ちょっと振り返って。

感想を書いてなかったもので先週最終回を迎えたのが、ひまわりっ!!。ゆるゆるな前期から一転、謎部分に焦点を当てた展開でしたが、それでもあまり危機感も悲壮感も感じないのがこの作品らしいところ。出来のいい作品とは言い難いけど、ぼーっと見てる分にはそれなりに楽しめました。
ドラマでは、百鬼夜行抄とグッジョブが面白かった。原作既読者としては、どうしても細かいアレンジ部分に不満を覚えてしまいますが、それでも、どちらも原作の雰囲気をあまり損なわなかった部類の出来だったと思います。
というわけで、今回は新規アニメ2本をかるーく。



4月1日分。


ヒロイック・エイジ「滅びの星」
悪くはないんだけど、今のところ状況にもキャラクターにもさほど魅力を感じません。あまり小難しい話が続いてキャラに魅力を感じなければ挫折するかも、という感じです。



4月2日分。


エル・カザド「逃げる女」
気に入るだろうとは思ってたけど、案の定気に入りました。
「異国」の匂いに噛み合わない会話と不自然な間。大仰なBGMと淡い光をまとった背景。エリスの存在とマックスウェルの悪魔にどんな関係があるのか。物理的な力か、それとも物語の構造そのものにかかわるのか、なんて興味もありますが、それは刺身のつまにすぎないわけで、不思議な空気を楽しむ作品として、まったり期待してます。



『オペラ・ラビリント 光と滅びの迷宮』(asin:4044514054) 栗原ちひろ角川ビーンズ文庫
この物語は、主人公のカナギさんが数々の困難にもめげず、ツッコミの道を究めていくお話です(のはずです)。人知を超えたボケ、ソラとのかけあいとは打って変わって、今回は前巻お目見えの変態リュリュくんと、ツッコミ同士の息詰まる攻防が繰り広げられてます。しかもふたりとも欠陥てんこ盛りのダメ人間なんで、相手の欠点のあげつらい合戦になってます。ふたりの間で的外れな感想抱いているミリアンちゃんのキュートさに癒されます。
てな部分ばかりではなく、今回は物語の背景もいろいろと明らかにされていて、私としては、誰もかれもが暗い過去背負ってます、という展開はあまり好みではないのでちょっとうーん?な部分もありましたが、それでも相変わらず読み応えのある一冊でした。今のところ、ラノベで一番先を楽しみにしているのがこの作品。
それにしても、カナギ×ミリアン推奨の私にとっては、前巻から今巻に至る展開は、思わずモチつきたくなるくらいのメデタさ。やれメデタや。