無題。

12月19日分。


BLACK LAGOON【最終回】「The Gunslingers」
このエピソードのラストで、ロックが故国に訣別する場面が好きだったんですが、アニメではダッチやベニーを登場させて、シリーズのまとめ的な形で終わりました。まあ、これはこれでいいか。贋札エピソードに出てくるはずの、レヴィとエダのやりとりで締めるあたりも、違和感がありませんでした。ただし、着物姿で喉を突いて倒れる原作の雪緒が綺麗だったので、ここはロックとのやりとりも含めて、変えて欲しくなかったかなぁ。
前シリーズ同様、原作のエッセンスはそのままで、映像として分かりやすく、見栄えの良い形に再構成した作品。原作既読ながらも、今期一番楽しめたという、驚異的な出来上がりでした。特に、終盤のエピソードで、ロックと雪緒の会話を原作よりさらに掘り下げ、ふたりの心の動きを丁寧に追った部分は、原作以上の出来でした。また原作がたまったときにでも、続きの物語を、ぜひこのスタッフで見せて欲しいものです。



RED GARDEN「彼の思惑」
ED曲変更。4人それぞれを取り巻く人間関係も微妙に形を変えているようですが、肝心の戦闘内容にも、そろそろ変化が欲しいものです。コンビネーション技とか出てきてもよい頃じゃないですか?取り合えず、見るたびに苛々させられるエルベに目を付けられたケイトが危なそう。ポーラお姉さまは、ケイトを説得してグレース残留に持ち込む。この人も、バケモノ一族かルーラの手先だったりするんでしょうか?



12月20日分。


ネギま!?「まあ、いろいろと理屈をこねたところで、とどのつまりは気持ちひとつなわけですが」by夕映
チキンラーメンどんぶりは蓋付きでとっても便利です。でも食器棚でスペース取りすぎます。
それはいいとして、とうとうネギくんがラブリーなちゅぱかぶらになってしまいました。これはこれで可愛くて私は好きですが、ヤバいですよね、やっぱり。みんなが右往左往する中、ひたすらマイペースに日本の文化を極めようとするエヴァンジェリン茶々丸が活躍する時は来るのだろうか?ラーメンが何かの伏線に?



12月21日分。


嫌われ松子の一生【最終回】
がっかりだよっ。松子殺しの犯人をきちんと描く根性ないんなら、最初からドラマ化なんぞしちゃイカンて。ラストのやりきれなさ、切なさが台無し。まあ、このドラマは最初から、松子の人生と時代のかかわりを描こうという努力を放棄してるから、こういう改変も出来たのでしょう。
ドラマの松子は、最期まで男に囚われた人生でしたね。原作の、周囲を呪って、今まで出会った人々を罵倒して、そこから這い上がって、今度は自分自身のために生きようとした松子の毅然とした姿が好きだったんだけどなぁ。大体、晩年の描き方がマイルドすぎですよ。これじゃあドラマしか見てない人は、何で「嫌われ松子」なのか分からないままじゃん。
1話のラストで、松子が幼い龍に向かって微笑んだときは、ラスト付近の「神の愛」「赦し」につなげることができる好い演出だと思ったんだけど、それも宙ぶらりんのまま。松子自身は気付かないうちに「赦し」を実践していたはずなのに、松子を直接宗教施設にかかわらせることによって、押し付けがましい宗教臭さが残ってしまった。神父の教誨も、龍や松子をまったく知らない人によるものだから説得力があるのであって、赤木にその役割を担わせたら、単なる知り合いの身の上相談になっちゃう。
せっかく前半は面白く脚色できていたのに、後半になるにつれ、いかにもな安易な展開を選んでしまったせいで、安っぽい話になってしまった。当初は原作に忠実に描くということだったのに、これじゃ、大胆にアレンジした映画版の方がよっぽど原作に近かった。内山理名をはじめとするキャストが良かっただけに残念です。
原作は面白いんですよ、ホント。