会社帰りに一万年と二千年前から♪をエンドレスで聞いてました。

そんな風にしてすっかり一万二千年体制で帰ってきたのに、帰宅してから口をついて出たのは「まーいめっろでぃー」だったりするから、あのウサギはあなどれない。


アクエリオン感想(つか、あらすじ)も今日でおしまい。こうやって書き出すことでそれなりに脳みそ内情報を整理整頓してきたわけですが、物好きにも毎回付き合ってくださった方も何人かいらっしゃったようで、お付き合いいただいた方々、どうもありがとうございました。
というわけで、今日はアクエリオン感想だけ。



9月26日分。


創聖のアクエリオン【最終回】「世界のはじまりの日」
トーマの一撃をくらったシリウスですが、創聖の光によって傷を癒されたので今週も意外に元気です。アポロの指示で、シリウスベクターマーズも取り込んで合体。裏切った自分の身を案じてくれるアポロと麗花に、今更ながら本当の仲間が誰であったのか気づくシリウス。そしてアポロは、生命の樹の庭に宿る光が、かつての仲間たち、チビコたちの命であることに気づき、麗花たちと力を合わせトーマに立ち向かっていく。アクエリオンとケルビムの激しい剣戟の中、アクエリオンから零れる創聖の光が生命の樹に降り注ぐ。これこそが、堕天翅たちの望んだ、生命の樹を受粉させる太陽の翼の光。新たな天翅、新たな世界を生み出す光に歓喜するヨハネスたちはしかし、まるで生命の樹に取り込まれるように消えていった。そうして成長を続けた生命の樹は見事に開花したものの、あっという間に朽ち始める。勝利を確信していたトーマは呆然となり、その隙をついてケルビムに必殺の一撃を加えるアクエリオン。脱出したトーマがアポロたちに告げる。生命の樹の根はこの星の内なる力で立っている。それが枯れればこの星は命なき世界となる。
その言葉を証明するかのように、世界を覆う大規模な地殻変動の兆候。しかし、アポロニアスの魂のメッセージを受けたアポロは、アクエリオンを完成させるためには、人間の力だけではなく、アポロニアスのような堕天翅の力も必要であったことに気付く。真のアクエリオン、そして生命の樹の力を確かめるために、トーマは無理やり麗花に代わってベクタールナに乗り込み、生命の樹の中へと進入していく。シリウスが力を振り絞ってトーマを追いかけ、アポロもまたシルヴィアにチビコたちの救出を託し後を追う。しかし、トーマさんは割と気を遣わないタイプで、我に従え翅なしどもよ。創聖合体!!とか空気読まずにチョーシこいて宣言したもんだから、アポロとシリウスが猛反発。
その頃、アポロの後を追おうとしたシルヴィアの前に、しぶとく生きてた嫉妬玉、オトハが立ちはだかるが、それを阻んだのは、空きベクターに乗り込んだ麗花、ピエール、そしてリーナの三人だった。シルヴィアとすれ違ったピエールが、翅を隠そうとするシルヴィアに「その翅、よく似合うぜ」と爽やかな笑みを送り、シルヴィアの心を軽くしてあげてます。ピエール、お前はホントにいい奴だ!世界一イカシた下半身男だ!!三人が合体し、「不幸断絶拳」でこれまでの不幸を断ち切るようにオトハを倒す麗花。一方、麗花たちに助けられオトハから逃れたシルヴィアは、霊体?となって生命の樹の内側へと魂を飛ばす。しかし、樹の中では予想外の光景が展開されていた。アポロ、トーマ、シリウスの三人が「チビコたちを返しやがれ!」「翅なしの分際で!!」「裏切りの痛み思い知れ!!」と罵り、首絞め、噛みつきなんでもありの修羅場状態。そういや初期の頃にアポロとシリウスでこんなことやってたなぁ・・・。成長してねーなぁ・・・。しかも三人だから大人げなさがパワーアップしてるなぁ・・・。つかおにーさまの場合、騙された方が悪いんじゃねーかなあ・・・・・・
なんて光景に言葉を失うシルヴィア。いっそ見なかったふりして生命の樹ごと埋めたれとか彼女が思った(に違いない)瞬間、不動司令が霊体となって傍らに現れた。この光景こそが一万二千年前、セリアンとアポロニアスの出会いがもたらした痛みであり、憎しみであり、闇だと言う。前世の自分が犯した罪の結果に震えるシルヴィアは、しかし同時にもっと罪深く、甘やかな感情を思い出した。あの時、自分は思ってしまった。たとえ世界が滅びようとも、あなたと出会えてよかった、と。
そんなシルヴィアを見た司令は心得たように微笑み、ぱん、と両手を合わせる。自己啓発セミナー、オーラスです。
両の手を叩き合わせた、その間に何がある?右手と左手、天翅と人、男と女、陰と陽、その狭間に何がある!?
投げっぱなしで消える司令の姿。
両の掌を合わせた間にシルヴィアが見たのは闇。同時に感じた、温かなぬくもり。闇から生まれる光。宇宙のはじまり。そして、生命のはじまりのような光。司令の言わんとしていたことを悟ったシルヴィアの魂は、空間を越えシリウスに触れる。大切な兄。そして、魂を分けたもう一人の自分に。そのぬくもりに、はっとなるシリウス。次に、おそるおそるトーマと、決して許せないはずの存在とも手をつなぐ。温かさに包まれるトーマ。最後に、アポロを抱きしめ心を分かち合う。世界の始まりの日。聖なる闇から銀河が生まれ、そしてこの星の上で、世界と引き換えにしてもいいと思った、たったひとつの存在と出会えた奇蹟を思い出しながら。
シルヴィアの魂が三人の心をつないだ。アポロは自分の傲慢さを、シリウスは、セリアンとして自分が昔トーマに与えた痛みの重さを知る。そしてトーマは、翅なしたちの心を感じる。同じように天翅たちの心を理解するアポロとシリウス。母なる光となったシルヴィアの声が三人を導く。
創星合体アクエリオン!!
星の生命たちがひとつになったとき、天翅と人がひとつになったとき、アクエリオンは創星合体を遂げ、真の太陽の翼を持つ黄金のアクエリオンが誕生した。アポロの魂がシルヴィアの魂を抱きしめ深い口づけを交わし、一万二千年後の再会を信じて、今は心深く結ばれたシリウス、トーマとともに旅立つ。人と天翅とこの星の新たなる創生のために。
無限合體拳。
アクエリオンから放たれた光はこの星全体に根を張り、ひび割れた地殻を修復していく。そしてこの星の礎となるため、その懐の奥深くへと消えていくアクエリオン。人々の体からは、プラーナを奪う神話獣が消えていく。クロエが目覚め、アポロが最後まで気にかけていたチビコも意識を取り戻し、アポロを探す。
「アポロは必ず帰ってくるわ。いつかきっと、この星の上に」 シルヴィアが微笑んだ。
そして星空を見上げる不動司令でエンド。


・・・するってえと何かい?結局主役は司令かい?だったらせめてこの作品最大の謎である、彼の正体くらい明石鉄道。
つまりは個人のラブがどうとかよりも、ぼーくたち地球人♪ということなんでしょうか?まさに世界がもう一度始まった日かもしれない。壮大な、星の上の生命すべてを包む愛の物語とでも言おうか、単なるBLの3Pエンドとでも言おうか(いやいやいや)。てっきり三つの要素はアポロ、シルヴィア、シリウスになるんだと思ってました。まあ、セリアンの闇の部分であるシリウスが縁の下に入って、光の部分シルヴィアが地上を導く、とか一生懸命解釈すればできないこともない?結局三人の力技で支えたんなら、こだわってた生命の樹の受粉は意味なかったんじゃ?堕天翅たちって、トーマたち以外描かれてなかったけど、他の奴らはどうなったのやら。というか、そもそも堕天翅って、どこから何ゆえに発生した生命なのよ?人と堕天翅はそんな簡単に分かりあえるものなのか?セリアンの罪、というのもよく分からなかった。人と堕天翅の交わりというのは禁忌だったのかもしれないけど、それで一方的に搾取されていた人間が助かったんだし。
とはいえ、謎が残るのは毎度のこと。そのうちのいくつかは解かれ、いくつかは放っとかれ(あるいは自分の理解力が玉砕)という、これまでのこの作品のノリどおり。何にせよ、ネタで引っ張りつつもちゃんとロボットものやって、最終的になんとなく創星物語に仕上げたのは見事ですよ。やっぱり。2クールもこんな呆れるくらいバカげた燃える話を作り続けたスタッフは凄い。絶対おかしい。
VIPは間違いなく、毎回、迫力と屁理屈でなんとなく納得させてくれた不動司令。存在感でも怪しさでもネタふりでも、この作品における神のような存在でした。そして功労賞は、なんといっても音楽ですね。特に前期ラストや、最終回付近の盛り上がりの半分は、BGMが生み出したものだと言っても過言ではないはず。
とにかく、スタッフ、キャストのみなさま、毎回笑かしてくれて本当に感謝してます。文句なしに楽しませてもらいました。
次回アポロたちに会える一万二千年後を楽しみに、長生きするようがんばります。


ああっ!ジェローム出てこなかった!!