無題。

10月19日分。


嫌われ松子の一生「第2話」
通常、ドラマ感想はあまり書かないんですが、これは期待以上に良かったので。
中谷美紀インパクトのある美貌が、極彩色のミュージカル仕立てにマッチしていた映画版。対して、原作を忠実になぞる長丁場のドラマでは、内山理名のコケティッシュな容貌が、松子の可愛らしさと女性特有の小狡さを表現するのにふさわしいかもとは思ってたけど、予想以上に違和感がなく魅力的でびっくりしました。男性陣がまた、これ以外ないだろうというくらいのピンポイント・キャストで、今回の萩原聖人なんかは、情けない暴力男が悪趣味なくらいハマってて、別の意味でも泣けてきました。
原作に忠実とはいえ、あちこちに変更が見られるのもドラマならでは。一話では、松子の妹が原作より嫌な子に描写されていたのがちょっと気の毒でした。逆に、原作にないラストの松子の笑顔は、後の洋一の告白に登場する松子という存在を分かりやすく表現する上で効果的。
二話に関して言えば、原作では、松子をソープで働かせようとしたのは八女川で、赤木の前で頭下げるような殊勝な奴ではありませんし、父親が松子を呼び戻そうとしたりもしません。ここらへんは、あまりにも悲惨な松子の境遇への救いであり、視聴者の嫌悪感を和らげるための、ドラマ制作者なりの気遣いなんでしょう。また、松子は父の影響で教師になったというよりも、父の期待に応えるために自分の希望を曲げて教師になったはずなんですが、父を八女川に重ねるためにあえて改変したのでしょう。何しろ、松子の人生のつまずきは、父に愛されていないと思ってしまった瞬間に始まっていたのですから。
と、ドラマ版では、より親切に視聴者を導こうとする意図が見えるので、原作とは別に楽しめそうです。まあ、裏が強いんで視聴率は取れないでしょうが、せめて打ち切りにだけはしないで欲しい。



10月22日分。


ライオン丸G「闇忍者シャドー出現!獅子丸URAGIRI状態!」
獅子丸もおだてりゃライオン丸になる。獅子丸コールに有頂天になってる姿と、その後の自己啓発セミナーのような光景が、なんだか泣けてきました。今までバカにされ続けてきて、やっと受け入れてくれる人たちを見つけたら(その上ギャラ付だったら)、すぐに落ちちゃうよね。だが気をつけろ獅子丸。その人たちはどう見ても悪い人たちだ。
本日のジュニアは、CA→メイドさん→寿司屋という怒涛の自分探し。G寿司はパスですが、CAとメイドさんはアリかもしれない。こちらも、やっと自分を見つけられそうだったのにパパに拒絶されちゃった姿が泣けました。
やっぱ、石橋蓮司と遠藤兼一のシーンは、マニアにはたまりませんです。



10月23日分。


銀色のオリンシス「黒色の訪問者」
テアに合わせて、みんなトキトをコウイチって呼ばなきゃいけないようです。どこまでも面倒な子ですね。その上、ふたりして所構わずいちゃいちゃしまくる。緊急事態でも、「コウイチじゃない」「コウイチよ」とかやってるバカップルをなんとかして下さい。ひと段落ついたと思ったら、今度は戦闘中に「君が傷つく」「私は大丈夫」でまた押し問答。誰かひとりくらい、「うっとおしいわぁぁぁぁっ!!」ってな勢いで、このふたりをまとめて、さくっ、と葬ってくれる勇者はいないんですか?
一方、謎の美女は謎の美女のまま。彼女の提案を受け入れる前に、誰かひとりくらい、その正体を追及しようって思う賢者はいないんですか?



Black Blood Brothers「古血」
冒頭の回想は、ジローと天然そうなお嬢さんとの衝撃的な出会い。最初にジローさんが吸血鬼になった経緯とかでしょうか?
人の好いミミコは、ジローたちの境遇にまんまとほだされて、初体験しちゃいました。ミミコさんはヴァージンだったのか。そりゃジローさんも感無量だろうなぁ。よかったねぇ。
悲劇的な結末を迎えたお友達のために頭突きをかますコタロウくんに、ちょっと感動いたしました。



Pumpkin Scissors「ヒビ割れた肖像」
伍長の背景が徐々に浮かび上がってくる展開です。彼は何らかの実験の結果として強化された存在だったらしい。アリスは、博士が事態の背景にいることに気付いてながら、わざと泳がせてるんでしょうかね?うーん。そういった背景よりも、私は世直し部隊の活躍を見たいんですけど。