無題。

10月22日分。


銀盤カレイドスコープ「トリプル・トラブル」
なんだかんだいって、タズサはすっかりピートとの生活に馴染んでいるようです。でも、ピートについては相変わらず無関心。どうやって死んだのかとか普通気になりそうなもんだけど、それどころじゃないんでしょうね。正直だけど素直じゃないタズサの性格は魅力的ですが、初回から引き続きタズサにとって不利な状況ばかりで、イマイチすっきりしない。そろそろスポーツものらしい、爽快な勝利の瞬間も見てみたいものです。



蟲師「緑の座」
びっくらこいた。時間帯と局というマイナス要素を除けば、文句なしの一作でした。
正直ある程度の覚悟はしていたのに、「雰囲気」が大切なこの作品で、これほど見事に原作の空気を再現できるとは思ってなかった。前半でしんらが家の奥へと走っていく姿なんて、まさにあの原作に動きを加えたらこんなリズムでこんな動きだろう、というもの。一面に広がる濃密な緑が鮮やかな色彩も原作の雰囲気のまま。そして、動きを伴ったことによって、原作がより咀嚼しやすいものになっていたのにも驚きました。ものすごく緻密に計算されたか、それとも作り手の感性に上手く呼応したのか、どちらにしても、かなり満ち足りた時間をすごさせていただきました。
毎回リアルタイムで見たいなぁ。でも、苦しいよなぁ。



10月23日分。


金色のガッシュベル!!「奇跡の新呪文 ディマ・ブルク ぼくは弱虫じゃない!」
キャンチョメ・ファン垂涎、夢のキャンチョメ会議。私のようなキャンチョメ好きにとっては生米三杯はいけるシーンですが、冷静に考えれば、うっとぉしいことこの上ない光景のような気もする。
しかし、これだけ脚本も演出も巧みな回に当たったキャンチョメは果報者ですよ。本来なら原作一話分を引き伸ばしている内容なのに、あれ?こんなシーンあったっけ?と一瞬錯覚してしまうほど、ついつい見入ってしまうようなオリジナルの戦闘シーンの出来。前半のガッシュたちのバトルはほとんどオリジナルなのに、違和感なくエピソードの展開に納まっています。特に、原作でもどっかにいっちゃってるジケルドの使い方が上手い。原作ではまったく精彩を欠いていたガッシュ組でさえザケルガの連射をかますスピード感溢れる戦いぶりを見せてくれたんですから、いわんやキャンチョメをや。強敵キースを翻弄し、ギガノ級の技すらも粉砕し、闘志を燃やすキャンチョメ(たち)の勇姿がカッコよすぎて、久しぶりにかぶりつき状態で見てしまいました。アニメ・スタッフ、良い仕事しすぎです。
サンビームとエルのあからさまなフラグはちょいとやりすぎかも、と思いつつ、すっかり世界作っちゃってるふたりと呆れてるティオたちが笑えたのでいいや。



おねがいマイメロディ「子供に戻ったらイイナ!」
あくまでも笑顔で、しかし執拗に歌と美紀を部活へと誘うマイメロの押しの強さは見習うべきものがありますね。もちろん、先生にそつなく愛想を振りまく様子も、女の子ならぜひメモっておきたい姿です。一方のクロミは、柊の前以外では完全に女を捨ててるのが気になります。つか、人前でケツ掻くのだけはやめようよ。
今回は、人間離れした柊先輩の精神力のせいで町中子供化という、いつもながらの捻りの入った展開。みんなかわいいんだけど、特に普段は仇敵のような真菜とバクが仲良しさんなのが、心温まる光景でした。バクは根っからの苦労人なんですねぇ。というか、マリーランドにおける生活水準の格差って、実は結構深刻なものかもしれません。涙なしでは見られない、子沢山の貧困家庭で奮闘するお兄ちゃんバク。豪華お気楽生活を送る国王ご夫妻は、もう少しこういった民衆の生活実態にも心を配るべきだと思うんですよ。いっそのこと、最終回はクロミさんが革命起こして終わりってのもいいかも。



ぱにぽにだっしゅ!「天道は親なし」
妙に劇画タッチの多い回。特に映研の仁義なき戦いには思いつくままに硬派な映像が詰め込まれてて、勢いで笑わせてくれました。楽しかったけど、文化祭テーマなら、もう少しバラエティに富んだネタが出来そうな気もするなぁ。ベッキーのメイド姿とかに渾身の力を込めてる場合じゃなくて(いやまあ、そこに力を入れるべきアニメなんだろうけど)。