無題。

1月4日分。


古畑任三郎ファイナル「フェアな殺人者」
イチロー、台詞回し自然だなぁ。CMなんかではいかにも素人くさい棒読みだと思ってたけど、全く違和感なく見ることができました。それだけに、推理過程やツメの部分が拍子抜けするくらい甘かったのが惜しい。フェアプレーを宣言した割には、古畑のやり方にちっともフェアな印象を受けないし。そういった意味では、一夜目の「今、蘇る死」の方が、このシリーズにしては珍しい捻りが加えられていたし、ゲストに頼ることのない、ドラマとしての面白さがありましたね。ただし、このシリーズの主眼はトリックを見破ることじゃなくて、古畑が謎を解いていく過程で、殺人を犯さなくてはならなかった犯人の人生、その生き方を浮き彫りにしていくことであると考えると、こちらの方が、より古畑らしい話だったかもしれない。
さて、グランド・フィナーレをどう飾るつもりなのか。楽しみにしてます。



灼眼のシャナ「校舎裏の宣戦布告」
久しぶりのシャナさんは、年を越えてもまだ変態兄妹に捕まったままなのがとってもお気の毒。けれどもシャナは、お互いに依存して生きている彼らの姿を見ているうちに、自分と悠二の関係に対する自信を深めていく。シャナが彼らのキスに不快感を覚えたのは、それが自分の望むキスの形ではなかったから。お互いの存在を認めながら、ともに戦っていく。シャナが「ひとりじゃない。道具でもない」と、当初の関係を完全に修正するような言葉を口にしたのは、そうすることで新たに認識した悠二との絆を確認するためでもあったのでしょう。だからこそ、最後にティリエルの想いを、兄妹の絆を断ち切ったとき、自然と謝罪の言葉をつぶやいてしまったのでしょう。というわけで、校舎裏の決闘再開と相成ったわけですが、この戦いの決着は、そう簡単につきそうにありませんですね。
ちなみに、シャナのご褒美はメロンパンというプリティなものだったわけですが、悠二さん、あなた何か期待してましたね?実は密かに狙って言ってたのか、このムッツリ。
一方、やる気をなくしてたマージョリーも、佐藤と田中の危機に見事に復活。すっかりふたりに情が移っちゃってた彼女の気持ちを読んだマルコシアスにまんまとハメられたわけですが、これで彼女もやっと、何もかもなくしたわけではないことに気づいてくれました。マージョリー・コンビの戦い方は、やっぱ見てて楽しいわ。マージョリーの行動に一喜一憂してる田中も可愛いぞ。姐さんの復活とか、兄妹の最期とか、結構劇的なシーン連続だったのに、ちょっと作画が演出についていってなかったのだけが残念。
で、シュドナイって、やっぱりグゼの王なんでしょうか?彼は、誰のためにあの兄妹を守ってたんだろう?



鍵姫物語 永久アリス輪舞曲「A Rabbit Hole」
1クール作品だから説得力とか気にせず進むつもりらしい。主人公無視して、女の子たちだけでさくさく話を運んでいこうという気概が感じられました。どっちかというと、アルトが「終わらない物語」を終わらせるのにどういう役割を果たすかで、話が面白くなるかどうかが分かれそうなんだけど、それを期待してはいけないような気もする。
ウサ耳少女のデザインも物語もありがちで目新しさはないし、面白くなる可能性がないわけじゃないけど、時間がIGPXと被ることを考えると、きっぱり切っちゃった方がいいかなぁ。