無題。

1月29日分。


吟遊黙示録マイネリーベ -wieder-「革命」
やっぱOPは女性ボーカルだからこそあの妖しい雰囲気が醸し出せたんだなあ、とつくづく思いました。前作OPから見れば、カット数なんかは多いような気がしますが、インパクトに欠けている。気になったのはやはり、ルーイの胸倉つかんでケンカふっかけてるオルフェという、マイネの誇るボケ2トップ。前作OPでは、優雅に剣を交えていたおふたりでしたが、見た目優雅でも、下手すると死ぬかもしれないことにやっと気づいて素手にしたんだろうか?
そして本編。先週見逃した分かなりビハインドだろうと思ってたら、前作ラストから大きな変化はないようで、容易に理解できたのがお貴族様番組らしい鷹揚さと言おうか、変わらぬトロい展開と言うべきか。前作でマイネ・ファンのハートをガッチリキャッチした我らがヒゲドリル様ことローゼンシュトルツ学園校長先生は、ソフトフォーカスの中で美しくフェードアウトし、代わって現われたるは、デニッシュ頭のヴェルナー新校長。突然の校長交代に揺れる学園。お馴染みシュトラール候補生五人衆も、変わらず温室でたむろって、はあ、紅茶がおいしい、とかやりながらも困り顔。で、深く考えずに行動するオルフェと嫌味を言うルーイ、それにムッとするオルフェ、という遺伝子レベルで組み込まれているに違いない持ちネタを飽きもせずに披露する。
そんなことやってるのも面倒になったのか、オルフェはいきなり新校長と直談判。そこで明らかになったのは、旧校長、金庫の中身を抱えて失踪という事実。ここらで船越英一郎が崖から飛び降りても不思議じゃないくらい、流れるBGMが妙に土ワイチックなのが気になりました。BGMも前の方がよかったなあ。とにかく、校長が国家機密抱えて国外逃亡したような状況です。その結果、新校長が陛下に任命されたということらしい(でも、どこ行ってもあのヒゲドリルは目を引くような気がするので、陛下が匿ってるとかありそう)。新校長が掲げるのは改革。そう「改革」です。それだけで胡散臭く思えるのは、マシリトのせいでしょうね。しかも、改革の第一歩が、一般生徒にシュトラール候補生への門戸を開放しようという、広い意味での民営化?民主主義的観点からは実に理に適った制度のように思えるが、どうもデニッシュは信用できない。結果として、現シュトラール候補生と一般生徒の間の溝が表面化されたのも、彼の思惑どおりなのでしょう。
生真面目な日本人代表ナオジはまた己の道に迷い、ルーイはまたナオジに根拠のない自信を植え付けようとする。殺伐とした空気に耐えられず倒れたヒロイン、カミユさんの部屋でダベってるオルフェとエド、とそれぞれがそれぞれらしい一夜を過ごす。つかあんたたち、そんなことよりシュトラール候補生試験は大丈夫なんですか?誰かひとりくらい試験勉強しようよ。「俺たちも試験がんばらないとな!」ってエドさん、だからそんなこと言ってる間に勉強勉強。どうでもいいけど、いい加減その微妙な私服はモデル・チェンジすべき。
つい忘れそうになるもうひとりのレギュラー、カフェのアイザックと呼ばれた男も今は元気に日陰の身。馴染みのカフェのお姉さんと顔を合わせることもできない境遇です。スパイだってバレたんだから、変装くらいしてても良さそうなもんだが。
一般人イケメン三人組や美形眼鏡教師と、新キャラも続々登場。学園を引っ掻き回そうとする新校長の思惑は何か?そして、アイザックとコンタクトを取った元祖眼鏡教師、ベルーゼは今度は何をするつもりなのか?もしかしてベルーゼの背後にいるのも、アイザックの雇い主と同じ国?
なんか、まだ2回目なのに既に陰鬱な空気が漂って、前作の無邪気なくじびき大会なんてやりそうもない雰囲気にいささか戸惑いました。だから、途中オルフェが意味も無くマントをばっさと翻したときには、ちょっとウレシかった。なんにしても新キャラ出しすぎだよなあ。これはちゃんと収拾つけられるんだろうか?
ED曲も前作の方がよかったんですけど、EDのカットは可愛いのでこれはこれでOK。今度の予告はお当番制なんですね。