個人的にあざの耕平まつりやってます。

何を今さらという感じですが、前から読もうと思ってたBLACK BLOOD BROTHERSを読み出したら面白くて止まらなくなって既刊分を消化してしまい、しょうがなくDクラッカーズに手を出したらまた止まらなくて完走してしまった。
続きを・・・なんでもいいから続きを・・・・・・



3月26日分。


狼と香辛料【最終回】「狼と新たな旅立ち」
前回もそうでしたが、狼ホロが人間たちに恐怖を与える場面は、溜められてきた静かな物語のエネルギーが解放され、クライマックスの迫力と同時に爽快さを感じさせます。映像だからこそ余計そのメリハリが表現できたのかもしれません。ということで、ロレンスとホロの痴話喧嘩を見せられつつ、物語は幕を降ろしたのでした。
地味な物語を、演出面でも構成面でも堅実に丁寧に描いていたアニメ版で、良作といえる作品だったと思います。ロレンスの取引の内容などをもう少し分りやすく見せてもいいんじゃないかなとは思いましたが、多分この作品のファンの大半がアニメ化に期待していたのは、キャラクターをいかに魅力的に見せられるかということだと思うので、その点でも成功していたのではないでしょうか。特に、女性キャラが原作の3割増しに清楚な美女ぞろいになってましたし、ホロのコケティッシュな仕種にも気を配られていましたし、私としても、お気に入りのノーラちゃんがすこぶる美人さんになっていたので大満足でした。



DRAGONAUT-THE RESONANCE【最終回】「共鳴-永遠に響き合うように-」
愛の力の前に、マザーはあっさりと負けを認めました。愛があればどんな不条理もなかったことになるのです。ラブイズフォーエバー。
まあ、このマザーの存在のいい加減さが、作品自体を象徴していたと言ってもよいでしょう。やりたかったことはわかるんだ。種族の違いを乗り越えたつながりだとか、そこから生まれる希望だとか可能性だとか、みたいな?ただ、その伝え方が極めて粗雑で、本当に伝える気があったのかどうかすらも疑わしい。良作だったら1エピソードでこの作品の2クール以上のものを伝えられたでしょう。何しろ、構成が乱雑だし、一部を除いてはキャラは単なる頭数会わせの木偶人形だし、カズキに代表される、それなりに時間を割かれているキャラでさえ行動パターンがムチャクチャ。その上、作品が成立させる前提として視聴者の共感を集めるはずのジンが、自分勝手で嫌悪感しか感じさせないという、金太郎飴のように、どこを切り取ってもいいとこなし。
結論。忍耐力を養えました。



3月28日分。


灼眼のシャナII【最終回】「守るべきもの」
うーん。やはりこうなってしまうか。前シリーズもそうでしたが、どうしても原作から離れてまとめてしまおうとすると、手っ取り早くバルマスケがなんだか凄い計画立てて、それをシャナたちが阻止するという構図に落ち着いてしまうらしい。それが実際凄い計画だったらよいのですが、思いつきだけで毎回失敗しているバカ組織にしか見えないバルマスケがさすがに可哀想。最後を見ると、次シリーズやる気満々のようだし、だったら原作展開の終わり方にしてもよかったよなあ。きっと次シリーズもまた悠二が・・・バルマスケが・・・ってこと飽きもせずやることになるんだろうな・・・
結論。例によってシャナが可愛かったことと、マージョリーさんの短編をやってくれたことだけは評価しよう。



3月29日分。


PERSONA - trinity soul - 「朱に染まる雪原」
小早川の言っていた「彼女」というのは、絵本の中に出てきた少女なのかなあ。あの絵本の主人公は小早川なのかなあ。
覚悟を決めた署長が淡々と過ごす最後の一日。副署長の身の上話を聞いたり、身の回りを整理したりする中でただひとつ、洵の授業参観という「やり残したこと」を作っておくところが、彼が完全に諦めてはいない証拠です。しかし、慎が心配しているのに、この期に及んでも何一つ言わずに行こうとするんですね。弟たちを遠ざけることで守ろうとし、それが無理となったら、すべてを自分だけで処理することで守ろうとする。どうして慎や洵と分け合おうとしないんだろうねぇ。どうしようもないくらい、どこまでもお兄ちゃんとしてしか生きられない男ですね、署長は。
そんな覚悟のとばっちりで、授業参観をブッチされた洵のために、授業を抜け出して駆けつけるめぐみ、叶鳴、拓朗の三人には泣かされました。口ではどう言ってても、洵が授業参観を楽しみにしていたことを、署長に食って掛かった慎と同じくらい理解していたからの行動なんだろうなあ。いい奴らじゃないか、三人とも。署長の意に反して、慎と洵がこの町に来たからこそ出逢えた友達ですよね。
でラストは、うわっなんだこりゃ。署長の心配しかしてなかったら、映子さんを標的にするなんてひどい話だ。映子さんはもう完全にダメという描写がされてるが、もしこのまま署長も・・・ということになって、映子さんの生気のない瞳が署長が最後に見たものだとしたら、救いがないじゃないですか。



俗・さよなら絶望先生【最終回】「鎌倉妙本寺解雇」「大導寺信輔の音声」「あにいもうと、という前提で」
リトマス試験紙の結果についてはコメントを控えますが、最終回にしてはいつもどおりの構成でしたね。
第二期も第一期に続き、続けようと思えばどこまでも続けられる、やりたい放題という路線での安定感ともマンネリとも言える内容で、面白かったけれども心にはちっとも残らないところが爽やかでした。今回は、千里ちゃんが猟奇キャラとして確立され、小森さんと交くんとの関係に意外な進展が見られたことと、藤吉さんのキャラの濃さが収穫だったような気がします。はい。私にとっては、藤吉さんに尽きます。マイナーカップリング、がんばってくださいねー。



君が主で執事が俺で【最終回】「家族」
森羅様は、痛いとこ突かれて錬に八つ当たりまがいの理不尽な態度をとったわけですが、未有と夢というキュートで出来た妹さんたちのフォローもあって、ちゃんと間違いに気づいて非を認め、自分自身を取り戻したところが立派なお姉さんです。そんな久遠寺家の人々だからこそ錬は自分の事情から遠ざけようとし、そんな錬だからこそ、久遠寺家の人々は助けようとするのです。結構あっさりと父に対するトラウマを乗り越えたような展開でしたが、長々と悩まれても困るので、それも久遠寺家パワーということにしておこう。親父も少しは更生しそうだし、終わりよければすべてよし。そして、錬と美鳩が新しく見つけた家族は、最後まで賑やかでした(画面の端々にチャレンジングな揚羽様と小十郎がいたりして泣かせますが)。
基本ハーレム、パロディも満載でしたが、一方で、キャラそれぞれの魅力、可愛らしさや強さを見せてくれるエピソードが用意されていて、なおかつ、疑似家族の絆というホームドラマ的要素でホロリとさせたり、当初この作品に抱いていたイメージが回が進むにつれて変化して、どんどん目から鱗でした。笑わせてしんみりさせるドラマという点では、今期の新番組では一番だったかもしれない。楽しかったです。