最終回3本。

一番感動したのは4回に1回くらいしか見てなかったメルだったってのはどういうことじゃい。



3月25日分。


牙-KIBA-【最終回】「風吹く場所へ」
結局、みなさんの希望の星タスカー様は、人間排除してスピリット世界を創ろうという、狭量な理想の持ち主でした。ギトラくんが言ってたとおり、勝手に人間が救世主扱いしてただけ。特にジーコが。なのになんか、ジーコいい人ぶって死んでるし、みんな悼んでるしでもう最悪。何したり顔でゼッドに説教くれてんだよ?てめぇが悪いんじゃねーか!とゼッドがもっともなこと言えば、さっさとトンズラ。近年稀に見る極悪キャラ。こいつがなんの報いも受けず、ましてや償いもせずに安らかに死んだ時点で、自分の中で今期最低の最終回となりました。
とりあえず、ゼッド大好きの一念でタスカーから分離するという離れ業をやってのけたアミルガウルは、最後はゼッドと融合して悲願達成。ゼッド大好きキャラたちがひしめく中で、文句のつけようがない勝ち組でしたね。ノアなんてショックでダメ人間になっちゃってるし、そのノアの世話係を押し付けられたロイアさんは、全編をとおして一番貧乏くじを引いた気の毒なコでした。やっぱ、ジーコに拾われた時点でいろいろと終わっちゃってたのかもしれない。
というわけで、1年付き合ってまったく報われない作品でした。特にキャラクターの扱いがひどすぎたなぁ。出しただけで放置したキャラと無駄死にさせたキャラの叩き売り。正直、ゼッドとゼッドママとノアとジーコだけで延々やっててもよかったんじゃね?日曜の朝の子供向け番組で、とことん誰も信じられない世界観を見せてくれて、それがなんの意味も持たず、どこにも着地しない作品でした。教訓:幸せになりたいなら、ミッキーかロべス様タイプの男をつかまえましょう。生活力のある男か不動産持ちが勝利への鍵。



おねがいマイメロディ〜くるくるシャッフル!〜【最終回】「夢がかなったらイイナ!」
これはもう、先週が実質的な最終回と考えていいですね。柊兄、恋心に目覚めた途端失恋。というわけですが、なぜ小暮に助けられたくらいで歌が木暮の気持ちを受け入れる気になったのか、唐突すぎてわかりません。マイメロママの強さも頭打ちにしちゃうしマイメロさんに自分の過ちを気付かせちゃうし、せっかく今まで積み上げてきたステキ設定をことごとく清算。歌とマイメロの別れにしてもさっくりした扱いだし、黒音符がピンク音符に代わる伏線とか、マイメロさんが自らタンスに入ろうとするところは今までの経緯を生かしたおもしろ展開だったけど、クロミさんがマイメロを助けるとこなんかは、マイメロ×クロミの足元を見られたような気分(いやまあ、かわいかったけど)。全体的にテンポが悪いし、感慨はまったくない終わり方でしね。新シリーズには歌たちは出てこないでマリーランドだけで展開することになるんだろうか?んー、ここいらで切ろうかな。



MÄR -メルヘヴン-【最終回】「ワクワクは止まらない」
まるで教科書に出てきそうなザ・最終回でした。メルでの役割を終え、さまざまな思い出とともに元の世界に戻ったギンタ。今度はこの世界で、小雪とともに新たな物語を作っていく。初期のOPが流れる。君の思い描いた夢、集メルHEAVEN。曲に乗って映し出される光景は、ギンタが思い描いた平和なメル。死んだキャラもほとんどが生き返って、メルの住人たちはそれぞれ幸せな日常を送っている。まじめに見てなかった私ですら感動したくらいですから、きちんと付き合ってきた方々の感慨がいかほどのものかは想像に難くない。ええっ?という最終回も多い中、きちんとファンタジー世界での冒険を終え、日常世界に戻して、それでも視聴者を幸せな気分にして幕を下ろす。このジャンルとしては理想的な最終回でした。原作の評判を聞くにつけ、アニメスタッフは良い仕事したんだなあ、と思います。キャラクターを十二分に生かしたオリジナルも面白かったし、長期にわたって続いた番組は、こんな風に視聴者のご愛顧に報いるものであって欲しいとつくづく思いました。うん。日曜最終回ラストにこれを見られて、本当によかった。