無題。

4月16日分。


吟遊黙示録マイネリーベ -wieder-【最終回】「希望」
先週華々しく登場したヒゲドリル様によると、彼は陛下の命を受けて各国の卒業生と連絡をとり、クーヘン王国の独立と平和を守るために奔走していたようで、アイザックの国とも約束を取り交わした(不可侵条約とか友好条約とか?)らしい。計画が頓挫したことを知ったベルーゼはホルストを捕虜にして逃走。カミユさんはいつの間にか読心術まで会得しており、ベルーゼの心の闇を知って、彼を止めるようにみなさんに指示。アイザックも当然のように味方につき、ルーイ様の号令でゆったりと城を後にするオルフェたち。こんなときでも駆け足なんかにならないのがシュトラールのポリシー(ちなみに、ヒゲドリル様は待機です。残念)。
一方、いつも密会に使っていた古城に逃げ込んだベルーゼ(ホルストは途中で捨ててきたらしい)の前に現れたヴェルナー校長が説得を試みる。任務の一環としてベルーゼ監視も行っていたアイザックはベルーゼの逃亡先をあっさり看破し、オルフェたちも駆けつける。そこで明らかにされたのは、ベルーゼが校長の弟であったという事実(おかしいなあ。私の予定では愛人のはずなんだが)。父に認知されなかったベルーゼと、家督を継いだヴェルナー。弟の境遇に心を痛めつつも何もできなかったヴェルナーは、せめてベルーゼの願いを叶えようと協力していたのだった。銃を構えるベルーゼ。ここでまず、カミユが説得。次に、ベルーゼと同じ境遇のエドが説得。悠長に構えてないでそろそろ撃てよベルーゼ、と見ているこっちとしては思いますが、ベルーゼさんは正義の味方が名乗っているときに攻撃するようなセコい悪役ではないらしく、お行儀よくみなさんの話が終わるのを待ってます。それを見て喋っても安全と判断したのか、次にルーイが負け犬と罵る(卑怯だよルーイ様)。ルーイお守り係のナオジさんが、その後をフォローして穏便に説得。
一巡したので、まとめとしてオルフェさんが銃を降ろすよう説得。たとえベルーゼが姉の死にかかわっていたとしても、復讐という実りのない行為よりも、ベルーゼとヴェルナーの助けになりたいと言うオルフェ。己の完全な敗北をさとったベルーゼは、用意していた火薬を撃ち、古城は炎に包まれる。しかし、弟をここまで追い込んでしまったことを後悔しているヴェルナーは、もう二度とベルーゼを見捨てるつもりはない。ベルーゼを優しく包むヴェルナー。ヴェルナーを助けるため突き飛ばし、「さようなら兄さん」という言葉を残し去っていくベルーゼ。追うヴェルナー。崩れる城。
とまあ、周囲がかなりパニック映画な状況にもかかわらず、その間オルフェさんたち6人はというと、わりと余裕で棒立ちしてました。でも、城の焼け跡に立つ6人は、煤すらも被ってない清々しい姿で朝日を見つめたりしてるから、貴族様(プラス1)は侮れない。
その後、王宮にて陛下に感謝される5人。ルーイ様ん家の嫌疑も晴れた。というか、リヒテンシュタイン侯爵が最後まで出てこなかったとこを見ると、ルーイ様のご両親は、マジで何も知らずにのんびり旅行中だっったりするのでしょうか?結局、ジェラルド先生は隠密でもアンダーカバーでもない単なる使長で、オルフェたちのサポートをヒゲドリル様に頼まれていたらしい。使長の制服着ててもコスプレにしか見えないし、この人は教師の方が合っていそう。ヒゲドリル様は校長に復帰し、ヴェルナーの改革を引き継ぐらしい。ヴェルナーとベルーゼも生きていたようです。これからふたりでどうするのやら。カフェの定位置にはアイザックが戻ってきました。そして温室では、オルフェたち5人に新シュトラール3人も加わって、人口密度も急激に増加。相手が誰であろうと実力で叩き潰すと3人に宣戦布告するルーイ様(この人ホントに何もしなかったな)の様子に微笑むオルフェがふと表情を曇らせ、アンニュイな空気をまとわせて彼方を見つめながらエンド。
何だ何だ?前回同様、時代の不穏な足音でも聞いたか?何であんたは毎回最後に思わせぶりな表情をするんですか?たまには気持ちよく、あっはっはっ、で終わらせてみたいと思いませんか?


結局、ベルーゼは、シュトラール候補生名簿で何をしたかったんだろう?単にオルフェたちに嫌がらせをしたかったんだろうか?陰険教師はベルーゼとはまったく関係がなかったのか?じゃあ、陛下の謁見を邪魔したのは、校長から情報を得たベルーゼだけの仕業か?で、アイザックの母国ってどこ?と、今回もプチ疑問を残して終わりました。さすがに第三期はないだろうなぁ。
決して面白くなかったわけじゃないです。むしろ、それぞれのキャラクターの描写に時間をかけていた前作に比べて、ベルーゼの謀略の下準備からその挫折という、クーヘン王国の危機を中心としてキャラクターたちが動かされた今作の方が、物語としては一貫性がありました。一方で、だからこそキャラクターたちが物語の中で埋没してしまったのかもしれない。キャラクターの数を増やしすぎたのも問題かも。前作の魅力は物語そのものじゃなくて、6人のメインキャラたちの面白行動だったんだよなぁ、と再確認しました。
まあ、今回もそれなりに楽しめましたんで、ご馳走様でした。



BLACK LAGOON「Mangrove Heaven」
窮鼠猫を噛む。ロックが、レヴィたちに対しても会社に対しても、一矢報いてくれて満足。結局、新入社員があんな目に遭って、唯々諾々と会社人間を続けることはできないのかもしれない。それでも、簡単にアウトローの空気には染まらず、自分なりのスタイルを貫いているロックさんがとっても魅力的でした。



うたわれるもの「荒ぶる森の王」
森の主を退治しようなんて、随分思い切った村人たちですね。こういう場合、そう簡単に禁忌を侵すことは出来ないものですが、それだけ追い詰められてたってことなんでしょうか。よそ者である青年は、村の危機に命をかけることで受け入れられていき、村の人たちと触れ合ううちに、心を開いていく。目新しさのない展開であっても、少しずつ彼らの距離が縮まっていく様子は、見ていて気持ちのよいものでした。



4月17日分。


涼宮ハルヒの憂鬱涼宮ハルヒの憂鬱II」
普通だったらキョンに感情移入して見るところですが、従犯どころか、明らかに共犯の立場のキョンが、自分がまともだと思ってコメントしているんで、さらに事態の伝わり方がややこしくなってて、少々疲れました。この人たちに、実は宇宙人なんだと言われると安心します。むしろ、普通の人間なんだと告白された方が驚く。



吉永さん家のガーゴイル「盗まれた少女」
今回は変なキャラが増えた分、双葉のツッコミも多くて、いちいちコマ送りで見なきゃならなくてもう大変。
そして、本当はすごい商店街。ここの人たちは、何のためにこれだけの自衛要員を揃えてるんだろう?地上げ屋対策?これだけの騒ぎになって警察も来ないってことは、交番もないんだろうか?怪盗百色さんは、カッコは派手だけど良い人ですね。超能力だのの深刻そうな設定は適当に処理して、このまま軽ーい感じで進行してくれることを希望。