広川太一郎さんに黙祷。

まだまだ若い方だったのに。
どちらかというとアニメよりも吹き替えの印象が強い方で、この方なしでは成立しなかった作品も数多くありました。私たちを楽しませてくれた慣れ親しんだ声がもう聞けなくなるのは残念です。心より、ご冥福をお祈りします。
本当にここ数年で、自分の人生を彩ってくださった数々の声優さんが次々に身罷られてしまって哀しい限りですが、その分私が年をとったということなんでしょうね。



3月5日分。


狼と香辛料「狼と渦巻く陰謀」
男としても商人としても、ロレンスはまだまだ青二才であることがはっきりわかる今回の出来事。信用買いは怖い。信用経済に生きる現代の私たちとしては、商人じゃなくても他人事とは思えません。思えませんのですが、やはりこれはマズいでしょう。なんとか力になりたいと思ってるのに拒絶されたホロが可愛そうでした。いや、単に一瞬の隙を突かれたせいだってのはわかるんだけどね。



DRAGONAUT-THE RESONANCE「襲来-審判の時-」
ギオのトアとの思い出は、ジンにバカにされながら家事指導を受けたこと。あるいは、ジンとトアの眠る傍らで独り寝。ギオ、なんかその思い出すら情けないとか思わんのかお前は。サカキ司令がとにかく器の小さい男で、予想を上回る行き当たりばったりの男であることはわかりました。サカキ司令株が暴落する一方で、キリルさんが妙にカッコよく見えてきたりします。この人、ちょっとエキセントリックだったってだけで、案外まともな人だったんだなあ。
ドラゴンと人間は、もはやお互いにとって大切な隣人。リゾナンスはそれを形にしたもの。という説がここに来て出てきたわけですが、だったらその絆をもっと色々描いて欲しかったですね。周りを巻き込む自己中心的な破滅的な熱情という絆に焦点を当てすぎていて、説得力がない。



3月7日分。


灼眼のシャナII「合わさる力」
追い詰められた中で悠二がたどり着いた起死回生の策が見事に花開く場面は、さすがにワクワクさせるシークエンスに仕上げてくれました。マージョリーの合図に陽動のヴィルヘルミナが手を引き、サブラクの本体を露出させた中で、シャナが端末を撃つ。いいですねえ。
で、マージョリーびいきの私としては、佐藤の答えも嬉しい場面なんですが、ここは原作のように顔を合わせて正面からしっかり言って欲しかったです。その後のふたりのちょっとしたやりとりも省かれてて、しょうがないとはいえ残念。自分の人生を賭けてあなたを守る。フレイムヘイズとして生きてきた中で、この女傑にこんな言葉をくれた男なんて、ひとりもいないでしょう。自分よりも弱くて、人間の基準でさえひよっ子の頼りない男でも、いえだからこそ、それだけの決意を秘めた告白をもらうのは、女冥利に尽きるってもんです。



3月8日分。


PERSONA - trinity soul - 「影は薄暮に微笑う」
結局慎と映子の見た羽はその後どうなったんだろう?前回息を呑む異様な光景だった割には、ふたりとも普通に帰ってきて肩透かしです。
めぐみの特訓でアフロくんペルソナ修行中。慎とか割と反射的に操ってるように見えますが、案外難しいものなのかペルソナ操作。それとも拓朗がとてつもなく不器用なのか。というか、めぐみはどうやってそこまで熟達したのでしょうか。叶鳴は刑事さんと意図せずに接近。この刑事さん、尾行が下手すぎでしょう。
その頃、神郷家は山咲さんの訪問を受けていた。ていうか、他人のお宅ご訪問に牛丼の手土産はまずない。かなり親しい男子大学生のヤサに押し掛けるとき以外あり得ない。初対面の弟のご友人かつ女子高生と兄弟で牛丼を食べるのもないない。その上、映画に行くのはもっとあり得ない。意外な展開が続きすぎます。でもおかげで、署長の涙もろさが明らかになりました。署長を涙させた「こぐまリス物語」の内容も気になりますが、泣くことを想定してひとりで席を離れて座る署長の勘の良さも気になります。だったら最初から遠慮すりゃいいのに。それとも、山咲を怪しんで調べたかっただけなのか?どちらにしろ、慎でも洵でもなく、なぜ署長の萌えレベルだけがマックスボンバーになってるのかがわからん。でも可愛い。



俗・さよなら絶望先生「劣化流水」「痴人のアリ」「一見の条件」
デチューンネタは久しぶりに大丈夫かというくらいすごく毒でした。アリアリは、世の在り方ですので詐欺ではないと思います。マジョリティがアリだと言う時点でそれはアリなのであって、マイノリティがナシだと思ってもそれはマイブー的マイナシでしかありません。一見さんの感想は新鮮でいいなあ。17歳のコンサートはアイドルコンサートに分類されるんだ・・・



破天荒遊戯【最終回】「君に贈ろう」
最終回なのに看板羊をスローで見せ、ひーたんがラゼルの義父の弟という設定を開陳するこの作品のいい加減さに幸あれ。
ここに来て、アルゼイドさんが何故か大活躍。いつの間にこんなにラゼルちゃんに入れ込んでたんだ?いつ仲間とか大事にし始めたんだ?それこそ、善良そうな店主にクレーマーまがいの態度をとるくらい。こんな客にでも親切に対応する店主頑張れ。せっかくラゼルちゃんの実父らしい人が出てきたのに、このバカがインネンつけてるし、語りもスルーされてるし、おかげで親子の名乗りとかできなかったし、どうしてくれよう?強引にラゼルちゃんを連れ戻したのはいいが、やっぱりそんなにラゼルちゃん好きだったのか?という疑問が残ります。そしてラゼルちゃんの旅は続く、と。
結局、ラゼルちゃんを拾ったのは実父殺した人なのか?ラゼルの旅は何だったんだ?と謎だらけの締め方で、本来ならこれで二期がなかったら許さん!とか言うところですが、何しろ今までがいい加減な荒だらけのストーリーの荒を売り物にしていただけに、この終わり方も破天荒でいいじゃないかという気持ちになりました。羊エンドで、最終回なのに羊が一番記憶に残ったというのも破天荒でいいんじゃないかという気分になりました。とにかく、今期作品の中では、きみあると並んでダントツで楽しめる作品でした。ラゼルちゃんが問答無用で可愛かったし。来週から見られないのが寂しいです。



君が主で執事が俺で「逆転!ナトセ只今参上」
感動アットホームストーリーに拍車が掛ってます。私としては予想外にツボなんですが、これは作品のターゲット視聴者的にいいのでしょうが?
とうとう夢と森羅の直接対決。森羅が夢を遠ざけていた気持ちもわかるけど、お互いに幼かったんだから仕方ない。その点がちゃんとわかってる未有は大人だなあ。早いうちにこの行き違いをはっきりさせていれば、もっと早くふたりの関係も修復できてたのに。南斗星さんの過去も明らかになって、彼女が夢に思い入れる気持ちもわかったし、夢と森羅の誤解も解けたし、メデタシメデタシ。夢が亡くなった南斗星の家族に呼びかける最後もじーんと来ました。
鳩ねえは今日も朱子に対して凶悪な一方、未有ちゃんとはヤバいくらいに接近中(上杉姉弟は本当の姉弟じゃなかったりするんだろうか?)。今日はハルくんも十分目立ってたと思うのですが、もしかして来週はもっと目立つつもりなんだろうか?そんなのハルくんじゃないやい。