無題。

4月18日分。


桜蘭高校ホスト部「身体検査にご用心」
金持ちにセット価格なんか関係ないだろうと思いますが、金持ちでもお得という言葉に弱いのだろうか。
相変わらず客の方が気を遣ってるハニー先輩がらぶりー。完全にハルヒにメロメロの環先輩は、風化していく姿がステキでした。女あしらいが上手いくせに、意中の人の前では墓穴堀まくりという彼のキャラが好きです。



ガラスの艦隊「運命のごとく・・・」
今回のクレオさんは、あまり面白行動をとってくれなくて残念。
この世界の支配的な信仰、十字星教では、惑星を不浄なものと見なしているようです(近づかせないようにして資源独占でもしてるんだろうか?)。でも、ミシェルたちとは対照的に、クレオさんは無宗教そう。「石鹸かよ、黒十字は」という呆れたセリフで、彼の宗教観が分かります(黒十字は、十字星教の神のようですが、そもそも何から発生した概念なんだろう?)。そして、クレオのライバル(?)であるヴェッテイも同様に、畏怖するどころか、十字星教を利用すべき道具としてしか考えていない。
そんな合わせ鏡のようなふたりにもたらされた、預言者の言葉。
「終わりのとき、双頭の鷲生まれる。一つは鉄のよろいをまとい、一つは愛の神とならん。やがて二つは一つとなり、汝、この銀河をひとつにせしめる」
ふたりとも、「双頭の鷲」を自分とそのパートナーだと思ってるようだけど(クレオ&ミシェル、あるいはヴェッテイ&法王の娘?)、クレオとヴェッテイふたりを指していて、ふたりが手を結んだとき平和が訪れる、という考え方もあるわけですね。
クレオの言うとおり、ミシェルはまだ貴族としての振る舞いから抜け出せず、その理想もまた、貴族の側から見ている段階なのかもしれません。預言者が言ったように、クレオの風を感じて、変わっていくことになるんでしょう。



『オルフェの方舟―ブギーポップイントレランス』(ISBN:4840233845上遠野浩平電撃文庫
久しぶりに、第一作に近い少年少女たちの自分探しの物語になってて満足しました。やっぱ、統和機構にかかわってない、独立したキャラクターの話の方が面白く感じられます。多分それは、このシリーズの魅力が、持て余し気味の感情や衝動の出口を求める少年少女の姿を描いている部分にあって、そうした個人のドラマの前では、人類とか世界とかいう言葉が意味を持たなくなるからかもしれません。少なくとも、私はこういうタイプの話の方が好きです。ブギーポップの出番も多かったし。
しかし、相変わらず温度の低い作品ですね。普通だったら泣ける話のはずなのに、妙に冷めた気分で読んでしまう。