新アニメ第五弾。

そろそろ判断に迷うものが積み重なってきた頃。



4月5日分。


いぬかみっ!「はだかでドンマイっ!」
原作未読。見どころは象さんだけのようで、予告が一番面白かった。これは切ります。



錬金3級 まじかる?ぽか〜ん「はじめての呪文は甘い罠」「午後の呪文は赤いカブ」
あまりにも数が多いと自分で何を見るかがごっちゃになるらしく、まったく予定してなかったこれを録画してしまった。いやまあ、結果的に結構面白かったからよかったんですけどね。モンスターたちの可愛くておバカなゆるゆるライフは見てて和みます。ただし、見続けるかどうかは微妙ですが。



.hack//Roots「Welcome to "The World"」
こらまた専門用語満載。女性キャラの男性声には笑えましたが、ネトゲ未経験者なんで、それ以外でもゲーマーだったら楽しめる部分があったのかもしれないけどよく分かりませんでした。立ち上がりとしては、可もなく不可もなく。主人公が清々しいくらい根性の入ったへたれなので、多分彼の成長物語になるんだろう・・・か?これはどうしようかなあ。



吉宗「江戸城取り壊し」
なぜこの時間帯でやるのか分からない、夕方アニメよりも健全な、ちょいエロすらもない上様の悪人退治ストーリー。ゆるいコメディ仕立てと人情話がなかなか面白かったし、ヅラメットのような細かい部分でくすっとさせてくれましたが、これも見続けるかどうかは微妙。



プリンセス・プリンセス「男子校のプリンセス」
原作は途中まで既読。中島敦子のキャラデザがはまってますねぇ。
初回としては分かりやすくアレンジされていて、むしろ出来すぎなくらいじゃないでしょうか。場面によっては、原作のコマ割りよりも効果的なものになっています。特に河野の家の事情を冒頭に挿入したのは導入部としては適切。ただし、坂本様はもうちょっと普通っぽいキャラにして欲しかったし、脚本の面出明美は、原作の笑える部分を故意に省くような癖がこれまでの作品でも見られたで(今回も早口言葉をスルーしたし)、それが心配。
基本的には馬鹿話なんで、原作をどこまでより笑わせるものにできるかがポイントでしょう。




第三の時効』(ISBN:4087460193横山秀夫集英社文庫
横山秀夫の作品は今のところ短編集しか読んだことはありませんが、特に今回は、著者の技量に舌を巻きました。
F県警を舞台にした連作短編集である本作は、著者のほかの短編同様心理戦を中心としたもので、派手なアクションの描写はありません。しかもその心理戦は、刑事と犯人の間で交わされるもののみならず、刑事と記者との駆け引きであったり、警察内での同僚間の手柄争い、各課の間で繰り広げられる縄張り争い、上司と部下の間の猜疑心などで、警察という特殊な組織でありながら、その中で働く人々のメンタリティは、実に人間的で共感できるものとなっています。そうした面白さが如実に現れている一編が、「囚人のジレンマ」。ここでの主人公、3人の天才的な班長を御する立場にある捜査第一課長は、ひとつの判断の誤りで足元をすくわれかねないような状況で、疑心暗鬼に陥りながらも、刑事として、上司としてどのような行動を取るべきなのか模索することになる。解説でも言及されているように、その心理描写と3つの事件を並行して描きつつ短編の枠にすっきりと収めている巧みさ、タイトルがさまざまな意味をもって現れる構成、そして心地よい読後感は見事の一言。ほかにも、表題作におけるどんでん返しの連続は圧巻です。
読んで絶対損はない1冊だと思います。