にとっては、千花ちゃんだって、大事な娘のひとり。しっかりと励まして、がっしりと抱きしめる。一番ちっちゃいのに、一番おっきい人です。姫宮から離れることができただけじゃなく、これだけ愛してくれる家族を持てて、千花ちゃんも幸せなはずですが、それがどれだけ得難いことかわかっているからこそ、千花ちゃんは、ひとりでは何もできない自分が乱崎家の一員としてふさわしくないように思えて、よけい落ち込むんでしょうね。彼女が凶華様を、お母さん、と呼べるのはいつのことか。
結局、千花ちゃんのお友達を巻き込んだ騒動の元は、忌まわしきゲボックの野郎と、超常現象対策局の家族作戦反対派のせいでした。超常現象対策局も一枚岩ではないということですね。まあ、みんなが諸手をあげてなごやか家族作戦を絶賛してたら、それはそれで組織として問題あるかもしれない。とは言え、凰火さんも組織内の空気とか気づきましょうよ。この人絶対、噂は最後に聞かされるタイプだろうな。
新たな敵は、超常現象対策局局長(なぜに、平塚らいてう?)。しかし、乱崎家はピエールと猿軍団という味方と、新たな援軍デカメロンを手に入れたので心配ない。と思う。
久しぶりの凶華様EDはやはり嬉しい。



ブラスレイター「遠い記憶」
脚本家の思惑通りだとわかっていても、これでもかというくらい悲惨な境遇を畳み掛けられるとやっぱり腹が立つ。ジョセフの過去の体験すべてが執拗に、神なんかいねーんだよ、と訴えかけてきて、ゲルトの件、マレクの件、そしてXATの最期と相まって、もういいですわかりましたやめてください、という気分です。どん底の生活でもまっすぐ前を見ようとする幼いジョゼフの前に現れた救世主ザーギン。だけど、現在の状況を考えると、また絶望エピソードが増えるだけなんだろうなあ。



二十面相の娘「魔人対怪人」
白髪鬼が女だって気付かなかったのかチコ。すぐにわかるだろう。
いい加減な探偵にも、この時代を生きた人なら多かれ少なかれ抱えている、戦争が生んだ哀しい体験があったんですね。これを機に、彼はチコに協力することになるのか。それとも、また元のぐーたらに戻るのか。一方、さすが明智さんは見せてくれる、と思ったら久しぶりの二十面相のおじさんでした。最初に明智さんがチコに接触したときから、二十面相だったんだろうか?それとも、今回の一件だけだろうか?



ストライクウィッチーズ魔法少女
OP見るだけで、覚えなきゃいけない女の子の数に眩暈がした。
いきなりの展開続きで、ダイジェスト版見てるのかと思ったくらい。特に、坂本少佐があまりにも物分りがよすぎて、物語の進行のためだけにいるようなキャラだったのに違和感。この時点ではなんとも言えませんが、もう2、3回したら話も落ち着いてくるだろうと思うので、それから判断します。芳佳ちゃんのお父さんは生きてるか、ネウロイに取り込まれてるとかなんだろうなあ。



7月6日分。


コードギアス 反逆のルルーシュR2「過去 からの 刺客」
OPもEDも、一番最初の組み合わせに戻ったわけですが、今回はどちらも記憶に残らない曲だなあ。
記憶を取り戻したシャーリーは、ルルーシュへの度を超えた愛情も思い出したらしく、ルルーシュの過去もすべて赦し、ひたすらルルーシュを守ろうとする都合の良い女。いや本当に、シャーリーがどんな形でかかわってくれるのかと期待してましたが、こんなにルルーシュに有利な行動をとってくれるとは思ってもみなかった。その上、都合よく舞台から退場させられるとは、ヒロインはC.C.やカレンだとは言え、どこまで気の毒な子なんでしょう。
一方ジェレミアも、学園で大暴れして、ギアスキャンセラーを最大限活用して、どれだけかき回してくれるのかと思いきや、突然ルルーシュの味方につきました。お前も都合の良い男かい・・・・・・。ここでルルーシュを欺いて後から・・・だったらいいなあ。
ギアスキャンセラーやサクラダイトジャマーとか、いろいろ出てきたので、次はアンチギアスキャンセラーとか、ヌルサクラダイトジャマーとかの登場に期待。
しかし、この状況だと、完全にロロがシャーリーを殺ったように見えるので、逆に、ロロ以外の人物が手に掛けたという可能性もアリ?



隠の王「夜の底」
体に砂糖が流れてる雲平先生には、敵味方問わず呆れ顔。特に相澤くんは、心底愛想が尽きたという顔でして、これが後ほど呪詛の言葉を吐きながら死んでいくという姿になるとは。いや、怖かったよ相澤くん。ちょっとしたホラーだったよ。先生だったら、夜中に思い出して泣きそうな感じ。ただそうなると困るので、彼は生き返るか、あるいは変わり身の術とか使ってる可能性が高い。相澤くんがそう簡単にやられるわけはないと思います。最後まで生き残りそうだ。
さて、一方の灰狼衆はひたすらお気楽な空気で、特に雷光さんなんか、雪見さんの銃を、えいっ、とはたき落して楽しそう。なんだこのお笑いコンビ。ひたすら暗い壬晴と宵風に、少しそのエッセンスを分けたってください。
しかし、まさか最強だと思ってた気羅使いさんを上回るのが、ロリ風のしじまちゃんとは思わなかった。甲賀>灰狼衆>萬天とかになってませんか。どれだけ弱くなっていくんだ(元)主人公側。しじまちゃんは妖精さんなんですかね?



ゼロの使い魔〜三美姫の輪舞〜「使い魔の刻印」
この作品は、どのシーズンを切り取っても、わかりやすいくらいに金太郎飴のようです。
才人は朝っぱらからルイズ襲ってるし(若いねぇ)、ルイズは才人のこと「私の犬なんだから」とさらっとまとめてるし。才人は使い魔じゃなくなってもルイズの傍にいたいとか言ってるし、惚れた女とか、臆面もなく敵を前にして告白しちゃってます。というか、この男の頭の中には、ヤることしかないのか。
とにかく、ルイズかわいいじゃねーかバカヤロー、とニヤつくか、いつまでもいちゃついてんじゃねーよバカヤロー、とくさるかのいずれかの反応が大半を占める作品でありますので、覚悟して見ていきます。それ以外で気になることと言えば、そろそろ才人がこちらの世界に来た理由が知りたい、ということくらいかな。今度こそ、明らかになってくれればいいんですが。



ネオアンジェリーク Abyss -Second Age-「失われた光」
半年が過ぎ、すっかりタナトスに蹂躙された世界では、アンジェリークとオーブハンターも失踪中。アンジェリークとは思えない重苦しい空気の中、財団と教団も対応に苦慮しているようで、理事を助けるために教団に乗り込むエレンフリートの姿に、かつての余裕はない。その心意気はけなげだが、もうそろそろジンクスは諦めた方がいいと思うぞ。あれ本気で役立たずだし。一方で、教団長さんの過去が明らかになりますが、これが悲惨極まりない。教団長になるために努力して、その挙句、本物の教団長候補であるルネが生まれたら用無しとは、じじいどもひどすぎる。教団長さんの職を解かれ、ひとり彷徨う元教団長さんがどうなるのかが、今回一番気になりました。
で、その間アンジェはずーっと寝てたのか。そして、ニクスは完全に敵になったんですね。