今年は国際ジャガイモ年です。
なので、北海道人のたしなみとして、ジャガイモの世界史―歴史を動かした「貧者のパン」 (中公新書)を読んでます。
あの超絶美味い食い物が、西洋では不吉な作物と見なされ、あらゆる病気がジャガイモのせいにされ、ほとんどの国では、普及するまで政府が力ずくで栽培させていたというのがびっくりです。その中で、ジャガイモを偏見なく受け入れた数少ない国の1つがアメリカだったそうで、どうりでポテトチップスが美味いはずだ。
気をつけろみんな。本を読みながらポテチを食うと、太るぞ。
4月25日分。
◆ドルアーガの塔 〜the Aegis of URUK〜「バンド・オブ・ハンド」
他のパーティは闘いながら道を切り開いているのに、ジルのパーティはひたすら逃げながら責任のなすりつけ合いという、個性あふれる対応。男ふたりがどうしようもない中で、唯一の塔頂経験者というそれだけで、みなさんの称賛を浴びてしまうアーメイさんの心境が、引き攣った口元と絶望を湛えた瞳から、痛いほど伝わってきました。小学校の遠足で引率の先生が、あまりにもおバカな子供たちの行動にちょっと自分の人生振り返りたくなっちゃった、という気分でしょうか(あれ?でも裏一話でメルトたち昇ってなかったっけ?)一方のウルク軍も、副官が苦労してるし、邪神の塔に昇ろうなんて奴らに、まともな思考ができる人間はいないということなのか。
強気に見えて実は弱気な自分を押し隠そうとしていたジルも、カーヤの言葉に励まされすぐに前向きになり、結果、みんなで協力してクサラックの群れを倒しちゃいました。初心者パーティでも、その気になればなんとかなるもんなんですね。
カーヤさんは、天然なのか計算なのか、白いのか黒いのか、本気なのか冗談なのかがわからない複雑なキャラで、つかみ切れません。ニーバと逢引していた妖しい女の正体も気になります。
◆マクロスFRONTIER「ミス・マクロス」
姫は今日も死んでます。
という場面で、「ミス・マクロス」のタイトルが現れるもんだから、てっきりアルトがミス・マクロスに内定したのかと思って焦った人々続出だと思います。体育会系の新人の扱いなんて大抵こんなもの。寝ているうちの化粧なんて、可愛いものですよ。ミス・マクロスコンテスト最終選考に残ったランカちゃんの応援に出かければ親父と顔を合わせてしまい、逃げるしかない情けなさ。そこからSMS最終テストにいけば、力みすぎのパフォーマンスになってしまうという、アルト姫様受難の日々でしたが、本番の敵の乱入には、元々の才能なのか、ランカを不幸にした相手への怒りか、芸能一家に育った本番での強さゆえか、それなりの戦果を挙げました。
今回一番の見どころは、間違いなく、名曲「私の彼はパイロット」に乗せた模擬戦の演出。往年のアニメファン感涙の流れで、ハートが重ねてふたつー♪で描き出されるハートの航跡に、身を乗り出してしまったのは私だけではありますまい(このあと「小白竜」が来るんじゃないかと期待したのも私だけじゃあるまい)。アルトさんの決めポーズという笑いのポイントも用意してくれて、クランクランのセクシーバージョンも登場という、至れり尽くせりの内容でした。クランクランがマイクロン化するとロリになるというのはあざとすぎですが、可愛いからいいか。ミス・マクロス選考結果には、政治的意図が働いていそうですね。
4月26日分。
◆PERSONA - trinity soul - 「風の里にて」
めぐみの弟の死は、てっきりめぐみのペルソナが原因なんだと思ってたら、これは不可抗力以外の何ものでもないですね。たとえ彼女の言う通りに弟に愛情を持っていなかったにしても、あの場でとっさの取捨選択ができるはずもないのに、彼女は、その瞬間の自分に未必の故意があったと疑っている。心神喪失状態で思わずめぐみをなじってしまった義母の言葉が、彼女の疑心を後押しする形となったのは、誰を責めることもできない、不運な状況であったとしか言えません。
長い間、お互いへの罪の意識からすれ違っていたふたりは、互いの本当の気持ちを知ることで、初めて親子として結びつくことができた。めぐみに傷を付けた本人である母親だからこそ、めぐみの中の傷を癒すことができた。お母さんは、助けてくれたペルソナがめぐみのものだってことを気づいてなかったんですね。
ホロっとくる、いい話でした。叶鳴が何気なく言った言葉が母親の心に響いたり、父親の心を軽くさせたり、実は叶鳴が大活躍。拓朗のペルソナは、役に立ったり立たなかったりと、相変わらずの暴れん坊将軍ぶりで笑わせてくれました。そして、慎の影がとてつもなく薄い話でした。
◆狂乱家族日記「姫宮の鬼姫様」
番組中にざっくり画面を邪魔するプレゼント告知をやらんでもいいだろうに・・・。
優歌ちゃんは、家族が懸命になってくれた結果、前向きに生きられるようになりました。次の乱崎家の標的は、優歌を苛めさせた張本人の千子、そして彼女を追い詰めた姫宮家。千子さんも犠牲者だったわけで、優歌への仕打ちは許されることではないけど、優歌を救うついでに千子もひっくるめて救やいいじゃん、と考える凶華さんのお陰で、権力者だったはずの姫宮家は一瞬にして灰燼と化しました。乱崎家が強すぎて戦いにすらなってませんでした。
正直、あまりにもあっさりな解決法が拍子抜けでしたし、姫宮家の末路もご都合主義まっしぐらですが、そんなところに目くじらを立てていてもはじまらない。この話は、全知全能の絶対神、凶華様の大見得にひれ伏し、家族の絆に感動するものであるということが、3話目にして理解できました。何しろこの世界は、適当と詐欺で出来ているのですから。そんな風に世界を捉えて、思うがままに行動できる凶華様を恐れ敬い崇めたてまつる話なのですから。で、でもですね、その論理でモナリザ破壊はヒドいですよう。凶華様EDが見たかったですよう。
銀夏は男らしくすればカッコイイのに、惜しい人材を・・・。そして、本当にクラゲが閻禍の子供なんでしょうかね?
◆あまつき「犬神と姫神」
鴇時たちがやっとのことで姫巫女のところにたどり着いたと思ったら、姫様は今死んでます、と子供に言われて台無し。しかも、護衛の巫女さんたちに苛められた挙げ句に現れた銀朱さんは、姫様というイメージを裏切る不気味なからくり人形。加えて銀朱の声が爆弾魔の脅迫電話みたいで怖い。悪意はなさそうですが、鴇時たち呼んだんなら従業員に周知徹底した上で、結界緩めときましょうよ、銀朱さん。梵天たち天狗は、鴇時を頭にするか、さもなくば潰すつもりらしい。
◆ブラスレイター「包囲網」
あら。稀代のビッチにもついに裁きが下りましたか。どうせなら、もうちょっとしぶとく生き残って欲しかったものです。いじめを受けているアマンダの弟の姿が、見ていて辛かった。まるでゲルトのケースをなぞるように、周囲の状況に絶望した彼が、次の融合体になったりするのでしょうか?
◆二十面相の娘「海底城」
明智は、ちらっと顔出しするだけなんでしょうね。二十面相の物語じゃあ、ヒーローはこっちだし。
てっきり、おにぎりの中に何か隠してると思ってたけど、最初からはったりをかますつもりだけでおにぎりを作らせたのか。本当に爆発物だったら、いざという時にチコが危ないし、チコだったら彼の望む対応をしてくれるだろうという信頼もあったのでしょう。そして、チコも彼の意図を汲んだ演技で、期待通りの機転と度胸を見せてくれました。でも、彼女の叔母さんはまだ諦めていないようです。
◆仮面のメイドガイ「ヒモとボイン」
チチ以外に興味なし!という男子部は、ある意味立派な志の青年たちなのかもしれないが、吊るせ。
やっとなえかが遺産相続者らしい展開になったかと思えば、下着ドロですか。そして、また変なキャラですか。チチのサイズは違うものの、体力お化けなところと、頭がいい割には行動が馬鹿なのが、なえかとどっこいどっこいの新キャラ、リズちゃん。こんなロクでもない状況とキャラクターばかりの中でコガラシを御さなければいけないフブキさんも大変だと思いますが、一般生徒まで巻き込んで爆破するのはやめましょう。そして弟。それはいかんだろう。人として。大体、なえかさんちって、金持ちじゃなかったっけ?
◆純情ロマンチカ「叩けよさらば開かれん」
先週の三角関係男の別カップル話で、途中に挟まれる字幕が新たな趣向です。この流れで、男が男に告白って!と疑問を持つ弘樹が笑わせてくれました。それ言ったらこの物語成り立たないだろう。って、なんかもういいや感覚で喘ぎ声アニメを受け止めている最近の自分をどうしましょう。