ロバート・ワイズ監督に哀悼の意を表して。

彼が世に送り出した名作は枚挙にいとまがありませんが、「市民ケーン」での絶妙な編集、続編物でありながら前作の雰囲気を損なうことのなかった「キャットピープルの呪い」や、現場が混乱を極めたという劇場版「スタートレック」など、どんな題材でもいかなる状況でも、観客が楽しめるエンタテイメントという「結果」を残せる職人だったと私は思ってます。
May your soul rest in peace.



9月14日分。


極上生徒会「あなたに会いたくて」
祖父が逝去して、卒業を待たずに神宮司当主を継ぐことになる会長。そして、会長がいない学園から去っていく久遠、と一見暗い展開のようですが、ちっとも暗くならないのはやっぱ、みんな前を向いているからでしょう。誰も何も諦めてないからでしょう。
会長は籠の鳥になりに行くんじゃない。りのと自分自身のために、神宮司を内側から変える戦いを始めるつもりです。会長の決断に納得できない生徒会の面々&管理人さんは、正面から神宮司家に殴り込みパックツアーだし。なんたって、おっきなおせっかいたちの集まりですからね。最後に向けて、極上上等な暴れっぷりを見せてくれることを期待。ハッピーエンドは間違いないはず。



9月15日分。


ぺとぺとさん「スカウト」
トラブルをいち早く嗅ぎ付ける座敷わらし氏。今回は前回と違って、上手くカンナの本心を引き出したいい奴でした(でも、奴は一体何がしたいんだろう?)。ぺと子親子が似たもの過ぎて、絶望的に天然過ぎて、どうしようかと思いましたよ。よく今まで生きてこれたなぁ、この家族。微妙な三角関係がありつつも、基本のほのぼの路線を守り続けて、深刻な雰囲気にならないところが有難い。



バジリスク「夢幻泡影」
とうとう天膳退場です。弦之介と朧の初めての共同作業ってとこでしょうね。でも本日の功労賞は、「天膳殿がまた死んでおるぞー」というナイスなボケをかましてくれた阿福の家来に送りたい。こんな場面で笑かしてくれるとは思ってもみなかった。
天膳の誕生にも裏切りという悲劇があったんですね。悲惨なこの戦いの中で、彼だけは死によって救いを得、長い拷問のような生から解放されたわけです(ある意味、陽炎も死によって救われたのかもしれないけど)。さようなら天膳。楽しませてくれてありがとう。にしても、お幻さんは何が言いたかったんだろう?
さて、残されたのは朧と弦之介。状況に力いっぱい抵抗し続けてここまで来た朧に比べて、運命のなすがままだった弦之介の情けなさは目も当てられない。最後までこんなダメ男なんだろうか?とうとう最終回なわけですが、予告に使われたOP曲の歌詞どおり、ふたりにはこの世での幸せは望めないんだろうか?