ヌーヴォーが解禁したので、母が来ました。

別に因果関係はありません。こう書くとちょっとカッコいいかなと思って。
でもスペイン旅行土産にリオハ・ワインをくれた。なんていい親だ。


そんなこんなで、なかなか録画分を見る時間が取れないんですけど、木曜の深夜アニメ3連だけしっかり見ました。今のとこ3本とも楽しくて見逃せない。できれば他の曜日にばらして欲しいところです。
まあ、3本とも暗い展開になっていく可能性も高いから、どうなるか分からないけど。



11月17日分。


BLACK CAT「傷だらけの猫」
まさか、木曜の夜の一番の楽しみがこれになるとは思わなかったなぁ。黒猫のぬいぐるみだの、イソップ童話の鈴だの、ちゃんと随所に猫を入れてくるところが律儀で好きです。
やっと人間らしい感情を取り戻し始めた矢先、サヤを失ったトレイン。華やいだ祭りの喧騒に背を向け、花火を背景にして、怒りのトレインがクリードと戦う。動かないサヤの体。人ごみの中で、スヴェンとともに初めて見た花火に心を奪われているイヴ。
静かで切ない音楽をバックに、メインキャラたちの姿を追ったAパート最初の2、3分が見事でした。
そして、トレインさんは、スヴェンさんたちと晴れて合流。心を開こうとしないトレインをかいがいしく世話するスヴェンが、ホントにお人よしさんで泣けてきます。トレインに一生懸命鈴をつけようとするイヴがこれまた可愛くてねぇ。彼女は自分が兵器であることに負い目を感じているから、トレインをそういったものから遠ざけようとするんだろうなぁ。そして、なぜかTVで展開されているロボット・アニメが無駄に熱くて楽しすぎます。いろいろ葛藤があるのかと思ってたトレインがあっさり仲間になっちゃってるところが拍子抜けでしたが、イヴとふたりでスヴェンをハブにしてるところが楽しいですね。トレインとイヴは、案外似たもの同士のマイペース人間っぽいですから、これから紳士が苦労するであろうことは、火を見るよりも明らか。
クロノスは追っ手を差し向けてきましたが、あんまやる気がなさそうな人なので心配ないでしょう(つか、ナンバーズってちゃんと人間ですか?ハンマーで殴られたら一応死んどこうよ)。今のとこ、一番警戒すべきは変態クリードでしょう。サヤの死体が見つかってないらしいし、実は生きてるってことも十分ありそう。ちなみに、オリハルコンというのは便利金属という理解でよいのでしょうかね?



舞-乙HiME「蒼の舞/乙女の契り」
そうか!マシロは自分が偽者の姫だという不安と戦ってきたから、あんな攻撃的な子になっちゃったんだ!!(ということにしておこう。でも多分生来の気質)
このシリーズでは、主人公は必ずバイトをしなくてはいけないのかもしれないが、それが肉体労働ってのがアリカらしい。そしてバイト先で、どうにも相性の悪いマシロと顔を合わせることになります。しかし、出会いがまずかったとはいえ、アリカみたいな「田舎娘」ほど王族とかを天上人扱いしそうなもんですが、彼女はお姫様を雑に扱いまくってますねぇ。ふたりは、緊急事態でなし崩しに契約。図らずも運命共同体となってしまったようですが、アリカもマシロが抱えている心細さに気付くことができたんで、そのうち歩み寄っていけるかも。ちなみにアリカの石は、「ブルー・スカイ・サファイア」(そんなコマーシャル・ネームは聞いたことがないけど、すごく蒼いコランダムってことなんででしょう)。
14年前、賊が侵入して国王夫妻を殺し姫を誘拐した。内務大臣が取り戻した姫が本物かどうかは、誰にも分からない。マシロは姫なのか?14年前の賊はシュヴァルツ(そして内務大臣?)に関係してるのか?そもそもシュヴルツって何だ?城の地下のオルガンはどんな秘密が?前作同様、いろいろ知ってそうなナギの胸倉つかんですべて吐かせたいと思いましたが、予告に感動したのでもういいや。
前作のED曲が好きだったので今作はイマイチとおもってたけど、最近この曲を聴くのが楽しみになってきた。なんか元気になれますね。



ローゼンメイデン・トロイメント「手紙」
作画の崩れは凄かったけど、ギャグ展開で楽しかったので問題なし。薔薇水晶とくんくんの共演は提供カットだけだったのか・・・
桜田家居候の翠星石は、雛苺に人食いポストとかいう嘘知識を吹き込んでます。その歪んだ発想の豊かさは一体どこから来るのやら。まあ、彼女がいじわるするのも、せっかく契約したジュンが真紅にべったりで面白くないからでもあるんだけど。だからといって素直にジュンにすり寄ることなんかできない。なんとか気を引こうと掃除したり料理作ったりするんですが、すべて惨敗。その余波を浴びているのは、根性だけは立派な金糸雀です(継続は力なり)。この子は、とことんこういう役回りなんですね(ケロロ軍曹におけるドロロみたいなもん?)。失敗してジュンに怒られてしゅんとなっている翠星石雛苺がまた可愛いんですが、肝心のジュンが雛苺にだけ優しくするから、翠星石さんの怒りマックスでジュンに八つ当たり。しかし、雛からヒントを得て、手紙なら素直にジュンに謝って気持ちを伝えられるわ(はぁと)と希望を見いだした翠星石さんなのでした・・・という心温まる状況なのに、なぜこんな不穏な演出がされているのだろう?まるでその後に惨劇が待ち構えているかのように・・・
と、前半翠星石中心だったのが、後半は雛の初めての一人歩き。人食いポストや凶悪な猫を怖れつつも、勇気を振り絞ってジュンへのお手紙を出しにいこうとする雛がいじらしい(真紅さんは一体猫にどんな目に遭わされたのやら)。猫の背に乗って街中を縦横無尽に駆け抜けるというメルヘンもやったりして、なんとか投函。久しぶりに巴とも会ってお話も出来ました。大好きなものがいっぱい、という雛が癒されるなぁ。結局、せっかく届いた手紙は、ジュンには理解してもらえなかったんですけどね。翠星石の手紙も金糸雀のせいで台無しだったし。ドールたちの涙ぐましい努力に気付いてあげようよ、ジュン。
ついに、金糸雀のマスター登場。桜田家の庭で暮らしてたわけじゃないのか。しかしまた、微妙に変態っぽい人だなぁ。