「今日って、ボンボン坂高校ホスト部だっけ?」

と相方に聞かれて、一瞬スルーしそうになった。
それ違う。でも違和感ない。むしろ想像できる。



5月29日分。


涼宮ハルヒの憂鬱「サムデイ イン ザ レイン」
キョンが(心の中で)茶々入れない部室は静かですね。しかも、キョンがいないとカメラの視点も他人行儀で、いま流行の監視カメラ状態。当然部室の外の会話もよく聞こえないし、画面は動かないし、放送事故スレスレです。通常の物語におけるキョンの支配力の偉大さが分かります。というか、神はハルヒじゃなくて、キョンの方だったのか。
キョンとふたりきりになると、ハルヒキョンに対する気持ちが如実に表面化してます。きっとキョンは、異常な背景情報を与えられすぎて、ハルヒを素直に見ることができなくなっちゃってるんでしょうね。じゃなきゃ、好きな男の子の前でだけで見せる、女の子の可愛らしさに気づかないはずがない。まあ、実はキョンハルヒに負けない非常識な人だったりするから、そんな普通の思考回路はないのかもしれないけど。



5月30日分。


桜蘭高校ホスト部「ロベリア女学院の挑戦」
インスタント・コーヒーは、いつの間にかホスト部に定着しているらしい。れんげさんがインスタント・コーヒー未体験者というのがびっくりですが、腐った女子と言えども一応はお嬢様だったんですよね、この人。女学校モエにも詳しい守備範囲の広さを誇るれんげさんが大放出の回で、それだけでも、かなり満足いたしました。
ホスト部に対抗しうるヅカ部登場(この時点でロクな部でないことは明白)。環先輩でさえカルチャー・ショックで寝込むほどの濃いキャラたち。いっそのこと、女子高生GIRL’S*HIGHの連中と共演させたくなるような強烈な人たちですが、濃いキャラとイカれた思考ならホスト部(主に環先輩)も負けてない。かなりエグい女装で、ヅカたちを圧倒。確かに庶民はおまけ好きだけど、さすがにこういうのって喜ばれるのかな?かな?通常、女装パターンが来たら美人に描写するものですが、単なるイロモノにしちゃってるところが、この作品の間口の広さを物語っております。個人的には、モリ先輩のさわやかなタンバリンに釘付けでした。
だけど、ハルヒの目的って何なんでしょうね?



ガラスの艦隊「流転のごとく・・・」
旦那様大閣下の安否は不明らしいが、ご健在に違いない。
人民軍は、クレオ艦の加勢で敵を撃破。ヴェッティ様御前会議で、クレオ艦にスパイを放っていたラルフが、クレオ団の詳細を報告する(「スパイ」って、誰?人形部隊のことだろうか?)。ラルフ君の情報はご丁寧にポートレート付きで、特にメガネ君ことノヴィの満面笑顔がチャーミング。もっとも、会議の面々が震撼してる割には、当のクレオ団の人々は、威厳も迫力もない生活を送ってたりします。そして、さすがのラルフも、クレオに関しては謎のまま。
ヴェッティ様はというと、そんな情報よりも、人民軍がバルドー領に向かっているという法王からの情報を携えてきたレイチェルを口説きまくることに専念。ラルフが横で嫉妬してても気にしません。むしろ楽しんでる?道化人形をプレゼントされてもめげません。彼にとってレイチェルは、「手折られる」存在らしい(彼女は、ヴェッティ様を刺す「野に咲く小薔薇」?)。いくら拒否られても、凝りもせず強引にキスするもんだから、唇を噛まれたりします。しかし意外なことに、箱入り娘のレイチェルは、奇矯な行動を見せるヴェッティ様の思惑にまんまとはまってしまったようです。ヴェッティ様を思い出しため息を吐くレイチェルの前に現れた彼は、バルドー領攻略を約束する。風に飛ばされたレイチェルのショールは、黒十字星をバックにヴェッティ様の手元へと運ばれる。まるで黒十字星の導きのように。
その頃ミシェルは、中立のB.B(多分本名はブリジット・バルドー)を味方に付けるために、クレオを護衛にバルドー領に降り立つ。ちなみにB.Bは、銀河一武道会でヴェッティ様を見ていた女性で、以前のヴェッティ様のスポンサーさんらしい。クレオとヴェッティのどちらがB.Bを攻略できるのかで、戦況が大きく変わりそうです。
そして、今回一番の衝撃は、ヴェッティ様が不治の病に冒されているという告白。だからこそ、太古の昔に破壊された、時間さえも操れる巨大戦艦のテクノロジを手に入れようとしている。そして、そのためには銀河統一が必要ということらしい。この論理展開が分かりにくいのですが、銀河中に散らばった戦艦の欠片を集めるための銀河統一ということでしょうか?彼が権勢欲からではなく、差し迫った事情でこの地位まで上りつめたことが分かりました。ところで、彼の右目はクレオの心臓と呼応してたようですが、彼の病にクレオに心臓が関係あるんだろうか?
今回は、ヴェッティ様とレイチェルさんが恥ずかしいセリフの応酬をしてくれました。というか、彼らの口から出る言葉に、恥ずかしくないものは何ひとつないというのが凄い。