選挙結果に落ち込む日々でも、

秋刀魚の塩焼きとアクエリオンが、明日への希望をくれました。
というか、もしかして私のアクエリオン感想って常軌を逸した長さなんじゃないか、とついさっき気が付いた。でもいいの。思い出作りだから。
とはいえ一応反省の色を見せて、今日はアクエリオン感想だけにしてみました。



9月12日分。


創聖のアクエリオン「天空のゲート」
シリウスが天翅側についたことで世界の神話的バランスは変化した。生命の樹は雪のような収穫神話獣を生み出し、絶え間なく大地に降り注ぐ死の雪がプラーナを奪い続ける。世界中から送られてくるプラーナが生命の樹を成長させ続け、天翅たちは勝利の予感に沸き立つ。「太陽の翼が真に目覚めるとき、生命の樹は真の意味で実を結び、新たな天翅の世を生み出す」。ついに受粉のときが訪れようとしている(具体的にどんなプレイかはまだ謎)。リーナによると、「天空に待ち人来たりて雪が舞う。大いなる不幸の樹、程なくして実を結ばん」ということらしいのですが、この「待ち人」はシルヴィアと結びついたシリウスのことなんでしょうかね?でもいまだにトーマは、アポロがアトランディアにたどり着くのを待っているような気がしてならないんだけど。
その頃、最終決戦を前に、思い思いのときを過ごすディーバの面々。兄の変貌、そして彼がもたらす不幸の凄まじさに沈むシルヴィアを励ますため、とりあえず自分のエネルギー源、パンの袋を押し付けるアポロがおバカで深いです。雛鳥に餌を与えたように、彼の言葉はシルヴィアに力を与える。「飛べるさ、俺たちなら。誰かを見下すためでなく、ただどこまでも」。何かに縛りつけるものではなく自由をくれるもの。それがアポロにとっての「羽」のあり方。そんなふたりを見つめるリーナのビジョンに映った姿は、お姫様と飼い犬?まるで御伽噺の一場面のような、幸せな空気に満ちたふたりの姿に微笑むリーナ。
一方、ピエールはソフィアにモーションかけてます。最後に玉砕必至の相手を選ぶとは、その根性にエールを送りたい、と思ったら、頬を染めたクロエが現れ、ピエールにおずおずとケーキを差し出す。うっわぁ、すごく可愛いよクロエ!慌てて後を追ってきたクルトが、いつも毅然としているはずの姉の信じられない姿に頭を抱え、そんな微妙な状況に顔を出してしまうジェロームはとことん間の悪い奴です。
パンといいケーキといい、人間、最後に心を通じ合うために必要なのはやっぱ食物だ、というこの作品のテーマが語られているような気がしました(マジっすか?)。
ジュンがつぐみに工具をプレゼントしようと探し回る中、当のつぐみはやはり麗花先輩のところ。いまだ状況に不幸しか見いだせない麗花をつぐみが励まし、他の候補生たちからはふたりに思いを込めた花を送られる。
そして、アポロと過ごすうちに、一万二千年前と同じ哀しい別れの予感に突き動かされたシルヴィアは、思いのまままっすぐに、アポロの腕の中に飛び込んでいく。戸惑いながらも、シルヴィアを優しく見つめるアポロ。ようやくふたり気持ちが重なったそのとき、シルヴィアはあっさりシリウスに連れ去られてしまう(初めてお友達ができて浮かれポンチ状態のお兄さまはフットワークも軽い)。続いてディーバの最終結界も破られ、人々は次々に神話獣にプラーナを吸い取られていく。ケーキ食べてね、という言葉を残し、ピエールの腕の中で意識を手放すクロエが泣かせます。司令が新国連軍の基地を訪れている今、指揮権はジェロームの手に委ねられた。新国連軍の殲滅部隊は、量産型アクエリオンと量子反応兵器によるアトランディアの一掃を図っている。しかしそれでは、連れ去られたシルヴィアはどうなるのか?詰め寄るアポロ。と、人が変わったように決然とした姿のジェロームが「ディーバは独自で動く!!」と決断し、アポロ、麗花、つぐみに出撃命令を下した!!
カッコいいよジェローム、ステキだよジェローム、あんたやっぱやればできる子だよジェローム、とか思った途端、神話獣にやられちゃったよジェローム。短い活躍だったなぁ。それでも私はジェロームを応援します。
出撃したつぐみは、神話獣に体を侵食されている麗花の代わりにヘッドを申し出る。みんなを守りたいという思いに突き動かされた彼女をヘッドとしたアクエリオン・エンジェル。麗花やアポロたちみんなの声に励まされたり、どさくさで麗花に告っちゃったりもしつつ、つぐみは心に描く。能力におびえて内にこもっていた自分を救い出してくれた、大切な人たちのことを。
「つらいことも悲しいことも含めて、私は人間が大好き!!」
爆愛無限光!!つぐみのハートの光が天空の壁を貫き、アトランディアへの扉を開ける。その気持ちを受けた麗花、そしてアポロがアトランディアへ飛び立とうとした矢先、この機会を待ち構えていた新国連軍のベクターが、彼らを追い越しアトランディアに向かって飛んでいった・・・・・・


いやもうなんつーか、怒涛の不幸に怒涛の燃え展開。ラストの畳み掛けは半端じゃない。つぐみが暗闇から救われた場面が生かされ、一度解決したつぐみの能力がさらなる進化を遂げるとは、思いっきりふいうちでした。というか、ここでつぐみが来るなんて誰が予想する?
アポロとシルヴィアの心がつながった「光る影」で流れた挿入曲の「出会えた奇跡に・・・」という歌詞の印象が、このエピソードによって、アポロたちの出会いだけじゃなく、つぐみと麗花、つぐみとディーバに集まった人々、さまざまな出会いを包含した、大きな広がりを持ったものへと変化していったのも圧巻。
つか、何回山場作るんだ!!適当に省略できないじゃないか!!おかげであらすじがこんなになったぞ!!でもしっかり心にインスパイヤ!!とか叫びつつ、次週のさらに暑苦しい展開に期待。