今期のアニメ中間感想。

そろそろ中間地点に来て振り返ってみるに、やはり、話題の二大タイトル、コードギアスマクロスに言及しないわけにはいきません。
目が離せないという点では、終始クライマックス状態、毎回が最終回のジェットコースタードラマ、コードギアスに比べると、マクロスの方が物足りなく思えてしまうし、CG苦手な私としては、コードギアスのメカニックやアクションの方が好きなのですが、キャラクターに感情移入できるという点では、圧倒的にマクロスに軍配が上がる。
とは言え、今のところどちらも、高い期待レベルを満たすだけのものを提供してくれているのが素晴らしい。
そして、安定して面白いのがソウルイータードルアーガの塔、紅、狂乱家族日記。この4本は、好き嫌いだけで言ったら、前出の2作品より好きかもしれない。
その他も、エピソードによって波はあるものの楽しませてくれてるし、火曜、水曜のラインナップがイマイチなのを除けば、これだけ充実したシーズンは本当に久しぶりで嬉しい限り。
その分、視聴に忙しいのが困りものですが、もう二度度こんなシーズンは来ないと思って(ええぇ)、満喫することにいたします。



5月11日分。


コードギアス 反逆のルルーシュR2「太平洋 奇襲 作戦」
久しぶりのナイトメア総力戦。黒の騎士団と異様に強力な円卓騎士さんたちが入り乱れ、ランスロット改とか(ロイドさんとセシルさん久しぶりー)、空飛ぶ紅鎌とかのニューモードが空中戦でしのぎを削る展開が濃密でした。そんな中でも、オレンジの名があまねく知れ渡っていることが微笑ましかったりします。
さて、ルルーシュの危機は、雑巾弟が期待以上の働きをしてくれたため回避されました。とは言え雑巾、じゃなくてロロも完全にご主人様を信用したわけではないらしい。一方、V.V.は皇帝にギアスをあげたとかいう生易しい関係ではなく、同志とか呼ぶ仲らしいです。しかも皇帝は、V.V.を兄さんとか呼んでます。血縁関係?それとも芸人ノリ?だからV.V.って誰なのか教えてくださいよC.C.さん。多分、宗教的なバックボーンの人だと思いますが、皇帝が召喚した霊魂とかの類ですか?
ついにご対面のゼロとナナリー。しかし、ゼロの仮面をかぶったルルーシュの説得に応じず、ユフィの遺志を継ぐとか言っているナナリーに愕然とするルルーシュ。その上、自分を拒否して目の前でスザクにすがりついたりするもんだから、シスコンのお兄ちゃんは完全に絶望先生。まあ、ナナリーがユフィのような考え方を受け入れるのは十分予想がつきましたが(逆にゼロみたいなテロ行為考えてたら怖いわ)、間近であの声聞いて気配を感じてるのに、ゼロがルルーシュだとわからないナナリーにはびっくりだ。実は全然わかりあってなかったのか、この兄妹?
毎回、ルルーシュの百面相で終わるこの作品。大体次回には浮上するようなエピソードがあったりするんですが、ナナリーに拒否されたルルーシュさんはどうやってカムバックするのか。
1.ふっ、ナナリーも俺だと気づけばきっと考えも変わるさ、と無理やり自分を慰める。
2.ナナリーに理解されない。死のう。
3.わかってくれるのはお前だけ、とロロに走る。
希望は3番。まあ多分、ナナリーにお兄ちゃんを理解してもらうんだ!とか前向きに考えて立ち直るんだろうなあ。



隠の王「選択」
壬晴が宵風に拉致されて、雲平先生超絶大パニック。それを一喝する相澤くんが大人で男前でした(あっさり宵風に負けたけど)。この寝癖先生、精神的に不安定すぎじゃないですか?懲りずに壬晴を襲いに来てる元教師とか、この学校の人材はどうなってるんだろう?壬晴くんもそんな状況に不安を覚えたのか、それとも死ぬときは4人道連れにしようという宵風の欲張りさんぶりに呆れたのか、宵風に協力する道を選びました。ここまで来てもまだ、壬晴くんがお友達のことどう考えているのかがつかめないんだよなぁ。今のところ、灰狼衆のグルメライターが地に足着いてる人のような気がして(フリーみたいだけど)一番好感持てる。あ、雷鳴ちゃんも可愛いけど。



ネオアンジェリーク Abys「聖都参詣」
今回の新顔はお二人。アンジェリークに伝承を伝える教団長さん(ビームなし)と、騎士見習いのルネ。教団長さんのご説明によると、封印されていたはずのエレボス(聞くからに悪そうな名前)という悪い心の集合体が、突然現れた亀裂を通じて自分の影であるタナトスを送り込むようになったということです。タナトスを完全に消すことが出来るのが女王。エレボスをも消すことができるのかどうかについては、教団長さんも歯切れの悪い答えしか返してなかったので、きっとスーパー女王とかにならないと無理なんでしょう。
教団長さんとのお話が終わったアンジェリークはしつこいパパラッチに追いかけられるが、それを古典的な忍術で助けてくれたのがルネくん。今どき落とし穴なんぞにやすやすとはまっているパパラッチの姿に目眩を覚えつつぼんやり感じた、このルネの声は違うだろ?というわだかまりは置いといて、ルネくんは実はすごく高貴なお方らしいという空気が漂っています。さぞやアンジェリークと華やかなドラマが展開されるのだろうと思いきや、日だまり邸の連中が力ずくでアンジェリークを連れ帰りましたのでお預け。とりあえず、レインの特技が速読で、ニクスは三度の飯より紅茶が好きらしいことはわかった。そして、ジェイドが故障しそうなのもわかった。



5月12日分。


ソウルイーター「噂の新入生!〜想い出いっぱいキッドの死武専初登校? 〜」
どんだけきっちりかっちりにこだわってるんだ、キッド。まともに学校行く気あるのか。初登校に?マークが付いているとおり、キッドさん学校までたどり着きません。ソウルとブラックスターのゴロツキふたりに足止めされましたので。そこから始まる自己顕示欲のかたまりと神経質の権化の対決。ソウルさん、ブラックスターさん。バカとバカの組み合わせは、バカの二乗という救いがたい結果にしかならないことを証明してくれてありがとう。結局ふたりは、レベルが違うキッドの圧倒的な戦いっぷりを引き出すための餌になっただけで終わりました。強いキッドはカッコいい。トンプソン姉妹もトンプソンバズーカになっちゃってスケールが違う。なのにやっぱり、アシンメトリーは致死的なんですね。敵には勝つが自分には常にボロ負けのキッドさん。つまり、自らシンメトリーを壊すような行動をキッドにとらせるように仕向ければ必ず彼に勝てるわけで、実は、最弱なんじゃないか?
魂の波長が見えるようになったマカの目に映るキッドとトンプソン姉妹の強い絆は、お互いへの憧れから生まれていた。でも、マカやブラックスターたちだって、多かれ少なかれそういう関係だと思いますよ。みんな破れ鍋に綴じ蓋のいいコンビたちです。ちなみに、死神様の魂は、視界に収まりきらないくらいの大きさなんですね。
とにかく、おバカさんたちのおかげで、トキコさんの寿命が延びたことはメデタイ。



ヴァンパイア騎士「彼らの選択〜クライム〜」
元気のよさと気の強さ。他人に対する気遣い。脆さと繊細さ。くじけても前を向こうとするけなげさ。優姫ちゃんって、古典的な少女マンガの主人公ですよねぇ。
とか思ってたのに、いきなり「昨日の続き、して」とは、いつの間にこんなはしたない誘い方するようになっちゃったの、優姫ちゃん。しかも、そこで展開された光景は、吸血行為は性行為のメタファーであるという言葉が霞むくらい、背徳的で切実なものでした。ふたりにとっては、初めての合意の上での吸血行為ですが、優姫が体を任せたのは零を求めた結果ではなく、零を救うために選んだのがこの方法だったというのがミソ。彼女が心の底から零と結ばれたいと感じるためには、吸血鬼という存在をもっと理解することが必要なのかもしれません。特に、玖蘭の優姫に対する感情が何なのかを知る必要がありそうです。とりあえず、優姫に望まれて、零も生きるために抗うことにしたらしいので一歩前進、なのかなぁ。



我が家のお稲荷さま。「お稲荷さま。食い倒れる」
今回の主役は昇くんに思いを寄せる妄想同級生、佐倉さん。彼女の場合、思考がいつも先走りすぎで、しかもその内容が、妙なサブカルに毒されてるようです。お姉さん、あなたの妹さんおかしいですよ。というか、お姉さんも、友達の家に行くのにこんな気合入れた格好させたらかえって気まずいとか思いません?
で、佐倉さん的には、恋敵のただ中に殴り込みをかけた気分でしたが、何しろ相手がクーちゃんとコウちゃんなので、すっかり足元をすくわれ、いつの間にか奇妙な友達がふたりもできちゃったという結果になりました。初めての友達に頬を染めているコウちゃんが可愛かったですねぇ。そのコウちゃんの言動に己の浅ましさを恥じている佐倉さん。そう思うあなたも十分イイ子ですよ(かなり変ですけど)。しかし、今度はマドンナが昇に目をつけたようですので、佐倉さんの気が休まることはなさそうです。