今期のドラマ。

原作付きが多いんですね。ドラマもアニメも、もうオリジナルは難しいんだろうか?
白夜行』は既読で好きな作品ではありますが、あんな救いのないもの3ヶ月も見たくないのでパス。夜王と喰いタンは、時間があったら見ます。見たいけど時間がないだろう、というのが、アンフェアと神様はサイコロを振らない。
あと、大沢在昌の『らんぼう』もやるらしいですね。哀川翔坂口憲二という組み合わせはちょっと原作イメージとは違いますが、一応チェック予定。



1月14日分。


喰いタン「事件現場の証拠を食う!?」
いわゆる「土9テイスト」のスタート作品ともいえる、懐かしのザ・シェフを髣髴とさせるコンビ。というか、久々に昔の土9が戻ってきたような、B級感漂うトンデモ・ドラマっぽさが嬉しい。これぞ土9の真髄。
「いい寿司屋は、後片付けをちゃんとします」というセリフにじーんと来ました。



落語天女おゆい「学園祭で唯、反省」
意地悪するためだけに、全国笑わない人50人を引っ張ってくる雅の発想と機動力が好きです。滑るわ、寒いわの映像表現もこれだけストレートにやると新鮮な気分になってくる。江戸の戦いがどうのこうのより、現代で展開されるドラマの方が明らかに面白いので、このまま現代話メインで続けて欲しいです。普通に落語修行物語でいいじゃん。



陰からマモル!「この世で斬れぬものはなし」
陰守家はコンニャクのためだけにお隣さんを守り続けてきたのかと思うと、封建社会の理不尽さと、陰から日本の伝統文化を支えてきた人々が積み重ねてきた歴史の重みとか、そこら辺を感じました。とはいえ、陰守家の人たちは明らかに趣味でやってるようですが。そしてここにまたひとり、現代社会から隔絶された伝統の中に生きる若者がひとり。父から正義の剣客商売を受け継いだ真双津椿。しかも彼女の場合は、陰守さん家族のように融通の利くお人柄ではないらしいのがミソ。学校に顔出し早々、同級生の勢いに飲まれ、気が付かないうちに庭球勝負にのめりこんでいる椿さんが憐れで面白すぎでした。
忍者とお侍が街中で戦っちゃいけないからといって川原でも違うだろう、とか、なぜここでナタデココ?しかも巨大?という疑問を感じるのすら阿呆臭い展開。楽しすぎます。自分のツボにど真ん中です。
今回は椿のキャラがかっ飛ばしてましたが、マモルに嫌味なところがなく、ゆうなも愛里も可愛い、ついでに雑魚悪役が憎めないと、総じてキャラクターの好感度が異常に高い。これは、不条理日常展開そのものよりも得難い要素かもしれない。
今のとこ、新番組でイチオシ。



蟲師「眇の魚」
ギンコの過去話。ナレーションはぬいだったんですね。ぬいが予想よりはるかにカッコよくてびっくりしたものの、前回の完成度が凄すぎて、演出などにちょっと物足りなさを感じてしまった。贅沢な話ですけどね。



1月15日分。


金色のガッシュベル!!「王にはなれぬ者 決死!ウォンレイ 最後の鉄拳」
演出にそれほど迫力がなかったように思いますが、オリジナルにしてはがんばった方かもしれません。
ウォンレイの退場に関しては、原作の展開に賛否両論があったようですので、今回のように「まっとうな」敵と戦った方が納得できる方も多いでしょうね。ただ私は、原作におけるウォンレイとリィエンの闘い方の形に意味があったと思うし、ふたりの別れの場面、そしてそのエピローグについては、余韻の残る原作の方が好みです。
もちろん、ウォンレイとリィエンの別れのシーンは、アニメ版でも十分に感動したし、目頭が熱くなりましたが。
で、感動した途端、予告にウォンレイがおったとな。これは一体?



おねがいマイメロディ「楽しい日記が書けたらイイナ!」
よいこのみんなにマイメロの一日を見せちゃおう!という回。
マイメロさんは衣装持ちです。傍からはまったく違いが分からない頭巾を何枚も持っていて、一日に何度も着替えます。その前にまず、裸であることを気にしてください(着替え場面がシルエットなんで、得体の知れないホラー気分も盛り上がる)。
マイメロさんは自分の可愛らしさを十分に認識しており、それを最大限に活かす方法も知っていますし、自分への褒め言葉も忘れません(ポジティブ・シンキングの基本です)。お弁当にさえ、あからさまに自分の存在をアピールします。自分へのご褒美として、一日に何度もティータイムを設けることも必要(素敵なレディは心のゆとりが育てます)。その上、非常勤家庭科教師として、夢ヶ丘中学を掌握したも同然(社会活動にかかわることも、自分磨きの必須要素です)。
ため息が出るくらい完璧なマイメロさんの日常。ちょっと自分の日常を振り返って、どっちかというとクロミさん寄り自堕落系?と考えると、人類としてほのかな敗北感を覚えました。・・・・・・まあいいや。つか、そのマイメロさんを圧倒する主婦連の勢いが密かに最強。
マイメロさんはきっと、祖母の良母気質、母の賢妻クオリティを注がれて育ったんだろうなぁ。歌が作ったポシェットの歪んだ笑顔が、何気にマイメロさんの本質を突いているような気がしました。歌ちゃんったら、命知らず。